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第10回アルケミスト : 13アーキタイプ・チャレンジ

2020年2月10日に出題された第10回目の13アーキタイプ・チャレンジは、「アルケミスト (Alchemist)」でした。

■ アルケミスト 解読編 (Decode)

13 Archetypes: Alchemist
Written by XerithA, tashigress

<参照 : 出題日本語訳>
アルケミストチャレンジ
by Project Lycaeum

今回の問題は以下の文章とURL。

To test if you are compatible with the Alchemist Archetype, here is a little challenge and its rules:

 1. Do not try to redeem anything in scanner until you see the word "Congratulations".
 2. Use tiny.cc shorteners and only lowercase letters

http://tiny.cc/startalchemistpuzzle
<機械翻訳>
あなたがアルケミスト・アーキタイプと相性がいいかどうかをテストするために、ちょっとしたチャレンジとそのルールをご紹介します:

 1.「Congratulations」の文字が表示されるまで、スキャナーで引き換えようとしないでください。
 2. tiny.cc の短縮URLを使用し、小文字のみを使用する。

http://tiny.cc/startalchemistpuzzle

Congratulations の文字が出てきたら正解パスコード!って感じなのかな!(゚ω゚)
ところで tiny.cc ってなんだ??

なるほど。お馴染みのBitlyなどなど、いろいろある短縮URLサービスの一つなのか。
問題の下の方のURLが tiny.cc の短縮URLになってるな。早速URLを開いてみると…

画像1

画像ファイルが出てきた!
背景は、アルケミスト・アーキタイプのイメージ画像だな。

右上に英文と、左下に61個の六角形が蜂の巣状に並んでて、六角形の中に J P Q 以外のアルファベット23文字が書かれている。
とりあえず、右上の英文を書き起こしてみると、

"Oops! I dropped my potion ingredients ltogether with my 12 letter passkey. Could you help me pick it up? Once you have found the key, start at the top right of it and go clockwise."

[Potion Ingredients]
Bezoar
Fluxweed
Hemlock
Mandrake
Thyme
Wormwood
Gurdyroot
Liver
<機械翻訳+意訳>
「おっと!私は12文字のパスキーと一緒にポーションの材料を落としてしまいました。拾うのを手伝ってくれませんか?鍵を見つけたら、その右上から時計回りに進んでください。」

【ポーションの成分】
ベゾアール (結石)
フラックスウィード (満月草)
ヘムロック (ドクニンジン)
マンドレイク (薬草)
タイム (ハーブの一種)
ワームウッド (ニガヨモギ)
ガーディルート (ハリポタに出てくる玉ねぎみたいなやつ…らしい)
レバー (肝臓)

なんか…ハリポタの魔法薬の調合みたいな感じやな…ってどんなポーション作ろうとしてたんだよ!!二日酔いに効く漢方薬かな。と、余談は置いといて…

この8つの材料を拾いつつ、12文字のパスキーを求めればいいってことか!?

Bezoar
Fluxweed
Hemlock
Mandrake
Thyme
Wormwood
Gurdyroot
Liver

う〜ん。8つの材料と蜂の巣状の六角形のマス……。
ん?なんか、六角形のマスをよく見ると、材料の名前書いてないか!?

画像2

材料の名前を色分けして、六角形のマスを塗り潰していくとこんな感じになる。
う〜ん。12文字のパスキーは、どこにあるんだろう?
塗り潰されてない部分の7文字って何か意味あるんだろうか??
とりあえず、余った7文字を「鍵を見つけたら、その右上から時計回りに進んでください。」の通りに並べてみる。

R I H N S U O

そして、「tiny.cc の短縮URLを使用し、小文字のみを使用する。」の通りに、小文字にして短縮URLにくっ付けてみる。

tiny.cc/rihnsuo

お!Googleクラウド・ストレージに繋がって………、最初と全く同じ画像ファイル??
え、これって振り出しに戻っただけ…!?
なんか間違ってる??
まあ、まだ12文字じゃないしな。
う〜ん…。何かのアナグラムかな?
こういう時は、アナグラム・ソルバーや!

