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#創作大賞2024
小説|ピリオド case1
人生100年時代ーーーー
そう世に広く言われ始めた2020年代から時を経てこの国では人口減少と高寿命化の経済的アンバランスを乗り越えたのち、長すぎる寿命に自ら終止符を打つ権限が与えられるようになった
それは25歳の”第二の成人”に通知によって知らされる
通知を受けて以降、100歳までに申請をすれば自分の寿命を決定することが出来る
•申請は一度だけ
•申請の取り下げは認められない
•申請日の前に
小説|なまえ-ひとかけ
あらすじ
——-存在していることの証明になる名前
誰もが当たり前に口にする名前、自分であるという自覚
ある葡萄畑で起こる不思議な事件
“正しい”「守り方」とは——
さらさらとその蔓は降りてきて私に語りかけた。
その雫をごくりと飲み込むと目に見えるもの全てがこれまでより色鮮やかで体は軽く、初めて見た世界のようだった。
昔のことである。十歳かその辺の歳だったと思う。
わしには好きな娘がおって、その