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起業して、はじめてのお客様

どのようなビジネスにも最初の一歩があり、はじめてのお客様がいる。

今回は、3人の先輩起業家から、「はじめてのお客様」について伺ってみた。起業に必要な知識やスキル等の話ではないが、起業に必要なエッセンスがたくさん詰まったお話を聞くことができた。1-2分で読めるぞ!

【飲食店(カフェ)編】

地方都市で飲食店を経営する先輩起業家の話だ。
「開店1日目、はじめてのお客様は子供連れのお母さんでした。ご注文はサーモンサンドイッチ単品のテイクアウト。本当はテイクアウトはやっていませんでした。いまもやっていません。でも、キッチンをひっくり返して空き箱を用意し、テイクアウトして頂きました。笑顔で「ありがとう」と言っていただいて、店先でお見送りして、お客様の後ろ姿をみていて、気がついたら涙がでていました。ただもういっぱいいっぱいでした。特別な思い出です。それが最初の一歩です」。


【経営コンサルタント編】

個人事業主のコンサルタントとして活躍する先輩起業家の話だ。
「開業から半年間、仕事が1件もありませんでした。貯金も底をつきかけた頃、見かねた前職の先輩が調査レポート執筆の仕事をだしてくれました。A4の紙に1,500字程度で3万円。もう嬉しくて有り難くて、きちんと仕上げたくて参考書を買い込み、気がついたら本代だけで3万円を超えていました(笑)。舞い上がりすぎて単純な計算もできなくなってた。私の顧客第1号は先輩のお情けです。仕事の大切さ、人の有り難さが身に染みました。今でも恩義を感じています」。


【サービス業 海外展開編】

サービス業で海外展開している先輩起業家の話だ。
「自社サービスが本当に海外で通用するのか、事前に調査はしていても、清水の舞台から飛び降りる思いでした。日本から情報発信を始めて2ヶ月、フィリピンの首都マニラで複数の美容室を経営する女性から「Good service」というメールが届きました。たった一言、「良いサービスね」です。日本とのアプローチの違いを思い知らされましたが、その方が顧客第1号になりました。嬉しかった。今ではアジア5カ国に顧客がいますが、あの時、大げさに言えば、世界と繋がった気がしました。いまでも忘れません」。


世の中のほとんどすべてのビジネスは、お客様に支えられて存在している。

キミが起業したとき、はじめてのお客様はどんな人だろうか。

みんなの起業、応援しているぜ!

おわり。