読書録「君たちはどう生きるか」
こんにちは、kieです。
読書録、やっていこうと思います!
※アウトプットなので多少のネタバレを含んでいると思います!
タイトル紹介
学んだこと
●自分は世の中の一部でしかない
主人公コペルくん(中学生)が、屋上から人並みを見て「人は分子みたいにちっぽけだ」と気づき、呟くシーン。
ふと無意識のうちに自分を中心に置いて物事を見ているけれど、本来広い世界の中の一部分でしかなく、他人から見たら小さな世界の話であるとハッとさせられました。
狭い視界の中で凝り固まった思考を深く掘るのではなく、一度視点を変えることで自分の過ちに気がついたり新たな可能性に気がつくかもしれない。
自分を離れて正しく判断できるようにありたいと思いました。
●感じたことや琴線に触れたことの意味を考える
主人公コペルくんは、友人がいじめられているのを見て何もできなかったことをおじさんに吐露しアドバイスを求めたシーン。
コペルくんはおじさんに「僕はどうしたらいいのかな?」と聞くとおじさんは「自分で考えるんだ」と返します。
起きた事象に対して自分がどう思ったか、自分の中の感情や変化に気がついて誤魔化さないこと。それはやがて蓄積されて思想となる。自分自身が感じ、思うことに意味があるということ。
「体験から出発して考えなさい」という文中の言葉がブッ刺さります。
周りの目で考えるのではなく、常に自分の軸で立派な行動ができるようにありたいと思いました。
●人は生産関係により結ばれている
自分は世の中の一部であるという学びと合わせて、人はいろいろな関わり合いのもと関係を築いてきたのです。そしてそれは全く見ず知らずの人との繋がり合いであるということ。
しかしそれは決して機械のように無機質なものではなく、人間らしく繋がるべきだと説いています。赤の他人であっても人間と人間のつながりを持つことで新しい価値が生まれたり行為そのものに生きる価値がある。
コンビニの店員さんであっても一度しか話さないような人であっても、そんなことを思いながら人と関わっていきたいなと思いました。
●ありがたいことは「有り難い」こと
「ありがとう」という言葉について、普段から口にするからこそ忘れてしまっている「有難い」という意味を思い出させてくれます。
年を重ねれば重ねるほど、自分の成功や巡ってきたチャンスは周りありきだと思います。そして当たり前の日常も有難いことです。
特別なことも日常的なことも「有難い」と思い、「有難いこと」ができる自分に誇りを持ってもっともっと引き寄せていきたいです。
●苦しみや悲しみを経験して、よりよく生きていこうとする
取り返しのつかない過ちから苦しむことは人間にしかできないことである、と説いています。
確かにあるなと色々思い返して…苦しむから踠き、傷つくからより強くあろうとする。だから、どうにかマシな方向へ変わらないか考えて、できそうなことからやっていく、そうやって乗り越えていく。
学習して改善することは昨今AIでもできますが、その時の感情を記憶して次の行動に紐付けることは人間にしかできない。そして底知れないエネルギーとなり超常的な出来事を起こし誰かの心を動かすかもしれない。誰にもわからない可能性を秘めているから、だから人は人に惚れるんだなと思いました。
最後に
読書録1冊目にこの本を選んだのは3つ理由があります。
まずは読みやすい本であること、長く読まれている名作であること、人生観や倫理観に分類された本であること、です。あと、好きなデザイナーさんがおすすめに挙げていた本だったので購入しました。
私は読書に対して苦手意識があります。さらに読書に限らずですが完璧にやろうとする部分があるので「挫折した」と感じないようにしないと続けられないのです…。この本は8割が漫画になっていて読みやすく名作で、興味関心の高い哲学的な分野なので即決で手に取りました。
1937年に出版されて以来80年以上も読まれ続けるこの本は、誰もの内にある答えを考えさせてくれる作品だと思いました。とっても読みやすいのでおすすめです。(持っているので貸せます😊)
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