ブラジルでの「美女」とは?

ブラジル人女性の多くがマニュキュアをしているので、ある時ブラジル人女性にとってマニュキュアは誰もがすべきエチケットのようなものなのか、ブラジル人の友人に率直に聞いてみたことがあります。すると彼女は「少なくとも自分にとっては当然すべきことになっている」とのこと。そして「ブラジル人女性は、いつも頭の先から足先まで綺麗でいることが求められているの」とも。もともとブラジルでは各人それぞれの価値観で好きなことをして良い気風を感じていたのに、実は多くの女性が単一の価値観である「美しさ」を求められている、ということがわかり、不思議で、また興味深く感じました。
今回はそもそもブラジルでの「美女」とはどのような女性なのか、特に日本とは異なりそうな点について自分なりに考察してみました。

ブラジルでの美女とは?
・スポーティな女性
街中を見まわしてみるとだいたい二種類の服装をしている女性がいます。一つはばっちりと着飾った女性、もう一つはスポーツウェアを着た女性です。街中には日本でのコンビニ並みにスポーツジムがあり、女性もよく鍛えています。スポーツ選手がとにかく尊敬される国なのもあり、女性も華奢さより筋肉がついたスポーティな女性の方が美しいとされているようです。


・胸とおしりの大きな女性
ブラジルに来た当初、キューティーハニーのような谷間を強調する服装の方を多く見てびっくりしていたことを思い出します。ブラジル人は遺伝的に胸の大きな女性も多いように思います。しかし実は整形手術で豊胸している方も多く、私の周りでもよくその話を聞きました。私が女性だからか、ある程度彼女たちと距離が近づけたからなのか、彼女たちは手術したことを隠すことはなく、また秘密を打ち明ける風でもなく、まるで歯の治療に行ってきた、くらいの軽い感じで自然と話していることが印象的でした。
そしてお尻が大きいことも重要なポイントだそうです。胸と同様、お尻を大きくする整形手術も一般的だそうです。私は昔からお尻が大きいのがコンプレックスだったのですが、あるブラジル人の女友だちは私のお尻を見て、惚れ惚れとしながらなんと「セクシー」と褒めてくれました。友人が私に気を遣ってくれた可能性もいなめませんが、私の大きなお尻がポジティブに受け入れられる国があるとは!!


・お洒落な女性
お洒落、しかもブラジル風お洒落を楽しむ人も好意的に受け入れられている印象があります。先述のとおり、スポーティな格好をしている人以外、大抵の女性が普段からお洒落な格好をして過ごしています。ネイルも医療職などに従事する方など以外はたいていしている印象です。
ブラジルはアフリカ由来の原色を用いた文化が根付いており、派手な色合い、柄、キラキラしているものを女性は好んで身につけています。黒人の方が真っ青な口紅を付けたり、白髪染めを赤色にする方が多かったり、また全身ヒョウ柄で大阪のおばちゃんのインパクトを軽く凌駕するドインパクトな女性もいます。私も普段は服装に頓着がないのですが、たまにビジューのついた服などパッと目のつく服を着ると、街中で見知らぬ女性たちから次々と「素敵ね!」「なんて美しいの!」などお褒めの言葉を突然いただくようになります。ブラジル在住の多くの日本人女性から聞くのですが、ブラジル生活が長くなってくると自然と自身のお洒落の嗜好もブラジル寄りになっていくそうです。なので日本人にお土産でアクセサリーなどを買う時には日本で身につけるには派手すぎるものを選びがちになり、失敗するようになるのだそうです。

・何よりビキニの似合う女性
いろいろ書いてきましたが、ブラジル人の中での美女とは何よりもビキニの似合う女性が美女、と言えるかと思います。先ほどのスポーティな女性や胸やお尻の大きな女性、というのもブラジルでは面積の少ないビキニがよく似合う女性とされていますし、街には年中多くのビキニ専門店が営業していて、女性は好みのビキニに出会うことが何よりの喜びになっているようです。友人でビキニを買うためだけにリオまで旅行に行った人も!話は少し脱線しますが、ブラジルの女性は帝王切開での出産が定番なのですが、その際も手術跡がビキニを着た時にも見えないように配慮して手術がなされるそうです。ビキニは若い女性だけでなくどの年代でも着ています。背筋の伸びている方が多いからか、年配の方もどんな体型の方もビキニで堂々とした姿をしていて、かっこよく美しく感じます。

以上がブラジルの地方都市在住歴3年の私が思う、ブラジルでの美女です。次回以降もこのトピックについて掘り下げていきたいと思います。

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