ウェディング〜片方だけのイヤリング〜

画像1 もう25年くらい前のお話です。 私は、某ゲストハウスで仕事をしていました。 ブライダルの業界は、活況を呈していて、大変忙しい毎日でした。 そんなある日、こんな出来事がありました。 披露宴会場に入場を待っていた新郎新婦のところに、遅れて来た新婦のお友達3人が駆け込んできました。 新婦様は、顔をビュッと動かしてお友達の方を見ました。 急いで会場に入っていただいて、もう一度お二人のお衣裳などを確認して、さあ入場… えっ? イヤリングが、片方だけない! どんなに探してもないのです。
画像2 新婦様にお話ししたら、お花がたくさんヘアに付いているので、イヤリングはなしてでいいですよって。 お色直しで、ドレスを脱いだら、ドレスの中からイヤリングが出てきました。 こんなところに… 新婦様も笑ってらして、私達もホッとしたのですが、、、 この後、私の今を決める出来事が起こります。
画像3 披露宴を無事に終えて、後片付けも終わり、帰ろうとしていた私に、支配人から呼び出しが…。「イヤリングを付けないで、入場させたそうね」私が、お客様も了承されていて、問題にはなっていませんと、言ったのですが…、「私ならイヤリングが落ちるところまで見ていた!」と言われました。そんなこと出来るわけないでしょ💢 でも、今なら支配人の言葉の意味が分かります。イヤリング一つにも、私達はご料金を頂いているのです。であれば、クレームにならなくてよかった、ではなくて、プロとして完璧な仕事をするべきと言いたかったのですよね。

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