子どもが増えても夫の家事時間は増えない!?家事代行のススメ
横浜市立大学の研究グループが、横浜市内の子育て世帯約1万世帯を対象に、家事や育児などの時間を調べる大規模調査を実施しました。(※1)その結果がかなり衝撃的なのをご存じでしょうか?
子どもが生まれたり、子どもが増えたりすると、妻の家事や育児の時間は増える傾向があるのに対し、夫は変化が見られなかった、というものです。
さらに、妻の家事育児時間が増えると、妻の感じる「幸福度」が下がるという相関関係も明らかになりました。
国際商学部の原広司准教授(国際マネジメント学)らのグループが、約1万世帯に調査票をお送り、3,272世帯から回答を得ました。またその対象世帯には2026年度まで継続して調査票を送り、分析する予定とのこと。5年後の調査結果では少なくとも「夫の家事育児時間も増える」という結果を期待したいものですが、実際はどうでしょうか。5年後を楽しみに待ちましょう。
どんな調査を行ったの?
★互いフルタイムで働く夫婦の平日の家事時間について
子どもがいない世帯
妻:1.8時間、夫:1.2時間
子ども1人の世帯
妻:2.3時間、夫:1.3時間
子どもができると、妻の家事時間は大幅増えるのに対し、夫の家事時間はほとんど変わらない、という結果が読み取れました。ここまで読んだ方の中には「うちの夫もそう!」と怒りをにじませている女性の方も多いかもしれません。
★互いフルタイムで働く夫婦の平日の育児時間について
子ども1人の世帯
妻:3.5時間、夫:1.8時間
子ども3人の世帯
妻:3.8時間、夫:1.7時間
子どもが1人でも3人でも大変は大変。なのに、夫の育児時間は家事時間にちょっと毛が生えたくらい?というお衝撃もさることながら、子どもが1人→3人に増えているのに夫の育児時間は減っている?というカオスです。
ここまで読んだ方の中には、さらに怒りがこみあげてくるお母さま方の姿が浮かびます(笑)
その点夫側の方は・・・「この記事が目に入らないようになんとか・・・」と祈っているかもしれませんね。
家事育児時間が増えると妻の幸福度も下がる・・・
この調査では「妻の幸福度」も調べました。すると、フルタイムで働く妻の場合、家事の時間が増えると幸福度は下がることが分かったそうで。一方で育児時間が伸びても妻の幸福度にはあまり影響がなかったそうです。
妻よりも夫の家事育児時間が少ない傾向について
おそらくほとんどの共働き家庭では、夫よりも妻の家事育児時間が多いことが予想されます。夫の家事育児時間が少なくなる傾向について、原准教授は「とにかく男性が家事育児に参加しやすくなるように、柔軟に働ける職場環境が必要」と語っています。
男性側の意見としては、「仕事が忙しくて家事育児に関わりたくても関われない」というのも良く聞きます。上司に相談しても「奥さんは残業が少ないんだろ?」「奥さんは時短勤務だろ?」と言われ、なかなか帰れない、という現実もあるかもしれません。
また、家事育児のために定時退社を繰り返すと、自分のキャリアに影響するのでは、ボーナスに響くのでは?と感じる男性も多いでしょう。
国の政策としては、自分の事情に合わせていろいろな働き方ができる選択肢を増やしてほしいですね。
これからは遠慮なく家事代行を利用する時代!
働き方改革が叫ばれて久しいですが、なかなか夫の家事育児時間が増えない現状を目の当たりにしている今。家事代行サービスをもっと気軽に使うことを考えてもいいのではないでしょうか。
これだけ共働きがふえた昨今、家事代行サービスを使うことに何の引け目も感じることはありません。むしろ最も理にかなったお金の使い方、と理解することが大切でしょう。
夫も家事育児に協力できなかったら、ボーナスで家事代行サービスを契約するなどしてはいかがでしょうか?また祖父母も孫ばかりにプレゼントせず。夫婦に家事代行サービスを契約してプレゼントする、それくらいの斬新な意識改革が求められているのかもしれません。
※1:2023年7月31日(月)朝日新聞朝刊より
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