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辛と進化と香港と

みなさんんこんにちは。気学Style 西島です。

不覚にもここ数日のハードワークがたたって1日ばかりダウンしてしまいました。このご時世、ダウンするととても不安になりますね。
イベント前後の仕事の流れと通常業務と法人の足回りの整備など、だいぶ疲れがたまっていたようです。

改めて思いますに、こうした時には小出しにして休むよりも一気に休暇を取る方がよいですね。
今回もパソコンに向かいながらいつの間にか仮眠してしまい、起きたら寒いなどの事件が何度かありました。

思い返せば11月の一白水星は「節度を保っていい感じに」もテーマでありました。月の終わりにかけて、できていなかったですね。
ダウンするのもさもありなんという感じがいたします。

こうしてダウンしている折に細やかに心を配ってくれる家内には本当に感謝です。もう数日、ダウンしていたいと思いました。(実際はそうもいかないのですが)

香港事変

さて、香港の話題が耳目を賑わせております。

周庭さんをはじめとして黄之鋒や林朗彦さんといった香港の現状に対して疑問の声をあげていた若者が禁固刑になりました。
周庭さんはこの判決を聞いて法廷で泣き崩れたと言いますが、その心情は推し量るに有り余るものがあります。

11月23日に香港の地方裁判所で公判が行われ、その時点で保釈にはならず即時収監されてから12月2日に禁固10ヶ月の判決という流れであったわけですが、11月23日からの10日の間の収監中に周庭さんにかけられていたプレッシャーも相当であったろうと想像するのは難くありません。

また、日本とは違い、中国という国で政治犯として10ヶ月の禁固刑です。
共産主義体制下の元で政治犯が10ヶ月間もいわば誰の目にも届かないところに置かれるわけですからその恐怖は我々の想像をはるかに超えたものでしょう。

ことは周庭さんだけにおさまりません。

活動家としてベテランともいうべき、黎智英さんもあらぬ嫌疑で逮捕されるという事態も起こっております。

香港立法会では民主派(いわゆる対中国派)の議員4名の資格剥奪が起き、これに抗議する形で他の民主派議員が辞職を表明。立法会は全て中国寄りのメンバーになってしまいました。
警察は警察で「密告ホットライン」を開設するなど、一国二制度のはずの香港がどんどん中国色一色に塗りつぶされようとしています。

中国

所変わって中国です。

政治面においては習近平国家主席が周辺を腹心で固め、任期は事実上無制限にできるという独裁体制=「習近平核心体制」を作り上げました。
そもそもこの体制ができるにあたって反対票は1票もしくは2票と、この時点からすでにして独裁のニュアンスは強い部分がございます。

この独裁体制は強まるばかりで、中国国内においてもインターネットではこの動きに対して批判的なワード、例えば「時代に逆行している」などの言葉や批判的な物言いが検閲・ブロックされるなどの動きを見せております。

一国二制度であるはずの香港を中国色一色に染め、体制を批判するものは一切受け付けないスタンスを強烈に示している中国ですが、庚辛の流れにあってこの2つの地域は果たして今後どのような流れになってゆくのでしょうか。

進化は多様性から

少し話は逸れますが、物事の進化において多様性はとても大事な要素です。

例えば生物学的な観点から見て、1つの種が全く同じDNAしか持ち合わせていない状況があったとしましょう。
そんな種が致死性の強い未知のウイルスなどに出会ってしまうと、その種は均一に、有無を言わさず亡び去ってしまうでしょう。

そうした意味合いにおいて、私たちが少しずつ違うDNAを持っていることは、個性という面以外にもとても重要なことだと言えます。

もしコロナウイルス以上の脅威となる細菌が出てきて人類の大半がなすすべなく死に絶えてしまっても、このDNAの違いにより奇跡的に生き延びる人間が出てくる可能性があるからです。

また、一方でこの多様性があるからこそ、世の中に「異端児」が出現します。
普段はつまはじきにされやすい存在かもしれませんが、こうした「異端児」は往々にして次の時代を牽引する進化の起爆剤にもなってきました。