おお!7文字全部の入れ替えで、

NOURISH

どういう意味??

なるほど。「養う。栄養を与える。」
でもこれは7文字だし、パスキーの12文字には足りないな…。
そういえば、NOURISH ってグリフにもあったな!

そうそう、この左下に三角形のやつ。
…ってそういえば、六角形の並びってグリフハックする時のあれに似てないか!?

画像3

画像4

こんな感じで、グリフハックの点の位置となんか似てる……。
はっ!ってことは、NOURISH のグリフをこの六角形のマスでなぞってみればいいのか!?

画像5

ちょうど12文字!!(゚ω゚)
そして今度こそ、右上から時計回りに並べてみる。

画像6

MVIKHETONSYE

これが12文字のパスキーか!
そしてまたまた今度こそ、このパスキーを小文字にして、短縮URLにくっ付けてみる。

tiny.cc/mvikhetonsye

早速URLを開いてみると…
今度はPDFファイルが出てきたぜ!(゚ω゚)

画像8

鉄板みたいな銀色の背景の真ん中に、謎の記号が並んでる…なんじゃこりゃ!?
PDFだからコピペできるな。書き起こしてみると、

🜖 ℥ 🜺🜺🜺🜺🜺 🜃🜃🜃🜃🜃 ℥ 🜃🜃🜃🜃🜃 🜂🜂🜂🜂 🜓🜓🜓 🜃🜃🜃🜃🜃 ℥℥℥℥℥ 🜖🜖 ⊛

この記号一体何なんだろう…。
まあ、この記号丸ごとコピペできるし、このまんまGoogle先生にぶっ込んでみるか!

ほほぅ、錬金術記号!
まさにアルケミストに相応しいやつ!
それにしても、同じのが何個も並んでいるのはどういう意味??それと、日本語版Wikipediaだと載ってない記号もあるな…。より詳しく網羅してそうな英語版の方も見てみよう。

英語版Wikipediaだと全部の記号の意味ちゃんと載ってる!順番に並べてみると、

🜖  → vitriol ×1
℥  → ounce ×1
🜺  → arsenic ×5
🜃  → earth ×5
℥  → ounce ×1
🜃  → earth ×5
🜂  → fire ×4
🜓 → cinnabar ×3
🜃  → earth ×5
℥  → ounce ×5
🜖  → vitriol ×2
⊛  → magnesium ×1

それぞれの記号の数はどういう意味なんだろ…??
錬金術の材料としてそれぞれを混ぜ合わせるってこと??ふ〜む………。

あ!ひょっとして、この記号の意味の英単語の◯番目の文字ってことか!?つまり、

1 → vitriol → v
1 → ounce → o
5 → arsenic → n
5 → earth → h
1 → ounce → o
5 → earth → h
4 → fire → e
3 → cinnabar → n
5 → earth → h
5 → ounce → e
2 → vitriol → i
1 → magnesium → m

vonhohenheim

この文字列、なんか意味あるのかな?

ほほぅ。スイスの錬金術師の名前なんだ。
とりあえず、この文字列を短縮URLにくっ付けて (もちろん全部小文字で!)

tiny.cc/vonhohenheim

早速URLを開いてみると…
またまたPDFファイルが出てきたぜ!(゚ω゚)

画像13

金属を溶かす溶解炉みたいな背景と、A B C E F G H N P S U の11文字のアルファベットが全部で106個。
とりあえず、書き起こしてみると、

HGAGAUCUPBAUCUFEAUFESNP BAGCUFEHGPBAGCUFEPBAGAU FEHGSNAUCUFEPBAGAUFEHGA GAUCUFESNPBHGSNPBAUCUFE SNPBHGSNPBAGFE

なんだろこのアルファベット。ん?よく見るとこのPDFにタイトル付いてるな。

The seven metals

7つの金属??
とりあえずまた、丸々コピペしてググってみよう。

ほうほう。古代で既に発見され使用していた金属が、金、銀、銅、スズ、鉛、鉄、水銀の7つなのか。
ん?よく見るとこのアルファベットの文字列って、7つの金属の元素記号じゃないか!?

