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フランスでの銀行口座開設で起きた事件

語学学校に通い始めてすぐの頃、

銀行口座開設の手続きをしました。

そんなに必要かどうか分からなかったけど、あって損はないだろう。

と思い口座を作ったのですが、

通常は、銀行で口座開設の為の予約を取ってから、

別の日に再度銀行に出向かないといけないのです。

そう、日本とは違い、なんでもまず、予約してから。

というのがフランスのやり方。

私の通っていた学校では、初日に銀行口座開設のお手伝いをしてくれるらしく、

初日に何人かまとまって、学校と契約している銀行へみんなで連れ立って、

学割で口座開設してもらえるというのです。

学校に銀行の担当者が来て、何人かの留学生を連れて銀行に行ってくれるらしいんですけど、

私は、そんなこと何も聞いてなくて、あとで友人から知らされました。

しかも、学割って何?と不思議に思いながら。。

仕方なく、以前一緒のホストファミリー宅に住んでいた日本人女性に

銀行について来てもらいました。

案の定予約を取って出直して。

って言われたんですけど、学校で初日に銀行口座開設の話を聞いてなかった。

と伝えると、なんとかその場で口座開設の手続きに応じてもらえることになったんです。

うまくいった、、と思ったのもつかの間、

個室に通されて書類を作ってもらっていると、

これはただの受付で、また別の日に来てください。と。

やっぱりか。。

しょうがない。。

ここはフランス、従うか。

と改めて出直すと、今度は、担当者が長期休暇を取っている。

と言い出しました。

担当者?誰でもいいよ、とりあえずすぐ口座開設して!

と伝えると、いや担当者が決まっている。と。

また来るのは嫌だからとにかく早く。

と急かすと、わかってもらえたのか、書類にサインをするように言われたんです。

ざ〜っとその書類に目を通していると、

「口座管理料」?

なるものが請求されると書いてるではありませんか。

おかしい。

学校の友達は、「口座開設は無料でできるはず。だって、学校と提携してるから」

って言っていたのを思い出し、銀行の担当者代理の女性に伝えました。

「あ〜あの学校の人なの。ok」

と言って、書類を作り直してくれました。

危ない、あぶない。

言わなきゃ、毎月口座管理料取られてるやん。

本当、フランス語理解できないと危ない目にあうんです、この国は!

無事に、サインして帰ることができたのですが、

すぐに口座は使えません。

また、使えるようになったら連絡もらえる、と言われ、

ひとまずホッとしたのです。

が、そのあと、一悶着あります。

3ヶ月くらい経って忘れていた頃、(本当なんでも時間かかる国)

やっと銀行から口座開設の連絡がありました。

ネットで口座の様子を見てみると、口座管理料という名目の金額が引かれてるじゃないですか!怒💢

あれほど言ったのに。

あまりの適当さに、今度はフランス人の友人を付き添いに、

銀行開設した支店に出向きました。

別の支店では受付してもらえないので、

ちゃんと、担当者に話をしないといけないんです。

受け付けてもらえるのは、その当時の担当者のみです。

面倒くさい国だな。。と思いつつも、お金をぼったくられた怒りで、

頭の中はいっぱいでした。

銀行に到着すると、すぐに担当者に会いたい旨を伝えました。

すると案の定、予約を取ってからにしてくれ!

と追い払われたんです。

そこで私の怒りは頂点に!笑

すごい剣幕で、対応していた銀行の人に怒鳴りまくりました。

もちろんフランス語で。

それでも対応が変わらなかったので、私は、関西弁で更にまくし立てました!笑

そこに、支店長と呼ばれる人が出てきて、頼むから静かにしてくれ。

と言われ、油に火を注ぐ状態に発展。

支店長は、私をなだめるために、別室に案内しました。

フランス人の友人が、冷静な口調で説明すると、

わかりました、と言って対応を始めました。

私の怒りは、もちろんおさまりません。

が、友人が私を一生懸命なだめようとするので、ひとまずおとなしくすることに。

この時も、しきりに彼らは自分たちの失敗を認めず、

「予約を取ってから来てください。常識です。」

と、自分たちの言い分だけをずっと言ってました。

呆れてぼうぜんとしていました。

なんとか訂正処理をしてもらったあと、後味悪く私たちは立ち去りました。

もう、2度とこの支店に来たくない。

そう思い、絶対何があっても、もうここには来ない。と自分に誓いました。

ぐったりな私に、フランス人の友人は説教し始めようとしましたが、

悪いのは私じゃない、彼らだ。

とずっと言い張り、いいくるめました。

我ながら、我が強いな。。と思いましたが、

間違ったことは言ってないので、負けるものか!

と、日本人らしからぬ態度に出たんです。

銀行の人たちも、普段、日本人はおとなしくて、いつも何も言い返してこない。

と思っていたらしく、とてもびっくりしていたらしいです(フランス人の友人談)。

フランスの役所関係は、本当面倒だし、担当者によって言うことが違う。

って聞いていたので、日に日にこの国のシステムを知っていく上で、

生きるすべを学んでるな。。。と思わされたのでした。

この時の私、自分のお金をぼったくられたことも許せなかったけど、

それ以上に、日本人が今まで何も言わずに泣き寝入りしてたことに腹立てていたんです。

日本人は、自分の意見を言えない国民だ、って思われてるのが許せなかった。

そっちの方が、大きかったんです。

とりあえず、自分の目標は達成できた。

そして、フランス人と互角に言い争いできた記念日になりました。

乗り越えられる人にしか「試練」ってこないんだよ。

ってみんなに伝えたいですね。

私は、いつも自分にそう言い聞かせて、数々のトラブルを乗り越えてこれたから。


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