夏の好きなもの-思い出補正力-
大変久しぶりの投稿になりました。
暑いか悪天候かを繰り返している…と言っても過言ではない今日この頃ですね。
しかし暑い!そして湿度が高い。
日本より遥かに高温となる地域に生まれた外国人の知り合いも、この湿度がとてもつらいと言っていました。
冬生まれの為か、元々夏が苦手な私です。
それなのに"夏になると思い出すこと"は、
何故かどれも心楽しく、心地よい懐かしさを感じることが多く、不思議に思っていました。
たとえば小学校低学年の思い出。
当時住んでいた団地の集会所では、8月の盆踊り大会が近付くと、盆踊りの練習が行われていました。
小さい頃から何故か盆踊りが好きだった私は、練習も張り切って参加していたのを覚えています。
大人と子どもと入り混じり踊る練習自体も楽しかった記憶がありますが、
その中でも思い出すのは[練習後に飲む麦茶]のことです。
何も特別なことはない上に、よく冷えている訳でもなく、年季の入ったやかんで沸かされたごく普通の麦茶だったと思います。
でも今も、夏になり麦茶を沸かし飲むと、ふと思い出すのはその麦茶です。
たとえば中学校時代の部活動。
体力も身体能力も仲間たちに劣り、暑い中頑張ろうという気力も正直あまりなく、褒められた部員ではなかったと思います。
それなのに辞めることが苦手だったというだけで、続けることしか出来なかった。
けれど夏の暑い時期の部活でさえ、
凍りタオルの冷たさや、砂埃に舞うスプリンクラーの水の輝き、大きな声を積極的に出していたことを、楽しく思い出します。
たとえば大人になって行った花火大会。
人混みも、大きな音も、広い場所も好きではないのに、
地域で1.2を争う規模の花火大会で、一番よく見える(という事は、一番人が多い!)場所のチケットを買い、見に行った花火大会の時の記憶は、
疲れたことでも、音がうるさかったことでもないのです。
花火の光で照らされる人の顔が良いものだったことと、
その日着ていた水玉のワンピースをとても気に入っていたこと。
様々な夏の記憶が、大体良いものになる不思議を解決する能力こそ、
[思い出補正力]。本日のタイトルですね。
今年の夏に起きた(起きるかもしれない)ことも、素敵な記憶としてパッケージされていくのでしょうか。
思い出補正の力が"あの頃"を良いものに変えてくれなければ、
とてもここまでやって来られなかった、と私は思います。
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