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九頭竜弁財天

みなさま、改めましてあけましておめでとうございます。

気学Style 西島です。
年も改まりいよいよ2021年。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

気学Style 的にも、本日が仕事始め。
2021年の展望の講座など行っておりました。
まだ松の内も明けない頃にもかかわらず、多くの皆様にお集まりいただいて本当にありがたく思います。

年の初め早々より皆様にお付き合いいただけておりますこと、心より感謝致すとともに、さらに良い講座をできるようにとの思いも新たにいたしております。

本当にありがとうございます。

九頭竜大社

さて、本日はそんな仕事始めにあたって講座の始まる前に家内と最寄りの神社でもあります、九頭竜大社に詣でてまいりました。

九頭竜大社は京都は北の端近くにある神社です。
大きな神社ではございませんが、インターネットなど検索しておりますとそこそこには有名な様子です。

詳しくはWikipediaなどご覧いただけましたらと存じます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E9%A0%AD%E7%AB%9C%E5%A4%A7%E7%A4%BE

祭神はその名の通り「九頭龍弁財天大神」となります。

今年はコロナのため初詣の人出も全体的に少なくなっているかとは思いますが、初詣の人でごった返す大きな神社とは違いこの九頭竜大社は参詣するにはちょうど良い感じの神社です。

そうした、「落ち着いてお参りできる」という意味合いから私たちはこの神社を好んでおりますが、これ以外に私たちがこの神社を好きな大きな理由はそのおみくじにございます。

九頭竜大社のおみくじ

一般的におみくじと言いますと、吉凶・大まかな流れの概要が書いてあり、勉学・仕事・縁談などの項目ごとにどうなってゆくかの説明がある形式になっております。

ですが、こちらの神社におきましておみくじは吉凶を表すことは記載されておりません。

そして、おみくじに書いてあるのは神様からの一言だけというシンプルなものです。(こうした形式のおみくじは他の神社さんでもあるかと思います。)

この「一言だけ」というのがとても良いのです。

もちろん神様からの一言ですので文字通り上から目線なものですが、それによって神様から

「突っ込まれている感」

があってこれがとても心地よく、気持ちが引き締まる感じがするのです。
そして、「突っ込まれている感じ」によって、神様が全くの高所からではなく、程よいところから見守ってくださっていて、そばにいてくださるように感じます。

あえての厳しい一言はそれだけ九頭竜弁財天さまの身近さの表れのように思えるというわけです。

この身近さ、フレンドリーさといった感覚が私にはとても心地よく感じられます。

2021年年初の一言

そんな九頭竜弁財天様にお参りいたしまして、年初の一言としていただきましたのが、このコラムの冒頭に画像でのせております、

「すなほに神にすがれ」

というものです。

 普段はもう少し辛辣気味な九頭竜弁財天さまのお言葉にしては良いものが頂けたかと思いますが、この絶妙なメッセージは本当に素敵です。

「すなほに」

というところ、なんとも見透かされた感じがいたします。

このおみくじから私が感じたところは、

あなたもなんでも一人でなんとかしてしまおうと意固地になるのではなく、やってみて難しい時は神にすがって(泣きついて)きなさいよ。
そんな素直さ、忘れてない?

という感覚です。

私自信の、
「忙しい中、他の人は頼れないと思い込みつつ、躍起になって進んでいる」

ような状況、言い換えれば

「一通りは自分でなんとかできる」

という慢心とも呼べる状況を見透かした上で、しかも

「すなおになってすがってこい」

とまで言ってこられるこの一言。

本当にありがたく感じますと同時に、神としてその存在をとても身近に感じます。

九頭竜大社のおみくじは全てこのような感じです。
手厳しい一言一言の裏に優しさが感じられる、とても素敵なおみくじですので近くに寄られた際はぜひ皆様も神様に一言求められてみてください。

おみくじと易

そんな九頭竜大社のおみくじですが、ここでおみくじを引いて得る感覚が易を立てた時の感覚に近い感じがいたします。

そもそも、易も自分自身の問いを宇宙に問いかけるものです。
問いかけた結果、その方向に進めばどういうことになるかなどが示されるわけなのですが、そこで出た易の結果を詳しく読めば読むほどに、

「あなたどこかで私のこれまでを観察してましたよね?」

と感じずにはいられなかったりいたします。
それほどまでに、易で出てくる結果は妙味のある内容が多いものです。

この易卦を分析して、「あなたどこかで〜」と感じる感覚は、九頭竜大社のおみくじに感じる、神様が身近にいて見守っていただけている感覚と非常に近いものがあります。

そもそもおみくじ・易いずれにいたしましても、これらは
「大いなるものに何かを問いかける」
 …行為であると考えますと、両者は本質的に同じものであることに気づきます。

「易」と難しいイメージを持つ前に、私たちは神社に行けば普段から似たようなことをしているというわけです。

問うて得た結果につきましても、おみくじ・易の両者は情報の切り口・密度が違うという程度のものだと思います。

易を立てますと、「易卦」という回答を通して宇宙という存在がとても身近なものとして感じられます。そしてその感覚がとても好ましいものです。

この感覚で見て行きますと、九頭竜大社のおみくじもかなり近い感覚を味わわせてくれますので、やはり私たちが「九頭竜さん」が好きなのはこの理由からなのだとしみじみ思います。

「すなほに神にたよれ」

さて、今回のおみくじを引いてもう一つ気づき感じたことがございます。

こちらのお言葉、個人的なメッセージと考えますと上に述べたとおりでございますが、2021年という年にあってもう一つ別の考え方のヒントを頂いているようにも思えます。

2021年(厳密には立春以降からですが)は、六白金星が世界の中心にやってくる一年。つまり、六白金星の「もの」「こと」がテーマになってくるという年回りになってまいります。

このコラムでも度々触れておりますが、六白金星には「白熱」「大きい」「政治」などのコンセプトが含まれております。

そんな六白金星のコンセプト(象意)の中で、最たるものはやはり「天」でしょう。

2021年はその「天」の星が世界の中央にやってくるというわけです。

そんな世界の中央にやってくる星のお役目は、周囲の状況を見渡した上で司令塔となってみたり、周囲の皆を見守り助けることです。

このことと、そしてそもそもの

「天=宇宙=神仏」

という概念とを合わせて考えを進めて行きますと

「世界の中央には神仏がおり、私たちを見守ってくれている」

というふうに考えてみることもできるのではないかと感じました。

ならばこそ、

「すなほに神にすがれ」

というこの言葉は、もちろん今の自分の状況へのメッセージでもありつつ、

今年世界の真ん中に神様がいますから、
困った時にはその神様を頼ってみてもいいのですよ

 …という話も示唆しているのではないかと思った次第です。

新たなる変化・試行錯誤の2021年にあって、時には行き詰まることもあるかと思います。
どんなに頑張ってみても限界を感じる時はあります。
やはり人間はどんなに頑張ってみても大きな宇宙から見ますと小さな存在にすぎないのです。

苦難の中にあっては「何事も自分自身でどうにかできる」という慢心を捨て、謙虚な心で世界の中心にいる神仏にすがってみる…

2021年はそんな行為に大きな意味がある一年にもなりそうな気がいたします。

そう考えて行きますと、今年は宇宙と仲良く動いてゆくことで素敵な一年にして参りたいですね。

私といたしましても、まずは先のおみくじをパソコンの画面脇など、いやでも目に入るところに貼ってみるところから始めてみたいと思います。


次回の更新は1月10日です。

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