【#2】嫉妬も材料なのか。2023/6
だが、「 」はある?
ドラマや映画といった人が直接カメラに写っている作品はどうも興味が持てず、見る機会が少なかった。しかし、最近母のゴリ押しで渋々見たのがきっかけでどハマりしていたドラマがあった。
私が観ていたのは、「だが、情熱はある」という作品。みなさんはご存知だろうか? 漫才師である南海キャンディーズの山里さんと、オードリーの若林さん2人の半生を描いたドラマだ。
楽しさも苦しさも、情けなさや恋心さえも巧妙に映し出され、親近感を覚えつつも背中を押してくれる。
作中ではいくつもの名言がありますが、そのうちの一つ、私の心に深く刺さった言葉をピックアップしたい。
「ねえ、今幸せ?」
この言葉は、ドラマの中で先輩芸人が若林さんに何度も問いかける言葉だ。
"幸せ"という言葉。
私は、この言葉とどう付き合えばいいのかをずっと考えていた。
そもそも幸せとは何なのか。原点はそこだ。
「世間で言う幸せってなんだろう。」
いい学校に通い、大企業などの安定した会社に就職。結婚して子供を産んで、退職後はスローライフを楽しむこと?
もちろんそれも幸せの一つだろう。
でも、私はそうなりたいとは思わない。
じゃあ、私にとっての幸せとは何か。
一番は、気の合う仲間や友達、大切な人がいることかもしれない。
それから、たくさんの人に認められ、私という存在を必要とされること。
私にとっての幸せは、とにかく他人に纏わることが多い。
結局何にしろ、どんな小さな幸せでも見つけられて、大きな苦しみや悲しみに包まれてしまっても、ふとした瞬間に笑顔でいられるような人間になりたいとつくづく思う。
自分にとっての"幸せ"を掴むために、これから生きていきたいです。
燃料
嫉妬や妬みを燃料に、と作中で何度も語られていた山里さん。
なんだか心当たりがあって、見ていてとてもむず痒かった。
私は小さい頃から負けず嫌いで、みんなの中で何かしらの一番でいたかった。
かっこいい、仕事ができる、頼れる、かわいい、好き。
どんな感情でもいいから、何かしらの中で一番でいたいと思うのである。
だからこそ、自分が特に思われたいと思っていた要素を持っている人にはとにかく嫉妬深い。
仕事ができる、早い、頼れる、リーダー格、みんなの中心、優しい。とにかく嫉妬をしてしまう。相手の失敗を願ってしまう時だってある。
私はこれが良くないことだと思っていたから、嫉妬してしまった時にはそれとちゃんと向き合うことなく、別のことを考えるようにしていた。
立て続きにうまくいかないことがあり、先日、とある尊敬する先輩に相談した。
もう、この仕事をやめたい、投げ出したい、でも悔しい、と。
先輩から返ってきた言葉は「やめないで」や「大丈夫」なんて慰めの言葉ではなく、ただただ私をベタ褒めする内容だった。
ただ、嬉しかった。
しばらくにやけていたので、多分気持ち悪かったと思う。
でもそれと同時に、自分が劣っていると感じていたことに科学反応が起きて、燃料に変わった気がした。
嫉妬は、悪いことじゃない。いい材料と組み合わせられれば、いい燃料になる、最高の原料なのだと気付けた。
嫉妬は次にさえ繋げられれば、いくらでも自分の中で活かすことができるのだ。
きっと山里さんはグズグズの燃料も作ってしまっていたけれど、爆発的な燃料も作り続けていたのだろうと思った。
こう言われてしまったら、ガンガン燃やすしかないだろ。
私は嫉妬も妬みも褒め言葉も悪口も、全てを燃やして生きたいと思った。
だって今なら、世界にだって勝てる気がするのだ。
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