vol.18「お客さまに笑顔になってもらうこと」紀伊東長島郵便局・上田愛里さん
高校3年生の2月か3月ぐらいに、配属先が決まりました。
「どんな人たちと一緒に働くのかな…」「仕事についていけるのかな…」と不安がいっぱいで、すごく緊張していました。
「きほくる | 紀北町魅力ナビ」にお越しいただき、ありがとうございます。
今回の「しごとカード」インタビューは、
紀北町東長島(きほくちょう・ひがしながしま)にある紀伊東長島郵便局で働く上田愛里(うえだ あいり)さん。
高校を卒業して、郵便局員になった上田さん。
恩師との出会いによって自分が変化した高校時代、
コロナ禍での入社、仕事において大切にしていること等、笑顔いっぱいで語っていただきました。
この記事は「しごとカード」に登場していただく“紀北町で働くひと達”に、地域おこし協力隊の豊川がインタビューしていくシリーズです。
あなたは、どんな風に働きたいですか?どんなところで、どんな人たちと働きたいですか?
あなたが、自分に問いかけ、自分の中にある答えと出会っていく。そのきっかけに、この note がなれたら嬉しいです。
1. ぜんそくから皆勤賞へ
ーーこれまでの経緯を教えて下さい。
上田さん(以下、敬称略) 私は2001(平成13)年に紀北町東長島で生まれました。
東小学校、紀北中学校、尾鷲(おわせ)高校・情報ビジネス科と進みました。
高校卒業後は日本郵便株式会社に入社し、紀伊東長島郵便局で働いています。
ーー学生時代、部活はやっていましたか?
上田 剣道部に所属していました。
ーー剣道をやろうと思ったきっかけは?
上田 母が中学生の頃に剣道をやっていたんです。
あとは、私は運動があまり出来なかったので、最初から教えてもらえるスポーツが良いと思って始めました。
ーーやってみてどうでしたか?
上田 剣道部に入ったものの、私はぜんそく持ちだったので練習メニューについていけなくて…
中学生の頃はランニングやマラソンにも参加できず歯がゆい思いをしていました。
ーーぜんそくがあると運動が制限されますよね…
上田 それが、変わったんです!
高校の剣道部に入ると顧問の先生がランニングの時に一緒に走ってくれて…
そのおかげで安心して走れるようになり、段々体力がついていきました。
気づいたらぜんそくの発作も出なくなり、高校3年間は皆勤賞をもらいました。
ーーすごい変化ですね!
上田 先生が親身になってくれたおかげです。本当にありがたかったです。
剣道部には小学校から剣道を始めている子もいました。
そういう子達にはついていけず稽古も大変でしたが、仲間がいたから続けられたんだと思います。
楽しい高校生活でした。
2. 郵便局はどう?
ーー小さい頃から郵便局で働きたいと思っていたのですか?
上田 私は郵便局に行ったことがほとんどなくて、馴染みがありませんでした。
当時、父が役場で働いていたこともあって役場への就職を希望していましたが、就職試験の勉強が大変すぎて…
ーーなるほど。
上田 悩んでいた時に先生から「郵便局はどう?」と話があり、郵便局志望に変更しました。
ーー希望就職先を決めてからの高校生活は?
上田 希望就職先を決めると、希望に応じて試験勉強が始まります。
3年生の8月には履歴書作成や面接の練習を始めました。
私の場合は9月半ばに就職試験を受けて、その月の終わり頃に合否が分かりました。
ーー高3の秋には就職先が決まったのですね。
上田 はい。ただ、配属先はすぐには決まらず、分かったのは2月か3月だったと思います。
配属先が決まるまではドキドキでした。
3. コロナ禍での入社
ーー配属が決まったときはどんな気持ちでしたか?
上田 「どんな人たちと一緒に働くのかな…」「仕事についていけるのかな…」と不安がいっぱいで、すごく緊張していました。
ーー緊張しながら4月の入社を迎えたのですね。
上田 はい。本来であれば入社式があり、その後3ヶ月間ぐらい桑名市にある研修センターで研修がおこなわれます。
それが、コロナ禍によって入社式も研修センターでの研修も中止になりました。
ーー研修もなくなってしまったのですか?!
上田 人が集まることが出来なくなってしまったので、DVDを観るスタイルの研修になりました。
ーーDVD研修ですか?!
上田 そうなんです。4月は郵便局の休憩室でDVDを観て勉強して終わっていきました。
ーー新しい生活が始まったのに、それは辛かったですね。
上田 そうですね。DVDを観るだけでは、現場のことを覚えられず残念でした。
5月に入るとDVD研修に加えて、現場に入って先輩の仕事を見せて貰えるようになりました。
ーーいつから窓口に座ったのですか?
上田 5月の終わりか6月だったと思います。
先輩から「座って、慣らそうか。」と言われて、ドキドキしながら座ったのを覚えています。
ーー初めての窓口業務はどうでしたか?
