将来の夢なんて無かった私の就活体験記
今日は私の就活の話をしようと思います。
というのも、私は主にエンタメ業界(実際はもっと狭く業種を絞って受けていましたが、その先まで言及するのは控えさせていただきます)に焦点を当てて就活をしており、ピークで大変だった時期からもうすぐ一年が経ちます。やはり自分の転機となる就活を振り返り、経験して思ったこと・感じたことを完全に自分語りになってしまいますが、備忘録として残せたらと思います。
自分のやりたいこと(やりたくないこと)がはっきりした
まず、何よりも就活を経て得られたものはこれに尽きます。実は私、就活を始めた時点でやりたい仕事は全く決まっていませんでした。言ってしまえば、将来の夢など何にもなかったのです。周りの友人をみていても、やりたいことを明確に持っている人など極めて少ないように感じます。
さらに、私の過去を少し書くと、高校の文理選択では「高校数学で特に躓くことが無いのに文系に進むのは勿体ない」という理由で理系に進みました。大学進学も、「ここに進学できれば学歴としては申し分ないこと」、「入学時に専門分野を決める必要がなく、1年間理系の学生は全員同じ授業を受けること」という点が決め手になり、大学2年次での学科選択では「この分野は近年花形で、就職に困ることはないだろう」という、良く言えば可能な限り選択肢を広げる、悪く言えば決して積極的ではない、そんな決め方で自分の進路を決めてきました。
そんな、何も考えずにのらりくらりと過ごしてきた私も、就活をして、「やりたいこと」と「これだけはやりたくないこと」が明確に持てるようになりました。特別何かをしたわけではありません。大学3年生のGW明け、近くで開催されている合同会社説明会に参加しました。そこでは色んな業種の企業ブースがあり、パンフレットを見て業界を選ばず興味を持てた5社ほどの話を聞いたのですが、エンタメ業界のA社以外、話を聞いてもまるで興味や好奇心が湧かず、無意識に「こういう仕事をしたいわけではないな。」と考えていました。そして、最後にA社のブースに足を運び話を聞いた時、「あぁ、私はこの業界で働くだろうな。」と急に目の前の霧が晴れたような感覚になりました。何の根拠もない、どこから湧いてきたかも分からない自信で、あまりにも自意識過剰が過ぎる気はしますが、「この業界で働いている将来の自分の姿」が本当に見えたのです。
これを読んでいる人で、もしこれから就活を控えている人がいるとしたら、もちろん就活生みんながみんな、同じようにやりたいことが明確に決まるわけではないと思います。今振り返ってもあれは不思議な感覚だったなと思うし、私もこの先、こういうピカーンと何かが光るような感覚になって道を決めることはそう無いと思います。でも、私のようにある日突然やりたいことが見つかることはあるし、ここまで明確でなくとも、少しでも心が動いた瞬間を大事にしてほしいです。
最後まで"正解"が分からなかったグループディスカッション
以前、絶賛就活中にも少し書きましたが、私はグルディスが嫌いでした。明らかに他の学生と競わされているのを感じるし、どう立ち回るにしても、その立ち位置の"正解"を無意識にも探ってしまう自分が嫌でした。
一度だけ、自分でも上手く立ち回れたと満足できた時があるのですが、それ以外は「たぶんダメだっただろうな…」と落ち込んだのを覚えています。途中から数えるのをやめたので何回グルディスを経験したかは分かりませんが、驚くことに、そんな私のグルディス通過率は100%でした。でも、最後の最後までこの選考の"正解"は分かりませんでした。だから、難しいことなんて考えずに自分にできることを一生懸命やればいいのだと思います。
思いつめたら負け、気楽にやるべし(何とかなる)
とにかくこれです!自分の将来が関わるので、それなりに一生懸命になることは大事です。でも、正直就活なんて楽しいものではないし、体力的にも精神的にも参ります。だからこそ、就活は気楽にやった方が絶対に良いです。私は「色んな会社の中に入り、働く人の話を聞くことなんて就活でしかできないのだから」と半ばウキウキした気持ちで説明会や選考に向かっていました。どうせやらなきゃいけない面倒は、楽しんだ方が得です。それに、なんだかんだで収まるところに収まります。何とかなります。
最後に
毎度まとまりのない文章を書いてしまい申し訳ないのですが、最後に、私は自分の「やりたいこと」を仕事にしました。まだ働き始めていないので、正直この仕事が私に合っているかなんて今は分かりません。あんなに運命的に導かれた選択でしたが、「趣味はあくまでも趣味」と言う人がいるように、もしかしたらこの仕事が私には合わず、「やりたかったこと」が嫌いになる日が来てしまうかもしれません。そんな不安を抱えたことも当然あります。でも、「それでも、せっかく『やりたい』と思えた仕事に挑戦しないことの方が後悔するんじゃない?」と言ってくれた友達がいました。本当にその通りだと思います。忘れたくない言葉です。