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「アバターのリアル」

きみはメタバースでは何者なのか

文・星乃みなみ

アバターの定義

あなたのTwitterのアイコンは何ですか? もしネコならあなたはTwitterではネコなのです。小さな女の子なら女の子なのです。ツイートの度に、くりかえし表示されるアイコンをみて、ユーザーはネコや小さな女の子がつぶやいてると認識します。これはあなたのバーチャル・アイデンティティなのです。

アバター(avatar) とは、自分(ユーザー)の分身となるキャラクターのことを言います。語源は、サンスクリット語のアヴァターラ(avataara अवतार)は、インド神話や仏教説話の文脈で「(神や仏の)化身」の意味です。それを西洋表記、西洋読みしたものがアバターで、ネット用語としてつかわれるようになりました。

もともとは「ルーカスフィルムズ・ハビタット(Habitat)」というパソコン通信のビジュアルチャットがそのはじまりといわれてます。ハビタットはその後、富士通のNIFTY-SERVEで日本語化されました。

今、注目されているメタバースでの分身はもちろん、VTuber やTwitter やLINEのプロフィールアイコン(PFP ProFile Picture1)も広義のアバターの一種です。MMO(Massively Multiplayer Online 大規模オンライン2)ゲームのキャラクターもその1つといえるでしょう。

もしかしたら、広義のアバターとしては、コスプレや異性装(男装や女装)といったリアルの装いも含むのかもしれません。着ぐるみなんてその最たるものです。

アバターがリアルになるとき

アバターは、自分の好きな姿に「なりきる」ことができます。現実とは違う性別にしたり、種さえのりこえることができます。実際、メタバース空間では、女性型のアバター(身体的性別はちがったとしても)を選択してる人がおおいものの、動物やロボット、恐竜さえいます。

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