そうそうこれこれ!理科の授業でスイヘーリーベー…って呪文みたいなのを唱えさせられたやつ!(゚ω゚)
金、銀、銅、スズ、鉛、鉄、水銀を元素記号にすると、

金 → Au
銀 → Ag
銅 → Cu
スズ → Sn
鉛 → Pb
鉄 → Fe
水銀 → Hg

アルファベットの文字列を2文字ずつ区切ると、

HG AG AU CU PB AU CU FE AU FE SN PB AG CU FE HG PB AG CU FE PB AG AU FE HG SN AU CU FE PB AG AU FE HG AG AU CU FE SN PB HG SN PB AU CU FE SN PB HG SN PB AG FE

やっぱり!7つの金属の元素記号が並んでた!
でもこの金属の元素記号からどうすればいいんだろう…。
何かヒントがないか、改めてPDFの画像を眺めてみる。
…ああ〜、暗闇に光る炎ってなんか落ち着くな〜。
ん?金属を溶かしてる?…溶融…融解…あ!融点!?(゚ω゚)
さっきの英語版Wikipediaに、7つの金属の融点について書いてあったな!

1. HG (水銀) −38.829°C
2. SN (スズ) 231°C
3. PB (鉛) 327°C
4. AG (銀) 961°C
5. AU (金) 1064°C
6. CU (銅) 1084°C
7. FE (鉄) 1538°C

融点の低い順に並べると、上記の通り。
金属元素記号の並びを、融点順の数字に置き換えてみると、

1 4 5 6 3 5 6 7 5 7 2 3 4 6 7 1 3 4 6 7 3 4 5
7 1 2 5 6 7 3 4 5 7 1 4 5 6 7 2 3 1 2 3 5 6 7
2 3 1 2 3 4 7

1〜7の数字がランダムに並んでるようだけど、小さい数字から大きい数字の並びを繰り返してるような気もする…。
ん?このパターンって、「7セグメントディスプレイ」!?デジタル時計のあの表示のやつ…!

画像9

こんな感じで A〜G までの7つの部分をON・OFF表示させることによって数字や文字を表す、デジタル表示でお馴染みのやつ。
先ほどの 1〜7 の数字を A〜G のアルファベットに置き換えて並べてみると、

A D E F C E F G E G B C D F G A C D F G C D E G A B E F G C D E G A D E F G B C A B C E F G B C A B C D G

となり、それぞれ A〜G までのグループで区切ると、

ADEF CEFG EG BCDFG ACDFG CDEG ABEFG CDEG ADEFG BC ABCEFG BC ABCDG

13個のグループになる。これを上図のデジタル表示の A〜G で一つずつ塗り潰して手動で13文字に変換してもOKだけど、
一発で変換してくれる簡単便利な解読ツールがあるので、そちらにコピペして変換してみる。

画像10

文字列をコピペして、「DECRYPT」をポチッとな!
すると…

画像11

出た!!(゚ω゚)

Chry5oPoE1A13

13って出たけど、ARが付いてないからまだ正解パスコードではないな。
これもまた、全部小文字にして tiny.cc の短縮URLを開くって感じかな。

tiny.cc/chrysopoeia13

早速URLを開いてみると、

画像12

画像が出てきて…上になんか書いてある!(゚ω゚)

Well done! Thank you for your participation.
<機械翻訳>
素晴らしい!ご参加ありがとうございます。

おお!…ってなんかエンディングっぽいけど、まだ「Congratulations」の文字がないし、そもそもパスコード出てないし…。どういうことやねん!?
画像をよく見てみると、右側ちょい下あたりにうっすらと黒色で「Delve deeper」の文字が書いてあるな。
どういう意味??

