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小説

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#短編小説

【小説】「がんばれ」

Side A ピコン! テスト前夜、日付がもうすぐ変わろうか、という時にスマホが鳴った。いつも…

きいな
2年前
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【小説】ハグ

誰でもない二人で、シチュ萌の超短編。手つなぎからハグまで。 すっと隣に座る彼の指が、自分…

きいな
3年前

【小説】空は、近いほうが良い【白砂での暮らし】

「今時の子は、あんまり外遊びしないのかい?僕らの頃は、子供は山を駆けて、風に乗ってたんだ…

きいな
3年前
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【小説】3人目は飛ぶように走りたかった。【白砂での暮らしシリーズ】

「汝、人と獣を混ぜ合わせた罪により、永遠の流刑に処す。」 告げられた女は、にっこりと笑っ…

きいな
3年前
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【小説】初めての土いじり【白砂での暮らし】

砂を土にすることが、できない。まず、土を触った記憶がほとんどない。幼少期から、屋内に籠っ…

きいな
3年前
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【小説】1人目は神様だった【白砂での暮らしシリーズ】

「汝、人間に魔法を与えた罪により、永遠の流刑に処す。」 告げられた神、いや神だった男は、…

きいな
3年前
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【小説】2人目は海に入りたかった【白砂での暮らしシリーズ】

「汝、人と魚を混ぜ合わせた罪により、永遠の流刑に処す。」 告げられた男は、口をとがらせてつぶやく。 「自由に海を泳げたらいいのにって、1回くらい誰でも思うだろ。」 男が目を開ける。少し考え、自らの思考をまとめるようにつぶやく。 「この地で、魂がすり減って消えるまで、孤独に生きるっていう罰なんだよな。」 「あぁ!私は、かなり前に流されてきたんだ。まさか、魂が消える前に次の人に会えるなんて、思わなかったよ!」 目の前にいたのは、男よりもかなり年下の青年になりきれていない少年だっ

【小説】執着ゆえに友情

私は、入学式で初めてその人に出会いました。誰かと群れないと、と焦る人々を置いて、1人でふ…

きいな
3年前
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【小説】友情もしくは執着

私と友は、大学に通い始めてからの友人である。たまたま、講義の席が近かったから話してみれば…

きいな
3年前
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