輝ける10年。
ビジネスの領域で世界を股にかけて活躍し、今はなぜか札幌にいるその人は、現在50歳を超えている。
私が東京海上にいたころに出会ったその人は、やけに物腰が低いのだが、その話しぶりは才気煥発。輝いている。
だからというか、その人のことを師匠と呼ぶことはなんとも恐れ多い。だから呼べない。
その人の口から出る言葉のひとつひとつに含蓄がある。それだけの実績を積み上げているからこその説得力。説得力しかない。あと、この記事を最後まで読んでも「その人」が誰なのかは明らかにならない。
かと思えば、その人にはきちんとしたユーモアがある。世界を舞台にしてきたわけだから、ジェスチャーも世界水準だ。日本人ではなかなかやらないようなジェスチャーをするのだけど「じゃあ、どんなジェスチャー?」と問われると表現が難しい。
平日のある夜、その人とご飯を食べていた。
なぞのお寿司だ。
バフェット、ビル・ゲイツの名前が出てくるかぁ、まぁこの人なら然り、と思って興味津々で話を聞く。その人が言うことには、
と言いますと? と聞いてみると言うことには、
ほうほう、それで? と聞くと言うことには、
そのこころは? と聞いてみるとこれまた言うことには、
邪気的なものですね。たしかにスピっているなぁ。スピっているのだが、その台湾の方の概略を聞くと、これまた説得力がある。スピってるからこその説得力。
…
「え、その正しい哲学を持った若い芽って、おれっすか?」とは聞かない。聞かないというか、聞けない。
ほうほう! お寿司むしゃむしゃ!
と、言いますと? と聞くと言うことには、
おぉ、それはいつでしたか? と聞くと言うことには、
お寿司を食べながら、じっと見つめて言ってくる。
この話を聞いた私は「ほげぇ〜」となり、これは私のことを言ってくれているのだろうか、とは思わなかったのだけど、やはり世界を舞台に戦ってきた説得力。説得力というか戦闘力。戦闘力というか人間力。
…
誰にでも輝ける10年が必ずくるらしい。
遅いか早いかの違いはある。
これを読んでくれた方には、その輝ける10年を決して逃すことのないようにしてほしいな。
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