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アンガーマネジメントという護身術。

「怒る」って、するのも聴くのも見るのも消耗しますよね。出来れば避けたい。でも、人間は原始人の時代から護身術として「怒り」を具えているわけですよ。

草刈りや庭仕事などの作業をする時はラジオやpodcastがお友達なワタクシ。

今日はたまたまNHKFMのトーク番組のゲストにアンガーマネジメントコンサルタントという方が出演されていて。

なるほどなぁ…と学んだのは

アンガーマネジメント=怒らない 
ではない

怒るべき時は怒る。そうでない時との線引きが必要。あと、自分がブレないこと。

たまたま自分自身が機嫌良くて「まぁ、これくらいは良いか」と見逃した場合、相手には「許された」「怒られなかった」という経験が生まれると。
だから、「あの時怒られなかったから…」と同じ事件が繰り返されたり、仮に怒られても「今日はたまたま機嫌が悪いのかな」と受け流される。
だから、自分の中で「怒りの境界線」を定める必要があるのね。

その目安はズバリ
「怒った後、自分が後悔するかどうか」

後悔してるなら、怒らなくても良かったか、やり方が不味かったか、のどちらか。らしい。

そもそも、「怒る」というのは、自分や自分の大切なもの「相手や思考も含め」を「守る」というのが根底にあるべきものらしく、その根っこがどこ行っちゃったかわかんなくなっちゃってる人が居ると。

で、怒るべき時には、やり方にコツがあって
「ちゃんと」「きちんと」みたいないわゆる「程度言葉」を使わない と。

怒る=相手の行動を自分の感情が逆撫でられないようにコントロールする なので。
相手に「何が良くなかったか」「どうすれば良いか」を理解してもらわないといけない。

程度言葉を使わないのは、発達支援でも心がけるコトですね。
「ちゃんとしまって」とか、「ちゃんとやって」て言い方。やりがちだけど、
相手と自分の「ちゃんと」の違いってのがあることを分かっておかないと。

「靴を、靴箱に、揃えて、入れてください」
みたいな具体性が必要。

「もー、何回言ったら分かるの?前も言ったよね?」てなってる時は、相手が理解できていないか、行動のコントロールがうまくいってないと。

あとは「決めつける言い方をしない」と。
「あなた、いっつもこうよね」とか。
まぁ、怒られた側の反感を買うからでしょうねぇ…自分に反感を相手の行動なんて、変えられっこないし。

その他、「歳とって怒りっぽくなった人が居るのはなぜ?」には

・寂しいから(そもそも構って欲しい)
・自己顕示欲から(人生経験をひけらかしたい?)

とのこと。おぉ…そうはなりたくない…

そもそも、原始人だった頃のわたしたちは、マンモスやらなんやら、食糧を手にして生き延びるために、大切な家族や仲間を守るために「怒る」という感情を育んできたワケですが。
そんなにしょっちゅうマンモスやらなんやらも向き合う必要がない昨今、持て余してワケですな。この「怒る」という機能を。

で、無駄遣いして自分自身を消耗する。疲れたり、後悔したり、自分を責めたりして。

アンガーマネジメントって、1970年代にはすでにアメリカで生まれていた考え方らしいのですが、よくよく話を聞いてみたら

現代人が「自分自身から自分を守る護身術」という事みたい。皮肉なもんだ。

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