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【短編】 企業分析 | 楽天株式会社

今回の記事では楽天株式会社を分析していきます。
楽天は1997年の創業以来、連結売上収益(売上高)が初めて1兆円を突破。5000億円に到達するまでに15年以上を要したが、そこから1兆円までは3分の1以下で到達。創業から20年あまりでの1兆円超えはソフトバンクグループより3年ほど早いとのこと。

短編、ショートバージョンです。


企業概要

1997年設立
従業員数:単体 6,528名 (連結 7,214名)
「EC」「FinTech」「デジタルコンテンツ」の3つの事業をベースにしている。70以上の事業を運営

東証一部上場企業


顧客

・EC事業者
・個人の消費者


提供している商品

・『楽天市場』『楽天トラベル』
・『楽天カード』『楽天銀行』『楽天生命』…
・『楽天モバイル』『楽天コミュニケーションズ』
・『東北楽天ゴールデンイーグルス』『ヴィッセル神戸』


競合

アマゾン

顧客 
・個人の消費者(こちらがメイン)
・EC事業者

提供している商品
Amazon

競合の顧客価値
アマゾンが倉庫と在庫を保持している。
まったく別の商品や書籍と洗剤と靴を同時に頼んでも一緒に届けることが可能。


楽天の顧客価値

・顧客価値:モール提供
・顧客コスト:楽天カードのポイント
・利便性:国内最大級のインターネットショッピングモール「楽天市場」
・コミュニケーション:野球やサッカーなどサービス以外の事業も行っている。


今後のマーケット状況

・2018年の国内EC市場規模は、消費者向け(BtoC)のEC市場規模だけでも17兆9,845億円にのぼり、年間1兆円以上の規模で市場拡大。
・アメリカの調査会社のGARTNER(ガートナー)によると、2020年までにすべての検索の30%は音声検索のみになるといわれている。Amazon Echoなどの普及
・物流への強化。(Amazonを意識)
「ワンデリバリー」構想への投資額は2000億円超
総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の強化。購入者の送料負担を0円とする送料無料ラインを3980円以上にした。


事業課題・組織課題

・楽天は驚異のスピード成長によって創業22年目で連結売上高が1兆円を超えた。
・携帯電話事業をいかに早く軌道に乗せるかが今後の成長の鍵。
・日本の売り上げが8割弱を占めている。海外事業の拡大に時間がかかっており、電子書籍の「楽天Kobo」や対話アプリ「Viber」などは赤字。2015年に買収した図書館向け電子書籍配信の「OverDrive」は黒字。

最後に

楽天は、これまで出店者の判断に任せていた「楽天市場」の送料について、2020年3月18日から、一部の地域や商品を除いて、1つの店舗で3980円以上の買い物をした場合は無料にする方針を決めてる。

その中で、出店者の反発が相次いでいる。またワークマンは1月27日に楽天市場からの撤退を表明。

今後の影響が気になります。

以上、短編作をお送りしました。

(2020年1月更新)

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