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32年連続で過去最多を更新した「虐待の相談件数」。保護者や子どもの支援

2022年度に全国の児童相談所で受けた子供への虐待の相談は21万件を超え、32年連続で過去最多になりました。(※2023年10月13日朝日新聞調べ)
ここではそんな親や子への支援について考えてみましょう。

繰り返し虐待をしてしまう親・・・どんな特徴がある?

とにかく怒りっぽく、怒りの抑え方(アンガーマネージメント)ができていない
保護者が多いようです。
また、日常的にお金や仕事、家庭の問題でストレスを感じている親も、虐待をしてしまう傾向が強いのだとか。
自分の子供の発育や感情に無関心で、子供を大切にしないことも多いです。
そして最も大きな特徴として、自分自身の虐待を受けた過去があるケースが多いとのこと。そのような親は虐待のサイクルを繰り返すことが多いそうです。

虐待を受けてしまった子供に見られる特徴

第三者が身体的な特徴を発見することが多いのですが、子どもに打撲傷、やけど、あざ、骨折などの身体的な傷が多いことがあります。これらの傷が繰り返し現れる場合は虐待の兆候でしょう。
また、急激な性格が変わったようになったり、普段とは異なる怒りっぽさが急に現れたりすることもあるようです。
周囲の親や他の大人に対する恐れや不安感が強くなることもあります。何か尋ねても答えてくれなかったり隠れてしまったりすることも。
虐待を受けた子供は自分自身に害を加える「自傷行為」をすることもあります。これは、本人の苦痛を表現する一つの方法なのだそうです。

虐待をしてしまった親へ、どんな支援方法があるの?

虐待をしてしまった親への支援は、昨今かなり重要視されてきています。
まずはためらわずに児童相談所へ相談しましょう。自分の行いを振り返りながら、専門家のアドバイスや支援を受けます。
児童相談所は家庭状況を評価し、定期的に訪問をして適切に対処しましょう。
最近は、育児教育プログラムを用意している自治体も多いです。プログラムに参加することで、少しずつ適切な育児のスキルを習得していきます。
カウンセリングも重要。怒りを鎮める訓練や、手を挙げそうになった時や暴言を吐きそうになった時に気持ちを静める訓練も重要です。
また、一人にしないことも大切。孤立しないように家族や友人や親族は理解を示し、長い目で支援を提供することが大切です。

虐待を受けてしまった子供への支援の方法とは

虐待を受けた子供への支援は非常に重要。まずは子供を安全な場所に保護し。安心して過ごせる場所を提供します。
身体のケアはもちろん、子供は虐待によって心に大きな傷を負うことがあります。心のケアとして、専門の心理療法やカウンセリングを提供すること。
子供に話を聞き、彼らの気持ちに寄り添ってサポートしましょう。話したくなさそうな時は無理強いせず、子供達が安心して感情を表現できるような環境を作っていきます。
子供は教育を受ける権利があり、健康的な生活が必要です。学校への通学や趣味を楽しむ機会を提供し、子供達の成長を支サポートしましょう。

虐待は社会全体の責任として学校や園や家庭や近所から助けの手を!

動物の親子関係を研究している、東京工業大学の黒公実教授によると、人間以外の動物、とくに哺乳類は同じように子育てをするそうです。(※2023年10月13日朝日新聞より)しかし、環境によっては子供を殺したり捨てたりするそうです。
動物はそのようなことをしても罰を受けることはありませんが、人間は処罰を受けますね。

子育ては動物の行動の中でもとても高度で脳のさまざまな部位が協調して経験を積まないとできないということが分かっているそうです。
ですから、初めての育児がうまくできないのはもはや当たり前。そう気楽に考えることも大切なのだとか。
日本では特に良い母親・良い妻・良い仕事人を求められ、母親は追いつめられているとも言われています。
支援を求める先はたくさんあります、保育所や行政や家族や友達・・・複数につながっていれば、助けてくれる人に出会えるかもしれません。

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