恋愛不向き

最近、あまり恋愛について考えなくなった。詳しい理由についてはたぶん後述するが、アイドルオタクをやるだけで満足するようになってきた。だが、僕は大学生なのだし、恋愛はした方がいいに決まっている。そこで自分自身を少しでも望ましい大学生に近づけるため、なぜ僕が恋愛に向いていないのか考えていく。

その前に、過去の恋愛について軽く話しておく。僕が今まで恋をしたのは、間違いなく1人に対してだけだ。長い期間(具体的に何年かと言ってしまうと身バレが起こりかねないので具体的な長さは伏せておくが、とにかく長い期間だ)片想いをし、その末なんとか付き合うことができた。もちろん、僕にとって初めての恋人だった。長い期間片想いするくらいだから、僕は彼女のことをとてつもなく愛していた。記念日には長文のLINEを送ったし、誕生日だけでなく、記念日でもそうでない時もプレゼントを送ったりしたし、デートのときには心を込めて計画や準備をしたし、他にもとてつもなく愛していた証拠を挙げろと言われればいくらでも挙げることができる。

しかし、その彼女とはたった5ヶ月で別れてしまった。片想いをしていた期間を考えると5ヶ月とはあまりにも短すぎる。しかも彼女(以下、基本的にsheという意味で彼女という言葉を使う)は僕と別れてから1週間ほどで新しい彼氏と付き合い始め、今ではあっさりと僕と付き合っていた期間を越してしまった。このことに関する僕の感情については触れないでおくが、「長い間片想いしていた人とせっかく付き合えたのにたった5ヶ月で別れた」という事実を見ると、明らかに僕は恋愛に向いていない。別れてからある程度時間が経った今、なぜ僕が恋愛に向いていないのか少し冷静になって考えてみる。深夜にこんな文章を書いている時点で冷静ではないのだが。

「他人を愛する前にまず自分自身を愛せ」という言葉がある。一字一句同じという訳ではなくても、こういうニュアンスの言葉は誰もが聞いたことがあるだろう。僕は彼女と付き合っていた時、「そんな訳ない。僕は自分のことは大嫌いだが彼女のことはこんなにも愛している。これで良いのだ」と思っていた。そう、この僕の認識の誤りが先の恋愛における失敗の最大の原因であったと思う。

振られた時に彼女は、「以前(別れる1ヶ月ほど前)に軽く口論になった時に傷つくことを言われ、それ以来信用できなくなった」と言っていた。今思うと、僕は彼女にかなり酷いことを言ってしまった。深く反省している。だが、僕は普段から、他人には絶対に嫌われたくないので誰かが傷ついてしまうようなことは言わないように気をつけているつもりだ。だから基本的に僕は当たり障りのないことや周りの意見に同意するようなことしか言わない。そんな僕が、一番傷つけてはいけない相手である彼女を傷つけてしまうことを言ってしまったのだ。その時、僕は「厳しさの中にある優しさ」みたいな気持ちで言ってしまった。説教、とまでは言わないが僕は彼女に何か説いているつもりだった。

ここからは事実に基づかない持論を展開していく。結局、自分自身を愛せない人は他人のことを本当に愛せないのだと思う。僕の知っている限り、自分のことを愛せている(大事にできている)人は余裕があるように見える。余裕があるということは、周りの人のことに時間を、頭を使えるということだ。だから、自分のことを大事にできている人は他人を本当に愛する第一条件を満たしているのではないかと思う。いくら僕のような自分大嫌い人間が他人を愛そうとしたって、他人のことに時間と頭を使う余裕は必然的に少なくなる。

つまり、「他人を心から愛することができる人」は「自分のことを大事にしている人」であると言えるのではないだろうか。だから僕は彼女に対して本当の意味で優しくなれず、傷つけてしまうことを言ってしまったのではないだろうか、というのがたどり着いた結論だ。いくら彼女のことを愛していると言っても、結局心から愛しているわけではなかったのだろう。思えば、まだ自分に自信があった頃の小1,2年に通っていた小学校では僕はめちゃくちゃモテていた。3年生で転校した先では全くダメダメだったが。

そして、僕はおそらくいつまでたっても、自分のことを大事にしようと思うことはないと思う。昔から本当に心の底から自分のことが嫌いだし、いなくなればいいのにと思っている(おっと、病みの破片が落ちてしまった、すぐ拾ってポケットに隠さねば)。

ということで、自分のことを大事にできない以上相手のことも大事にできないし、僕が自分のことを大事にできることになる日はおそらく一生来ないから一生他人にも本当の意味で優しくなれないね!という話でしたー!パチパチ〜!


一旦落ち着こう。ここからは完全に余談なのだが、こんなに僕が恋愛に向いていないので、アイドルオタクをしていることは僕にとってすごく都合がいいのだ。まず、恋愛をしない理由になる。誇らしくも恥ずかしい話なのだが、最近は本当に推しを溺愛しており、現実世界の恋愛は正直どうでもよくなっている(リア充が羨ましいのは間違いないが、恋愛をする意欲が無くなっているのは確かだ)。そしてこんな深々と話さなくても、「いや、僕は推しを愛しているので」と言えば、まあ言い訳にはなるだろう。

そして、僕のような善良なアイドルオタク(僕のオタク論についても後日書こうと思う)は誰も傷つけないのだ。SNSや握手会で推しが傷つくようなことは絶対に言わない自信がある(だいたい、リアルな対人関係でも「オンラインで繋がった気になっている」人や「たまにしか会わない」人に対しては傷けることはもともと言わない人だ)。つまり、僕がアイドルオタクをして恋愛をしないでいると誰も傷つけないのだ。先の恋愛では彼女のことを傷つけてしまったし、僕自身もかなり傷ついてしまった。もうそんな傷つきの連鎖はこりごりだ。平和にアイドルオタクすることが1番なのだ。

あれ、そういえば「僕自身が良い大学生になるため」という当初の目的からは大きく逸脱してしまったな。まあいっか。あ、こういう適当なところ、嫌いだなぁ。



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