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Kiiro Works「SAKURA」2017を映像化

2017年制作の作品「SAKURA」を再構成、音楽を加えてムービーにしました。
https://youtu.be/dRKhhTXXfZc
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2014年当時、結婚をして新居を持った場所の裏の丘にあるのが山桜でした。そこに住み始めてから桜の存在がより近いものになりました。2014年から2017年にかけて日常のように見かける桜を撮り続けていました。子供の頃から桜の記憶はあるが、今私にとって桜とは何なのだろうと考えるきっかけとなりました。

コスモスは漢字で書くと秋桜と書きます。コスモスの中に桜がある。春と秋の対局の時期にありながら、そこは共通した何かがあるのだと思いました。私がコスモスからイメージしている世界と、桜にはきっと共通した何かがあると。

私は、既存の桜のイメージに捕らわれずに、自分が感じた桜の世界を正直に表現しようと努めることにしました。それは大変な作業でもありました。なぜなら桜のイメージはとても強いものだったからです。私は桜のどこに感動しているのかを、私自身の心に問いかけることを繰り返しました。

この作品の最も核となるものに出会えたのは、ステートメントでも書いてある「桜が花を咲かせるのは、春の温かさではなく、 真冬の厳しい寒さが引き金となっている。」ということに気がついた時でした。
これはまさしく私がコスモスと出会った時に感じたものと同じものでした。

KIIRO Fine Art Photography Studio
https://youtu.be/dRKhhTXXfZc

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Statement

The cherry tree is not brought to blossom by spring warmth,it is spurred forth by the harsh cold of midwinter.
Fluttering, dancing blossoms in a blizzard that obscures the surrounds and sheds life itself.
The calm, upward reaching shapes that disappear in transience seemed to me as the roar of a dragon.
Memories of blossoms I gazed upon as a child remain somehow ungraspable, those elegant curves still disordered in my heart.

Kiiro

桜が花を咲かせるのは、春の温かさではなく、 真冬の厳しい寒さが引き金となっている。
命を燃やし、辺りが見えなくなるくらい舞い散る桜吹雪。 悠々と空へと舞い上がり儚く消えていくその姿は、まるで龍の雄叫びの様に思えた。
幼い頃に見た桜の記憶は曖昧なまま、 その優美な曲線が混沌として今も心の中で眠っている。

Kiiro

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