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子どもにスマホを渡すのは教育観点からどうか?

最近は子どもの遊び道具としてスマホやiPadなどのタブレットを渡している保護者も多いと思います。

ご飯を作っているときや、電車の移動中など、ちょっと大人しくしていて欲しいときなど、スマホ・タブレットはとても便利です。ぐずってしまってどうしようもない時や別のことに集中していたいときに助かりますよね。

ですが、子どもにスマホばかり触らせて・・・と罪悪感を感じている保護者の方もいるようです。周りの目が気になると言った意見も少なくありません。

さらに小学生ぐらいになると、YouTuberにはまっていて、自分で操作してずっと見ている!なんていう子も珍しくありません。昔で言えば、テレビやゲームですが、最近で言えばYouTubeやアプリですね。

子供の適応能力は本当に素晴らしくてタブレットやアプリも操作方法を教えなくても自分で試してみて使い方をすぐに覚えます。そして大人以上に楽しむ。新しい経験をして、楽しむこと自体はとても良いことですが、「子供の教育」観点だとどうなのかを考察してみたいと思います。

テレビ、ゲーム、アプリは教育にいいの?

子育てをする上で全員が気にする「テレビやゲームは教育によくないのでは?」という議論があります。

そんな疑問を明らかにした実験結果があるのはご存じですか?2015年に発売され教育業界で話題となった中室牧子先生による『「学力」の経済学』で実験結果について述べられています。詳しくは著書をご覧いただければと思いますが、いくつか気になったところをピックアップしてみます。

テレビやゲームの時間と学力には相関関係がない

著書によると、テレビやゲームの時間を制限しても子どもの学習時間はほんの少ししか増加しなかったという結果になったそうです。

実際に、テレビやゲームの時間が減ったとしても、勉強する習慣がない子どもは他の遊びに時間を費やすだけで、勉強時間が増えることへの直接的な方法にはならないということです。

テレビやゲームをしている子どもの方が学力が高い!?

シカゴ大学の研究結果では幼少期にテレビを観ていた子どもは学力が高いという結果が出ています。また、米国で行われた別の研究では、幼少期に教育番組を見て育った子どもたちは、就学後の学力が高かったことを示すデータもあるようです。

また、ゲームについても同じくロールプレイングゲームなどは、子どものストレス発散につながり創造性や忍耐力を培うのに良い影響があるともされています。

確かに、私自身も漫画やテレビの中で雑学や歴史に興味を持ったりゲームなどで好奇心を刺激されたという仕事仲間もたくさんいます。昨今はeスポーツが台頭しプロゲーマーが活躍している時代ですので、あながち無駄な時間を過ごしているという訳でもなさそうです。

1日1時間程度ならYouTubeもアプリも問題ない

中室牧子先生と学習院大学の教授らによる研究では、1日に1時間程度をテレビやゲームの時間にしても、全くテレビを観なかったり、ゲームをしないのと変わらないことが示されているとしています。

一方で、2時間を超えてしまうと、発育や学習時間への影響が大きくなるようです。ここで注意したいのは、「テレビやゲームの時間が長いから学力が上がらない」のではなく、「テレビやゲームの時間が長い」という状況は、子供の意識が勉強に向いても、勉強に集中できる環境が整っていないなど別の原因がある可能性が高い点です。あくまでも因果関係ではない点留意が必要です。

とはいえ無制限で良いという理由にもなりませんので、まずは子供たちと一緒に、アプリやゲームの利用時間を決めたり、それ以外の時間でやることを話し合ってみるのが良いのではないでしょうか。

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外資系メーカー、メガベンチャーを経て現在はEdtech(エドテック)、エデュテイメント分野の企業アドバイザー。専門はマーケティング、デジタルマーケティング。