「多様性」とは、その種の存続のための保険であり、進化を得る鍵でもあるとても貴重なシステムだと考えることができるでしょう。

そして、これは生物以外にもその考え方を転用できると思います。

一つの国においても、やはり様々な意見が出てくるからこそその国は様々な有事を想定し、備えることができます。
また、新しい意見を取り入れることによって新しい段階へ進むこともできるでしょう。

資本主義、共産主義を問わず、多様性を受け入れるスタンスは重要です。

ですが、振り返って中国など独裁に走る国々を見てみますと彼らはこの多様性を認めようとしません。

中国の未来は香港で占える

多様性という観点から考えて行きますと、中国が香港をそのカラーで塗りつぶし「香港」という「多様性」を圧殺してしまうのであれば、中国は自ら進化の道を閉ざして行っているというふうに考えることができるでしょう。

刻々と変わってゆくこの世界の中にあって、上辺は一見変化進化して行っているように見えたとしても、国全体の根幹を考えた場合、進化を放棄した存在に良い未来はやってきません。
これは歴史の物語るところでもあります。

非常に残念な話ではありますが、香港が中国に押しつぶされてしまう状況が起きてしまったとしたら。
中国も別の形で残念な未来を迎えると占えるのではないかと思います。


辛の年。
変化にあたって紛糾の予感のある年です。

歴史をひもときますと、来年と全く同じ十干・十二支・九星、すなわち「辛・丑・六白金星」が巡っていたのが1841年。
日本史でも有名な「天保の改革」が始まった年です。

貨幣経済の発達に伴って逼迫した幕府財政の再興を目的とした天保の改革。
政府主導の財政改革ということで、まさに六白金星的なお話です。
大塩平八郎の乱やアヘン戦争が起こってきた混沌とした中での改革はなかなかに難しいものがあったのかもしれません。

この改革はかなり苛烈なものであったようで、結果的には失敗に終わっております。更には幕府の衰退を早めた一因になったとも言われています。

なお、天保の改革は大奥などからの抵抗もあり、これを容れてしまったがゆえに改革内容がややこしくなり、上手くいかなかったとも言われています。

辛の年にあっての改革が苛烈なのはさもありなんという話ですが、払うべき枝は払わないと上手く行きません。
この改革においては大奥の抵抗を受け入れて大奥対応を改革の中で例外化させてしまっていますが、そこはきちんと対処すべきであったのかもしれませんね。

一方、この年には薩長などの諸藩も藩政改革を行っており、これらの藩は逆に改革に成功し、後々力をつけて行きます。

このように、辛の年にあっては上手に辛という十干と付き合ってゆくことこそがその後の流れを決定して行きます。


さて、改めて考えてみて中国にとって香港の一国二制度は払うべき枝なのでしょうか。

辛の年、中国にも香港にも、この先10年の進化のために「どの枝を払うか」が問われていると思います。

中国という大所帯を上手に切り盛りし、進化させてゆくために、
あるいは
香港という地域をより良いものとするために、

正しい選択をしてほしいと思いますし、それがなされることを祈るばかりです。

「正しい選択」と綺麗な言葉を使っておりますが、私的には
「香港住民がいっそ香港という地域を捨ててしまってもいいかもしれないのに」
とも思います。

もちろん今そこに住んでいる方々のことを思うとこれは思いつきレベルの無責任な発言であるのはわかっております。
とはいえ中国の強大な国家権力に対して真っ当な言葉ややり方では届かない感覚もあり、本当にもどかしく感じられます。

ともかくも、今は香港で苦しんでいる皆さんが少しでも早く楽になることを心よりお祈り申し上げるばかりです。


そして最後に周庭さん。

本命四緑木星、傾斜は一白水星です。
今年、来年と必ず人の目を引くところにいる方です。
また、11月は彼女にとっては陥入の月でもありました。

流れに乗っているからこその11月の禁固刑…と思いたいところです。
そしてまた、人目につくからこそ大事なくまた来年の秋にメディアの前に戻ってこられるということを信じたいと思います。

もし今回無事で戻ってこられたなら、2023年あたりとても楽しみなのですが。


次回の投稿は12月11日です。

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