Delve deeper : 深く掘り下げる

ほうほう。やっぱまだもう一押し必要なんだな。
ん?ひょっとして、これをまた tiny.cc の短縮URLにくっ付けると……

tiny.cc/delvedeeper

おお!!まさに「Congratulations」のタイトルの陽気でノリノリなおめでたい曲が流れとるやんけ!!
ゴールってこと!?やった〜〜〜〜〜!!\(^o^)/

…………………………………。

って、パスコードどこ〜〜〜(;_;)
なんかこの動画、日本語字幕以外もいろんな言語の字幕に対応してるな。
っていうか、PewDiePie って誰だよ!!

スウェーデンのお笑い芸人かよ!これって完全にレッド・ヘリング、つまり赤ニシンってことじゃんかよ!
くっそ〜、まんまと嵌められたぜ!w

ちなみにレッド・ヘリング (赤いニシン) とは、推理小説などでよく使われる手法で、意味ありげな手掛かりと見せかけて実は本筋とは全く関係ない方へ導く罠のようなやつですw

暗号解読でも、作者の遊び心でレッド・ヘリングの仕掛けが散りばめられていたりするのですが、まあそれを見つけるのも暗号解読の楽しみの一つですww
これまでの13アーキタイプ・チャレンジにも、レッド・ヘリング要素がいろんなところに仕掛けられてるので、みなさんも見つけて楽しんでみてください!

さて、脱線はこのくらいにして本題に戻ると、
画像に、Delve deeper = 深く掘り下げる。
…画像を掘り下げるっていったら、Exif情報か!?

Exif情報とは、カメラ撮影時に画像ファイルに埋め込まれるメタ情報なのですが、画像を使った暗号解読ではこのメタ情報に暗号やヒントが埋め込まれていたりします。
とりあえず、オンラインでExif情報を調べられるサイトに、画像をぶっ込んでみる。

特にこれといった情報は無さそう…。
他に画像に情報仕込めるやつって、なんかあるのかな??

ステガノグラフィー!!
画像ファイル等に暗号や隠しメッセージを仕込める技術ってのがあるのか!!(゚ω゚)
そして、ググってみると画像ファイルのステガノグラフィーをオンラインで解析できるサイトがある!

早速、画像を上記サイトにぶっ込んでみる…。

※一つご注意!私のiPhone環境では、先ほどの画像をブラウザからそのまま「画像を保存」で写真アプリに保存すると、元々PNG画像だったのが勝手にJPEG画像に変換されてしまうのですが、それだと本来のステガノグラフィーとして埋め込まれたメタ情報が消えた画像ファイルになってしまいます。
本来のPNG画像をステガノグラフィー解析に掛けなければならないのでご注意下さいませ。
念のため本来のPNG画像をこちらに載せておきます。

↓↓↓

PNG画像をステガノグラフィー解析に掛けてみると………、
あら不思議!今度こそ「CONGRATULATIONS」の文字とともに、最後が13arのもろそのまんまが出てきて今回もメディアGETだぜぇ♪

なるほど。今回のキーワードは、賢者の石を作ったという伝説があるまさにアルケミストの権化の人!(゚ω゚)

そして、マグナス研究員メンバーのアルケミスト・アーキタイプは、1218・オシリス両ユニバースとも天才(MAD)科学者のオリバー・リントン=ウルフ!
まさに天才の閃きがないと絶対解けない超絶ハード問題だったぜ!!

■ アルケミスト 赤ニシン編 (Red Herring)

そういえば、今回もいろんなところに赤ニシン的な要素が散りばめられてたけど、今回の正解パスコードのキーワードは、Nicolas Flamel ってキーワードリストにはないパターンだったな。イニシャルはNFか…。※フラグ

(第11回トリックスターに続く)

13アーキタイプ・チャレンジ目次

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