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有力VCから探る起業のネタ(7月13日〜)

こんにちは。

このnoteでは米国有力VCからの調達事例を参考に、日本で起業するネタについて発信していきます。

主観ですが、米国でシリーズA,Bを終えた段階の会社の業種は日本で起業するネタとしてちょうど良いと思っています。シードだと早すぎで、シリーズC以降は日本にも波がきているころで少し遅いかなって感じがしてます。

今週のネタは2件、過去2件というラインナップでお送りします。


5月13日:FortressIQ

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●設立:2017年

●調達:シリーズB

●リード投資家:Tiger Global Management

●事業概要:

機械学習を使用してビジネスプロセスの改善を観察および推奨する運用改善プラットフォームを提供。FortressIQは、運用管理者がプロセスを合理化するために使用できる、企業内のすべてのアプリケーションと部門にわたるすべてのプロセスの詳細なマップを作成するプロセスを自動化。ソフトウェアは機械学習を使用して、自動化を適用できるボトルネックと非効率性を特定する。

●解決課題:

・企業内で膨大に使用されるアプリケーションの効率化

●所感:

LightSpeedVenturesがシリーズAに続いて今回も入っており、リードはTigerGlobalというなかなかの投資家が入っている。日本でいうDXがこの分野に当たるだろう。DXを推進するときに何から手をつけたら分からない企業のために当社は大いに役立つのではないか。外部のコンサルに多額の金額を恐らく払っているのでそこのお金を取れるとなると、単価高くなりそうだし、さらに粗利も高いのでスケールできそう。


6月9日:Squire

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●設立:2015年

●調達:シリーズB

●リード投資家:CRV

●事業概要:

理髪店のオペレーションを管理するプラットフォーム 。様々なPOSが存在する中で当社は理髪店向けてにカテゴライズされたPOSである。顧客の予約管理、収支管理、在庫管理などができる。

●解決課題:

・家賃、仕入先、リース先、顧客など様々なステークホルダーとの対応が求められる理髪師の管理を効率化。

●所感:

中小企業一つとってもそれぞれの業界で特有の悩みや課題がある中で、多くのステークホルダーがいる理髪店に着目したのはユニークだと思う。また、理髪店は日本でもフランチャイズや多店舗直営が多いので、ホットペッパービューティが台頭しているものの、効率化できる要素や参入できる余白はまだあるのではないか。


7月15日:Privacy.com

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●設立:2014年

●調達:シリーズA

●リード投資家:Teamworthy Ventures

●事業概要:

決済できる使い捨てバーチャルカードを提供。当社は無料でバーチャルの使い捨て決済カード番号を生成するため、実際のクレジットカード番号は安全な状態のまま使え、銀行口座と取引先企業を切り離すこともできる。法人側は従業員の経費管理もできるようになる。

●解決課題:

・クレジットカードデータの漏洩やスキミングされるリスクをハッカーなどから守ることができる。
・手続きが煩雑な現物支給していたカードをバーチャルで提供し収支管理がシームレスになる

●所感:

従来のクレジットカードでは、限度額が法人の売上高に左右されることがあったり、従業員が入れ替わる度に発行していたりする煩雑な手続きがあるなか、従業員の収支も毎月くる請求書と照らし合わせて管理しなければ行けなかった。当社はそれを安全にさらにカードの現物を無くして提供するので、デジタル管理も楽になる。類似サービスだとBrexがあるが、安全且つ現物がないのは優位性だと思う。


7月16日:Gem

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●設立:2017年

●調達:シリーズB

●リード投資家:Greylock

●事業概要:

採用版Salesforce。採用候補者のパイプラインを作成してくれたり、候補者のSNSやメールなどの連絡先と連携し、目当ての候補者と連絡を取りたいときにシームレスに取れる仕組みがある。

●解決課題:

・採用候補者のアナログな管理をCRMツールとして解決。
・これまで採用候補者とのやり取りはエクセルやノートなどを用い、管理や連絡するタイミングは属人的に行われていた。当社は採用候補者の管理ツールとして、候補者のリストアップから面談後のフォローまでを一気通貫に行える仕組みを提供。

●所感:

人材領域は日本でも同様にまだまだアナログな文化が残っている領域だ。日本では候補者の他にビズリーチ始め多くの採用支援ツールも出てきているので、色々登録しているエージェントからしたらこれを管理するだけでも大変だと思う。支援ツールを一元的に候補者と合わせて管理できるSaaSとかもいいのでは。


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今週は以上です!

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