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02.起業のタネは、趣味で始めた副業?! 1兆円のEC帝国を築いた「ZOZO」前澤友作氏

世間へ何かと話題を提供し続けている前澤友作氏。最近は、300億円すると言われている自宅(アマンレジデンス東京の最上階)を映像にて公開。「このソファーは5億円くらいかな?」と説明する姿は、まさに異次元そのものでした…

映像はこちらから

前澤氏は、1998年(23歳の時)に起業しています。それから約20年の時を経て、「ZOZO」の売却に成功。40代にして、1兆円の財を成しました。

現在のZOZOの時価総額は、約7,480億円。2023年度の売上高は、約1,370億円(純利益 約440億円)を計上しています。ZOZOは、前澤さんが社長退任した現在も尚、日本のオンラインファッション市場のトップに君臨していると言えるでしょう。

今回は、前澤氏及びZOZOの歴史や歩みから「起業のタネ」を探索したいと思います。

スタートトゥデイの設立と初期の試行錯誤

ZOZOの始まりは1998年に遡ります。前澤氏は、自らが手がけるバンド活動の傍ら、趣味でCDの輸入販売を営んでいました。そんな最中、当時「インターネットで人は物を買わない」と言われている時代に、インターネットを活用したビジネスに活路を見出し、有限会社スタートトゥデイを設立。

創業当時は、前澤氏のバンド仲間3名とともに、CD・レコードの輸入とカタログ販売に従事。ビジネス規模は、月商500万円ほどだったそうです。(副業で年商6,000万円は本業ですね…)

そこから徐々に、ファッションに特化したオンラインショッピングサイトへとシフトしていき、現在に至ります。

ZOZOTOWNの誕生と成長

2004年、ユーザーが、複数のファッションブランドの商品を一括して閲覧・購入できるプラットフォーム「ZOZOTOWN」をリリース。今でこそ当たり前のように思える一元化されたシステムは、当時のユーザーに大きな利便性をもたらし、瞬く間に人気を獲得しました。

2005年には、ユナイテッドアローズとの取引を開始。2007年には、売上高86億円(純利益 17億円)、従業員数186名の規模まで拡大。東証グロースへの上場を果たしてます。

こうして見ると、3年間でものすごい飛躍を遂げたことがわかりますね。

革新的な取り組み① 「ZOZOSUIT」

2017年、ZOZOは、「ZOZOSUIT」という計測スーツを発表。これは、ユーザーが自宅で自分の体型を精密に計測し、そのデータをZOZOTOWNに送信することで、ぴったりのサイズの服を購入できるという革新的なシステムでした。

これにより、オンラインショッピングにおける消費者の心理的ハードルであった「サイズが合わない」という課題を解決することに成功したわけです。(私も当時、ZOZOスーツを購入しました。あの水玉模様の計測ウェアは今どこにあるのだろうか。。)

革新的な取り組み② 「後払い決済の導入」

2016年には、GMOペイメントサービスと提携し、後払い決済を導入しています。商品購入後の支払い期限を2ヶ月後に設定することが可能となり、「購入の機会損失」を大幅に減らすことに成功したと言われています。

ユーザーが、現在の所持金ではなく、2ヶ月後の所持金を見ながら、ショッピングを楽しめるようになったのは、かなり革新的なアイデアですよね。

宇宙への挑戦が与えた影響

前澤氏の挑戦は、ファッション業界にとどまりません。2018年、SpaceXのミッションで月旅行を計画し、民間人として初めて月を目指すことを発表。「Dear Moon」プロジェクトを立ち上げ、アーティストたちとともに月を巡る旅行を実現しようとしています。挑戦と行動により生まれる話題性が、ZOZOのブランドイメージにも大きな影響を与えていると言えるでしょう。

ZOZOの売却と新たな展開

2019年、前澤氏はZOZOの株式の約30%をソフトバンクグループのZホールディングスに売却し、代表取締役社長を退任しました。これにより、ZOZOは新たなフェーズに入り、さらに成長を続けています。前澤氏自身もX(旧Twitter)でお金配りを実施、1000万人以上のフォローワーを獲得するなど、新たなビジネスやプロジェクトに挑戦し続けています。

私たちが、ZOZO前澤氏から学ぶこと

ZOZOの成功は、前澤氏のビジョンと実行の賜物だと思います。その挑戦の数々が、結果として話題となり、「前澤さん」と聞いただけで、全員があの人を思い浮かべるほど、自身のブランディング化することにも成功しました。今、私たちに必要なのは、前澤氏に負けないくらいの「実行」かもしれません。

当時、ファッション業界とネットショッピングは、非常に相性の悪い関係性でした。実際に、ユナイテッドアローズの名誉会長も、ZOZOの前澤氏から提案を受けるまでは、自社でのECを実行できずにいたと振り返っています。

さてさて、私たちには、世の中(消費者)の当たり前を変えていく覚悟とエネルギーがあるでしょうか。ええ、きっとあるはず、同じ人間ですから。

昨日より今日、今日より明日と一段ずつ共に階段を登っていきましょう。
いま画面の前にいるあなたの起業・ビジネスの階段を一段登る『タネ』の、一助を担えれば幸いです。

さあ、私たちは今日からどんな課題に挑んでいこうか。
『Start today』


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