初の小説読み切り「青色ダンサー」上
小1のころの夢なんて馬鹿げている。
「けっこんしよぉー!」とか、「おれぜったいダンサーになるぅ!」とか、こんなこと、今更になって真面目な話に感じてきた。
ふわふわ低学年サイコータイム(低学年の時のこと)を過ぎた小学6年生の3学期。その時の私は、中学生ダンサーを目指し、ペアの斈(まなぶ)とともに、日々日々努力を重ねていた。
「1,2,3,4!」「1,2,3,4!」
「おい咲(さき)、そこの動作、遅いと思うぜ。」
「そう?ちょっと動画取ってみて。」
「あ、ごめん、もうそろそろ帰ら