【親の介護費用はいくら?】
【親の介護費用はいくら?あなたが今のうち出来る5つのこと】
親の高齢化とともに自分も年を取り、いったい全体介護ってどの位の費用がいくらかかるのだろう?
と、考える事ってありませんか?
今日は、介護費用がどのくらいかかるのか、介護度の種類やどんな状態の介助なのか、そして状態に応じて適した施設の種類、金額を調べてみました。
【親の介護費用はいくらかかる?】
結論からお話ししますとなんと!
約500万円
近くかかるようです!
びっくりですね!
詳しく見ていきましょう。
介護度や利用される施設によってかわりますが、
★月平均額は7.9万円
公益財団法人生命保険文化センター
参照https://www.jili.or.jp/index.html
介護の期間は
4~10年未満で29.9%。
10年以上で15.9%
★平均4年11か月(59か月)となっているので、
「平均期間」×「月額平均額」を計算してみます
★59.1か月×★7.9万円=466万8,900円
いきなり総額を払うわけではありませんが、いざ親の介護が必要となったとき、
慌てないように準備できることはないかまとめてみました。
【あなたが今のうち出来る5つのこと】
なぜこの5つのことが大事なのか詳しく説明しますね。
ぜひあなたのお父様、お母様の状態とあわせながら読んでください。
あなたの少しでも参考になればと思います。
① 要介護認定制度を知っておこう
要介護認定制度を詳しく説明するととても長文になりそうなので、ざっくりと説明いたします。
「介護が必要な方を介護するのにどれくらいの時間とどれくらいの介助を必要とするのか?」
ということです。
それでもなんだかわかりづらいですよね。
ちょっとだけ分かりやすくしてみました。
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☆要支援1☆
部分的な介助が必要だが、基本的には独力で生活できる状態。
☆要支援2☆
基本的には独力で生活できるが、日常生活動作にやや衰えがみられる状態。
☆要介護1☆
歩行が不安定で、食事や排せつなど生活動作に部分的に介助が必要な状態。
☆要介護2☆
歩行が不安定で、食事や排せつなどの生活動作に軽度の介助が必要な状態。
☆要介護3☆
立ち上がりや歩行、食事、排せつ、入浴の際全面的な介助が必要である状態。
☆要介護4☆
食事、排せつ、入浴など日常生活全般において全面的な介助が必要である状態。
☆要介護5☆
日常生活全般において全面的な介助が必要で、完全に寝たきりで普段の意思疎通も困難な状態。
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※要介護の決定方法は介護保険の申請をした後、自治体の職員が直接高齢者の自宅に出向き査定します。
もっと詳しい内容の厚生労働省内要介護認定法はこちら
http://www.mhlw.go.jp/kaigo/nintei/gaiyo2.html
認定制度を知っておくことで、もしご両親の言動や行動に変化が起こった時、ある程度の判断の目安になります。
そして、介護度によって利用できる施設やサービスの判断基準にもなります。
② 親の要支援度、要介護度を知っておこう
要介護度を知っておくことで、利用できる介護の種類や施設が変わってきます。要支援1から要介護5までそれぞれの利用サービス例と金額をまとめてみました。
ご両親がどの介護度なのか状態に合わせて確認してみましょう。
※あくまで目安なので詳しくは各自治体にて確認してください※
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☆要支援1☆
・週1回(介護予防)デイサービス
・週1回(介護予防)ホームヘルプサービス
・月2日(介護予防)ショートステイ
・介護用具レンタル(歩行補助杖)
┗利用限度額
月50,030円
☆要支援2☆
・週2回(介護予防)デイサービス
・週2回(介護予防)ホームヘルプサービス
・月2回(介護予防)訪問看護
・月2日(介護予防)ショートステイ
・介護用具レンタル(歩行補助杖)
┗利用限度額
月104,730円
☆要介護1 ☆
・週2回デイサービス
・週3回ホームヘルプサービス
・週1回訪問リハビリ
・月4日ショートステイ
・介護用具レンタル(歩行補助杖)
┗利用限度額
月166,920円
☆要介護2 ☆
・週2回デイサービス
・週3回ホームヘルプサービス
・月2回訪問看護
月4日ショートステイ
・介護用レンタル(法補助杖、ベッド)
┗利用限度額
月196,160円
☆要介護3☆
・ 週3回認知症対応型デイサービス
・週1回ホームヘルプサービス
・週1回訪問看護
・月7日ショートステイ
・介護用具レンタル(ベッド、徘徊センサー)
┗利用限度額
月269,310円
☆要介護4 ☆
・1日2回巡回型訪問介護
・週1回訪問看護
・週1回訪問入浴
・介護用具レンタル(ベッド、車いす)
┗利用限度額
月308,060円
☆要介護5☆
・1日3回巡回型訪問介護
・週4回訪問看護
・週1日訪問入浴
・介護用具レンタル(ベッド、エアマット)
