はじめての染め体験はフランスでした
たまには私のこと。
初めて草木染めを体験したときの話です。
当時世界旅行中だった私は貧乏旅行だったので、働くかわりに宿代タダでご飯付きというシステムの『Workaway』で出会った家族にしばらくお世話になることになりました。
フランスのワインで有名なボルドーから田舎へ行った町からさらにさらに田舎へ。
お世話になる家族は広い森の中で暮らしていて、
フランス人の旦那さん(超絶イケメン)、日本人の奥さん(明るくてダンス好き)、2歳娘ちゃん(ハイパーかわいい)、0歳息子くん(いつもニコニコ天使)と、旦那さんの弟(これまたイケメン)、旦那さんのお母さん(自称魔女)の6人家族。
そして私たち意外にも入れ替わりワーカウェイとかウーフーで人が来ていていつも賑やかです。
基本仕事はしておらず、ほぼ自給自足の生活。
弟さんだけスーパーで働いていて、時々いただき物を持ち帰ってきてくれてました。
いろいろな野菜を育てていて、中でもトマトがすごく多かった。ここのトマトだけで1年分のトマトソースを作るのが夢だって旦那さんが言ってました。
小屋は自分たちでDIY、お洋服などはご近所さんからの頂き物、トイレはお手製のボットン便所で肥料になります。とってもよく植物が育つんだとか。
すごい!素晴らしい生活です。
森の中で暮らしているけれど、車で20分程走ったところには海があって、サーフィンも楽しんでいます。
なんて素敵なの!!
そんな素敵家族の奥さんとお母さん(魔女見習いと魔女)が草木染めや藍染をされていて、体験させていただくことになりました。
これが私の人生初染め体験です。
まずは一番初心者向けな玉ねぎ染め。
みんなで着古した染めたい洋服を持ち寄って染めました。私はワンピースを。
玉ねぎの皮がこんな鮮やかな黄色に染まるなんて、この時初めて知りました。
絞り方も本を見ながらそれぞれ想い想いに。
次は藍染。
奥さんは徳島の出身なので藍染には特別に大事にされてて、道具とか必要なものは帰国したときにまとめ買いしてるのだとか。
藍染で染めたTシャツとかかっこいいですよね。
藍染の仕組みとかいろいろと説明してくれたけど、この時の私にはちんぷんかんぷんでした。
もっと真剣に聞いておけばよかったー。
キャミソールを染めました。
染液から取り出した直後は緑なのに、空氣に触れた途端に綺麗な藍の青に変わります。
おもしろい!
すごい!
私もいつか自分で藍染したい!
藍を育てたい!
そんな生活したい!!
この時スイッチが押されたのです。
その後しばらく世界旅行はつづき、帰国してからいろいろあって沖縄にたどり着き、宮古島に流れ着いて約3年経った昨年、ついに私の草木染め人生が始まりました。
知れば知るほど奥が深くて、不器用で面倒くさがりな私には険しい道のりですが、知れば知るほどおもしろい!
もっともっとああしたいこうしたい!
と研究、勉強の日々なのです。
あの時フランスでお世話になった家族と、あの時そこへ行くことを選んだ自分に感謝。
そして憧れの家族のように暮らしていきたいと思います。
(今の現実は小さなアパート暮らし。とりあえずお庭のあるお家に暮らしたいです。)
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