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#LiveOnlinebutwithYOU (オンライン備忘録)

欅坂46のオンラインライブが開催されましたね。

改名で話題は持ち切りかもしれませんが,パフォーマンスが全てめちゃくちゃ良かったので興奮冷めやらぬうちに感想を1曲づつ記していこうと思います。これは僕のオンライン備忘録です。

なお,僕が欅坂のライブを生で見るのは今回が初めてなのでそれを前提に読んでいただければと思います。

1.太陽は見上げる人を選ばない

この曲は「新2期生歓迎」といった雰囲気でした。欅坂というとどうしても「反逆者」「人間の闇の部分」などを表現すると思われがちですがそれとは真逆の「温かさ」を感じました。新2期生含めてこれから1つになって前に進んでいくんだぞ!という決意表明とも見れる,温かくて明るく,優しいパフォーマンスでした。

〜MC〜

2.エキセントリック

さて,ここからが欅坂の真骨頂です。平和なMCから打って変わって突然鳴り響くトラックの音。土生瑞穂さんがそれに追われていたのかあれは..?というシーンから始まります。カメラワークやポジションが流動的で,平手さんセンターの時とはまた違う,メンバー一人一人の輝きが思う存分に見られました。特に印象的だったのは土生さんの「もうそういうのうんざりなんだよ」という台詞。バラエティでは不思議ちゃんキャラだけどこんなに強さを持っているのかと見せつけられました。こういう一人一人の「欅坂らしい」一面を見ることができたのが今回のライブの1つの特徴なのかなと思います。

3.東京タワーはどこから見える?

この曲で私たちの「ステージパフォーマンス」の概念が完全に打ち砕かれました。工事現場のような三段の足場の中にそこにメンバーが3列に別れて入っていく(伝われ)。これの最大のメリットは固定された「センター」が見えにくくなること。さらに列の中でもポジションやカメラのフォーカスが変わっていくので全員が等しく輝きを放っていたと思います。こういう見せ方もあるんだなぁとめちゃくちゃ感動しました。

4.Student Dance

まるでミュージックビデオを見ているような感覚。会場の中に組み立てられた学校のセットでメンバーがパフォーマンスを見せる。パフォーマンスと言っても踊りだけではなくて,黒板に式を書いたり怪しげな化学実験をしたりなど,全てを含めてのパフォーマンス。「学校」という枠組みに反発するような曲は欅坂の中にも何曲かありますが,その完成形を見せられた気がします。

5.Nobody

Student Danceのエンディングでメンバー数人が赤い小窓を指さし,カメラがそこにフォーカスしていくと中には小さなステージのようなものがあり,メンバーの影も見えるではありませんか。ここの演出をどうやってやったのかは本当に分からない(遠近法を上手く使ったのかな...?)ですが,この曲はいくつかの「小ステージ」にメンバーが別れて入るというシステムで,最後に全員がその枠から飛び出すという形。小ステージのパフォーマンスではメンバーが体を斜めにして視聴者側の画角を狂わせたりするなどオンラインの利点を最大限に活かしたパフォーマンスが行われました。よくこんなの思いつくよなぁ。

6.アンビバレント

小池美波さんが完全に平手さんになっていました。この曲ほど平手さんの良さを引き出せている曲はないと僕は勝手に思っているのですが,その平手さんのようにステージを完全に支配していたのが小池さん。圧巻でした。正直ナメてました,ごめんなさい。そして印象的だったのが最後の「ambivalent...about!」を全員で言うシーン。この曲のリリース後くらいから今まで,きっとメンバー全員が「これからどうすればいいのか」という思いを抱いていて,中には辞めていくメンバーもいたなかで自分はどうすればいいんだろう,「あっちを立てる気もないしこっちを立てる気だってまるでない」というアンビバレントを「ambivalent...about!」(aboutのあとは各自が埋める)という言葉に込めていたのかなと勝手に解釈しました。

〜MC(いや急にめちゃくちゃホンワカしたなタイム)(すごく良かった)〜

7.大人は信じてくれない

燃えたぎるステージの上に上がった22人のメンバー。そしてその中心にいたのは山崎天,弱冠14歳。なんでまだ14年しか生きていない人がこんなにオーラがあるんでしょうか。抜群のスタイルと美形を持つことは周知の事実ですが,パフォーマーとしての彼女を完全に甘く見ていました。曲中時折見せるこちらを刺しているかのような視線と不敵な笑み。「欅坂,まだまだ面白くなっていくぞ!」と心の底から思わせてくれました。

8.避雷針

燃えたぎる炎から打って変わって突然降り出す雨。山崎天さんが圧巻のパフォーマンスを見せようものなら1期生の渡邉理佐さんも負けてはいられません。理佐さんの一挙手一投足でメンバーが規則正しく動いていく,この曲特有のパフォーマンスです。理佐さんに従えられ水で囲まれたステージに移動した時点ではもうメンバーはずぶ濡れ。しかしそんなことは関係ありません。いや,関係はある。なぜなら水に歌詞が映し出されるから。この曲の主人公のようにずぶ濡れになったメンバーを言葉が取り囲みます。まるで22人が空間を通じて言葉を発しているように。見た人ならわかると思いますが,「圧巻」「曲の世界に引き込まれる」とはまさにこのことでした。恐らく,現代の技術で実現可能な演出の中で最大限のものを見せてくれました。いやぁすごかった。

8.風に吹かれても

前の2曲とは違い,どちらかといえば明るめなこの曲。センターの小林由依さんが完全にこの曲を自分の色に染めていました。どこか吹っ切れたような笑みがこぼれ,それにつられるように他のメンバーにも笑みがこぼれ始める。特に齋藤冬優花さんの,いい意味でこちらを嘲笑しているような笑みと渡辺梨加さんのかわいい笑みが印象的でした。

9.ガラスを割れ!

埼玉の狂犬こと小林由依さんが完全に覚醒しました。ステージを縦横無尽に駆け回り,サビに入ると本当にガラスを割りにかかるような蹴りをかまし,前後左右という概念がなくなったステージを広く使い(まるで四方八方のガラスを割っているように),空間を支配する姿はまさに圧巻でした。「これぞ欅坂!」というようなパフォーマンスだったのではないでしょうか。そして最後の,前の曲で使ったセットを次々と破壊,抹消していく演出で何かを察したファンも多かったでしょう。

〜MC〜
(ここについて多くのことは語るのは野暮でしょう。菅井さんの言葉,表情,涙が全てを物語っていました。)

11.誰がその鐘を鳴らすのか

欅坂46として最後のシングル曲の初披露。初披露は曲を視聴者に提示することが大事だと思いますが,そのメッセージは十分すぎるくらいこちらに伝わってきたと思います。「だけど問題は誰がその鐘を鳴らすのか」。答えは今日ステージに上がった全員でしょう。誰かが1番目立つとかそういうことではなく,満身創痍でも28人全員が助け合って作ったこのステージなのですから。彼女たちなら「地球上の片隅にある巨大な鐘」を探し当てて鳴らし,その音を世界中に響き渡らせることができるはずです。

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