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創業支援機関に聞く~千住一丁目創業支援館「かがやき」・東京電機大学創業支援施設「かけはし」編~

こんにちは。起業ライダーマモルです。

「こんな支援があること、知らなかった。」創業支援機関の相談窓口でよく聞かれる言葉だ。インキュベーション施設もその一つ。起業・創業間もない時期に割安な賃料でオフィスを借りられる大変助かる支援サービスだ。

実は全国の市区町村には多くのインキュベーション施設・コワーキング施設が設置されており、地域で起業を目指す方、起業まもない方に向けて開かれている。

入居者募集は市区町村のホームページや広報誌で周知されることが多いが、定期的に募集されるわけではないため注意していないと見逃してしまうことも多い。そもそも自分の起業予定地に施設があることを知らない人もまだまだ多いようだ。

知っておいて損はない創業支援施設、インキュベーション施設。今日は足立区のインキュベーション施設について紹介したい。

今日は足立区企業経営支援課 加藤さんに足立区の起業支援とインキュベーション施設についてお話を伺った。

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足立区の起業支援について

マモル:初めまして。本日はよろしくお願いします。

足立区企業経営支援課 加藤さん(以下、加藤さん):よろしくお願いいたします。

マモル:初めに、足立区の起業支援について教えてください。

加藤さん:足立区では、創業の無料相談や創業セミナー、創業融資、創業者経営力アップ支援事業(家賃補助)、空き店舗マッチング支援事業(空き店舗で創業した際の店舗改装費等補助)、創業プランコンテスト(最大200万円)など、創業ステージに応じた幅広いメニューの創業支援を行っています。

★足立区の起業支援についてはコチラをチェック!

https://www.city.adachi.tokyo.jp/shigoto/chushokigyo/sogyo/index.html

また、未創業や創業三年未満の方が入居できる創業支援施設も充実しています。足立区内には、足立区が運営する千住一丁目創業支援館「かがやき」(以下、「かがやき」)のほか、東京電機大学創業支援施設「かけはし」(以下、「かけはし」)が開設されています。

足立区の創業支援施設について

マモル:「かがやき」・「かけはし」はどんな施設ですか?

加藤さん:「かがやき」は足立区北千住にある東京芸術センター11階にある施設で、オフィスタイプの創業支援施設です。21.8㎡のオフィスが賃料・共益費込で54,000円と北千住駅から徒歩10分圏内のオフィスとしては格安な料金設定になっています。

★「かがやき」施設イメージ

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オフィスイメージ

「かけはし」は東京電機大学が運営する創業支援施設で、もともとは中学校だった建物をリノベーションした施設です。平成23年12月にオープンしました。

「かけはし」には、31.5㎡のオフィスが賃料・共益費込み40,200円(税抜)で利用できるオフィスタイプの他に、ブースタイプのシェアードオフィス※もあり、特に安価な費用(賃料・共益費込みで月額1万円(税抜))でオフィスを借りることができます。

※シェアードオフィス:シェアードオフィスは、独立した1部屋ではなく、パーテーション付きの座席ブースを賃借するタイプのオフィスだ。占有スペースは限られるが、セミナーやインキュベーションマネージャーへの相談などは利用可能だ。

★「かけはし」施設イメージ

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マモル:入居者の方はどのような業種の方が多いですか。

加藤さん:オフィスタイプの施設のため、情報通信業、卸売、小売業など、様々な業種の方が入居しています。

「かがやき」・「かけはし」のおススメポイント

マモル:この施設のおススメポイントを教えてください。

加藤さん:おススメポイントは3点あります。

1点目は、「かがやき」・「かけはし」ともに、周辺の物件より格安な料金設定でオフィスを提供していることです。起業間もない時期の事業者の資金負担を軽減し、事業に集中してもらうことを目的にしています。

2点目は、両施設とも経営支援の専門家であるインキュベーションマネージャーがいて、定期的に経営に関する面談やアドバイスなどを受けることができることです。

3点目は、足立成和信用金庫創業支援施設「あかつき」を加えた3施設合同の無料セミナーや交流会も開催しており、施設を利用する起業家同士のネットワークを広げることができることです。

入居してほしい起業家像

マモル:どのような方に入居を検討してほしいと考えていますか?

加藤さん:まず前提として事務所を確保したい、経営支援を受けながら事業成長を目指したい方が対象となります。

そのうえで、卒業後も足立区で事業を継続していく方に入居していただきたいと考えています。

入居審査のポイントについて

マモル:「かがやき」・「かけはし」に入居するためには審査があるそうですが、審査のポイントについて教えて下さい。

加藤さん:入居審査にあたっては、入居者の将来性、意欲・積極性、地域性といったポイントを重視しています。その中でも先ほどお伝えした、地域性、今後も足立区で事業を継続する意思があるかを特に重視しています。

足立区で起業を目指す方へ

マモル:最後に足立区で起業・創業を考える方にメッセージをお願いします。

加藤さん:足立区には、”創業するなら足立区で!”というキャッチコピーがあり、創業のさまざまなステージに対応した支援を提供しています。

まずは、足立区に気軽に相談いただき、起業のステップを一緒に乗り越えることができたらと考えています。

マモル:本日はありがとうございました!

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インキュベーション施設利用のススメ

インキュベーション施設を利用するメリットは単に割安な賃料だけじゃない。インキュベーション施設の卒業生から良く聞くメリットとして”公的支援機関の施設に入居しているという信用”が得られる、ということがあるんだ。

融資や商品売買などで、起業後間もない会社と初めて取引をするときに、取引先のオフィスを実際訪問するケースはしばしばある。その会社が取引先としてふさわしいパートナーかどうかをチェックするためだ。

「かがやき」のような公的なインキュベーション施設には入居審査がある。裏を返せば、入居者はそのような関門を潜り抜けた起業家であるということで、取引先の信用チェックの最初のポイントはクリアできるかもしれない。

こういった目に見えないメリット、意外と知られていないがとても大事なことなんだ。

また、起業では相談できるパートナーを見つけることはとても重要なことだ。いきなり有料のコンサルタント等を利用する前に、まずは一度足立区の様な公的支援機関に相談してみることをおススメしたい。

信頼、という点ではまず間違いないぞ。実際、多くのサービスが無料または低額という点も見逃せないポイントだ。

賢く使って、起業の壁を乗り越えよう。

キミの起業、応援しているぞ。

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【足立区からのお知らせ!!】千住一丁目創業支援館「かがやき」入居者募集のご案内

足立区では、千住一丁目創業支援館「かがやき」の入居者を、下記のとおり募集中です。

募集室数:2室(1105号室、1108号室)
入居期間:2年間(審査により1年間に限り延長可能な場合があります)
入居日:令和3年12月1日以降

募集期間
令和3年8月2日(月曜)から令和3年10月8日(金曜)まで

施設見学は随時受け付けておりますので、ご興味がある方は、足立区企業経営支援課までお問い合わせください。(要予約)

★詳しくはコチラ

~おわり