┗利用限度額
月360、650円
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参照:有料老人ホーム検索探しっくす
介護度の度合いによって利用できる、デイサービスの回数や施設の利用、介護用具レンタルの利用内容もさまざまですね。
③ 利用できる施設の種類や金額を知っておこう
ここまで要支援1~要介護度5の内容と在宅で利用できる内容を説明してきました。
それでは在宅ではなく入居できる施設の種類と金額をまとめてみました。
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☆施設の種類 ☆
・ケアハウス
(自立~要介護3程度)
15~30万円
・軽費老人ホーム
(自立~要介護3程度)
15~30万円
・介護老人保健福祉施設
(要介護1~要介護5) 8~15万円
・特別養護老人施設
(要介護3~要介護5) 6~15万円
・認知症対応型老人グループホーム
(要支援2~要介護5)
15~30万円
・ サービス付き有料老人ホーム
(自立~要介護3程度 )15~35万円
・住宅型有料老人ホーム
(自立~要介護5) 15~35万円
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※あくまで相場です。民間か公的機関かによって異なっています。
また施設によっては入居時の一時金が発生する場合があったりします。
民間はかなり高額に設定されている所もあるようなので、しっかり確認してくださいね。
全国には様々な老人ホームが存在しています。
全国にどんな施設があるか検索できますので自宅に近い施設を検索してみましょう。
☆みんなの介護 入居相談センター 9:00〜19:00 0120-983-915
https://www.minnanokaigo.com/
☆こちらでは詳しく料金も説明しています。
http://www.nichii-kaigo.jp/basic/money/
④ 親の既往歴、薬の種類、資産を知っておこう
さてここまで施設の事や介護度のお話でしたが、では親の飲んでいる薬や今まで病気になった時期、
病歴どこまで把握されているでしょうか?
また現在の年金受給額や銀行預金、そのほかの資産なども把握されていますか?
いざ親が倒れたり、事故にあったりすると薬を飲んでいたか?どうなのか?
また認知症になると薬の服薬管理が出来なくなります。
日ごろから、薬の保管場所、種類や内容を記入した紙を親子で話し合って決められた場所に置くようにしたら、いざ何かあったら慌てずに済むかもしれません。
また保険証やお薬手帳など一緒に保管するとわかりやすいですね。
備えあれば憂いなし、ですね!
そして現在の年金をどこの銀行で受給しているのか、預金残高、印鑑はどれを使用しているのか?
ご家族で共有しているといざ何かあった時安心です。
把握している事で介護費用をどこから捻出するのかご家族で話し合えることもできます。
今、終活(エンディングノート)というのが流行っています。
私もそろそろこのノートを使い、「銀行通帳の暗証番号」「登録しているサイトのパスワード」など
まとめたほうがいいのかなと模索中です。
あなたも親御さんと一緒に利用してはいかがでしょう?
http://shukatsu.site/2016/03/16/aboutsyukatsu/ (終活ノート)
⑤ 相談できる場所を探しておこう
ではいざ親が・・・。
となった場合どこに相談したらよいでしょう?
まず思いつくのは、市区町村の介護保険窓口。
介護保険課、高齢福祉課など市区町村によって名称は異なりますが、窓口での対面相談や電話相談など受けてくださいます。
次に相談先となりうるのが、地域包括センターです。
地域包括支援センターは高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、全国4,000以上
市区町村に必ず1つは設置されています。
これらの他にも、社会福祉協議会、医療法人、NPO法人、ボランティア団体、一般企業など様々なところが相談にのってくださいます。
安心ですね。
身近な場所に存在すると思いますので、一度確認してみたらいかがでしょうか?
【まとめ】
今日は、親の介護費用っていったいいくらかかるの?の疑問から
【親の介護費用はいくら?あなたが今のうち出来る5つのこと】
というタイトルで記事をかきました。
親の介護に500万ってだいぶ驚きでしたが、
① 要介護認定制度を知っておこう。
② 親の要支援度、要介護度を知っておこう。
③ 利用できる施設の種類や金額を知っておこう。
④ 親の既往歴、薬の種類、資産を知っておこう。
⑤ 相談できる場所を探しておこう。
この5つのことを把握していることで慌てなくてすみます。
いざとなってわからないことだらけかもしれませんが、普段から親や兄弟姉妹とコミュニケーションをとり、
「今後の事を話し合う」
というのも大切なことですね。
以上【親の介護費用はいくら?あなたが今のうち出来る5つのこと】でした。
障がい者グループホームの無農薬野菜畑作りの資金にしたいです。