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シュリナガル①

2011/09/27

アルチからカルギル→シュリナガルに向かいたかったけど、アルチの人々の情報があまりにも曖昧すぎて、危険なので、一度レーに戻ることに。やっぱりレーは住みやすいなぁ...
再び崩壊した靴を靴屋のおじちゃんに修理してもらいにいくと、『もうソウルが崩壊してこれでは縫えないよ..上は大丈夫だからソウルを取り替えてしまおう』と言われ、ソウルをはがして新しいものを付けてもらう。半日かけて全部手縫いで仕上げてくれた。すごい頑丈。本当は500rsのところを君は友達だからと、300rsにまけてくれた。ありがとう~~おじちゃん、大好き!挨拶って大事。

翌日の14時のレー発のシュリナガル行きの直行バスに乗ることにした。カルギルは大していいところでもなさそうだったので、今回はスルー。シュリナガルには翌日の11:00に着くとのこと。
一応『デラックスバス』っていうやつだったけれども、デラックスっていう言葉の意味を疑う程のボロボロのローカルバス。またもや、乗車率150%の通路まで人がびっしりと座り込んだ状態。となりは大柄のおじさんで、足が入らないのか、わたしの方におしりを食い込ませて座るもんだから、窓とおじさんのおしりに挟まれてわたしの席が狭くなる...。
おまけにデラックスなもんで、窓の取っ手が壊れてしまっていて、ネジのあとの穴から風が入ってくる。ティッシュを詰めて応急処置をする。峠を越えるので深夜はとても寒い。持ってきている服を全部着ても寒かった...途中のトイレ休憩で外に出ると、凍えそう。

このバスには、シュリナガル人が結構乗っている。シュリナガルの人って顔が中東っぽくて、彫りが深い。ひとり、ものすっっごいイケメンくんがいて!彼をちら見するのが、このバスの中で過ごす唯一の楽しみだった。

運転手のすぐ後ろの席だったので、ライトで前の道が必然的に見えてしまう。その道の怖さといったら...。細い上に道がボコボコなので、左右に大きく揺れるのです。陥没がすごい。そこにタイヤが見事にハマった場合、横転の可能性もある...そのくらいの左右の揺れです。
もちろん、崖の下は川底。
ラダックからどこかに陸路で移動しようと思ったら、まずはこういう恐怖と隣り合わせみたい。生死の別れ目は運転手さんの腕ひとつ。インドの旅の間は、休憩時間に運転手がどんな人なのか、必然的にチェックする癖がついてしまった。よしんば、酒なんて飲んでやしないか、、とか。

仲良くなった布屋さんと話していて、ラダック→マナリ or ラダック→シュリナガルってどっちが安全?って聞いたら、『断然シュリナガルだよ~!』と答えられたので、ちょっと安心していたんだけど、これが安全っていうことは、マナリロードってどんななのよ?!と思ってしまった。
友達がマナリロードでマナリに抜けてたけど、ほとんどの観光客が吐いてたらしい...。
マナリロードはこのときの1ヶ月前ぐらいにミニバスが落ちて、14人死んでたし。( ̄_ ̄ i)

あと、ラダックに限らず、インドのバスってクラクションで遊ぶみたいなところがあって、プーっとかではなく、パッパラッパー×2、もしくはもっと長い音楽チックな場合もある。しかも、2パターンを使い分ける時もある。どういう仕組みなんだろう? とにかく運転席の近くだとうるさいのである。
それで、まったく眠れるどころじゃなかった。後ろは揺れがすごいだろうし、真ん中がベストということになる。なかなか希望の席には座れないものだけど。

このときの車掌さんが、家でゲストハウスをしているらしく、『ウチに泊まるか?』と言ってくれたので、一応、見てみるつもりだったのに、バス停に着いたら車掌さんのお友達という人がピックアップに来ていた。何しろ、強気な人。車掌さんも薦めてくれるので、まぁ見てみるだけ見てみるか、と思いハウスボートに向かう。そう、シュリナガルはハウスボートが有名な観光地。


河沿いにハウスボートがズラーっと並ぶ


わたしが泊まったハウスボート

200rsの部屋もあるというので行ってみると、200rsの部屋というのは、普通の廊下だった。冗談かと思ったら、本気だったことに驚きを超えて笑えてくる。
まともに過ごせそうなのは、一番高い500rsの部屋。家具とかベッドとかの見た目は結構ゴージャス。
まさか500なんて出せないので、無理って言って出ようとしたら、250でいいと言われる。そんなに下がるものなの?なんて思いながら、荷物の移動も面倒だったし、ひとまずここに落ち着くことにした。

見せかけは豪華なのだが…

一応、テレビもお風呂(バスタブ)も付いているけど、トイレは何度も流れず、シャワーからはお湯は出ない。お湯をバケツでもらってそれを使って体を洗う。

大事なところに不備がある…

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