上田 緊張感MAXで冷や汗がとまりませんでした。
「いらっしゃいませ」だけやっとの思いで言いました。あとは先輩に応対を代わってもらいました。
そんな出だしでしばらく郵便窓口に座らせてもらい、1年目の後半から貯金窓口に座らせてもらいました。
今は、郵便窓口と貯金窓口を交代で座らせてもらっています。
4. 高校時代よりも勉強していると思います。
ーー1日のスケジュールは?
上田 8:40に出勤し、端末機の準備や窓口周りを整えたりして営業開始の準備をします。
9:00に営業を開始し、営業時間内はお客さまへの応対、書類の整理、空いている時間で業務の勉強をします。
貯金・保険窓口は16:00で、郵便窓口は17:00で終了となり、片づけをして17:25に退勤します。
ーー勉強することがたくさんあるんですね。
上田 窓口業務で覚えることもたくさんありますし、資格取得のための勉強も必要です。
特定の資格を取らないと窓口業務が出来ない場合もあるので、なんとしても取らなければいけないんです。
高校時代より勉強していると思います。
ーーどんな風に勉強していますか?
上田 資格取得のための勉強は、過去問などの教材が届くのでそれを何回もやります。
業務の勉強は、先輩に教わりながらメモしたことを何度も見返して、実際のお客さまへの応対で使いながら覚えていきます。
ーーこれまで仕事をしてきて嬉しかったことは?
上田 お客さまに「ありがとう」と言ってもらえるようになったことです。
あるお客さまが「いつもニコニコしてくれて、分からないなりにも一生懸命応対してくれてありがとう。」と言ってくれて…
その時は、本当に嬉しかったです。
先輩に「だんだんと上達してきたね」と褒めてもらったのも嬉しかったですね。
5. 嬉しい気持ちで帰ってもらうには
ーー仕事をする上で大切にしていることは?
上田 入社当初は、どのお客さまにも笑顔で接することを心がけていました。
今は「どんな風に応対したら、お客さまに嬉しい気持ちで帰っていただけるかな?」と考えて行動するようにしています。
ーー目指していることや目標はありますか?
上田 地域基幹職になれるように、窓口業務をがんばっていきたいと思っています。
地域基幹職になったら、各地を回って経験を積んでいきたいです。
そして、その頃には地域に貢献できる人になっていたらいいなと思います。
地域基幹職は、応募エリア内での転勤があり、将来の管理者・役職者候補としての活躍が期待されている。
ーーあなたにとって、仕事とは?
上田 郵便局の仕事は「ひととひとを結ぶこと」だと思って入社しました。
それにも繋がりますが、私の仕事はお客さまを笑顔にすることだと思っています。
6. ひとが温かい。
ーー悩んだときはどうしてますか?
上田 考えすぎると落ち込んでしまうので、マンガを読んで気分を切り替えています。
ーー休日はどんな風に過ごしますか?
上田 マンガを読んだり、友だちと出かけたりしています。
今はコロナ禍であまり出かけられないけれど、大丈夫な時は映画を観に行ったり、ドライブしたりしています。
ーー紀北町の好きなところは?
上田 ひとが温かいところです。声をかけてくれたり、優しく接してくれて嬉しいです。
ーー同年代のひと達へのメッセージをどうぞ。
上田 コロナ禍で就職を決めたり、既に働いている人も色々悩んだりすることもあると思うけど、一緒にがんばっていきましょう。
ーー上の世代のひと達へのメッセージがあればどうぞ。
上田 温かく見守って、応援してもらえたら嬉しいです。
ーーコロナ禍で入社する大変さや二十歳のリアルを感じることが出来て私も勉強になりました。今日は貴重なお話をきかせていただき、ありがとうございました。
【紀伊東長島郵便局・上田愛里さんからのメッセージ】
・毎日が勉強、高校時代よりも勉強としていると思います。
・どんな風に応対したらお客さまが嬉しい気持ちで帰れるかを考える。
・私の仕事は、お客さまを笑顔にすること。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回の 紀伊東長島郵便局・上田愛里さんのお話はいかがでしたか?
あなたの中にある仕事に対する思いや大切にしていることを感じるきっかけになったら嬉しいです。
(取材先情報)紀伊東長島郵便局
https://map.japanpost.jp/p/search/dtl/300122285000/
〒519-3204 三重県北牟婁郡紀北町東長島209-6-1
TEL: 05974-7-0972
***
noteの更新情報は、公式LINE「きほくる|紀北町魅力ナビ」でお知らせします。
友だち追加していただいた方には「奇跡の清流・銚子川(ちょうしがわ)」スマホ用壁紙をプレゼント。
ポチッとしていただけたら嬉しいです↓↓↓
LINE ID検索 @828azlot
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?