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第45回 マンション防災を考えよう

マンション防災の全体像3

皆様こんにちは。マンション防災研究所の城戸です。

このマンション防災を考えようのシリーズでは、マンションという共同住宅では戸建てとは違ったさまざまな設備や管理運営の仕組みがあることから、一般的な地域防災とは別の考え方が必要になる内容も多いため、「マンション防災」としての考え方をいろいろと考えています。

今日は、これまで考えてきましたマンション防災の考え方のまとめ3として、被災生活への備えをまとめていきましょう。

マンションでの被災生活の備えを考える際には、2つのカテゴリーで分けて考えなければいけません。一つはマンション管理組合での備えです。これはマンションの管理運営も含めた全体の利益を考えた備え、また居住者の皆様ができない部分の備えをすることが中心になります。
もう一つは、マンション居住者の備えです。これは、居住者のそれぞれが個人として、住戸(世帯・家族)として備えておくべきことで、地震発生時の命を守るための備えをはじめとした、まさに人が生きるため、生き続けるための備えです。
今回は、まず身近な問題である住戸の備えについてまとめて行きましょう。

住戸の備えとして必要なことは、大きく3つあります。
1.宅内環境の備え、2.備蓄の備え、3.情報に関する備え、です。

宅内環境については、家具の転倒防止、ガラス等の飛散防止、家電の転倒防止と通電火災対策、家具レイアウトの注意や空き部屋(避難部屋)の確保などが挙げられます。
備蓄の備えについては、水・食料、カセットコンロ、携帯トイレの3種の神器を含め、電池や電灯など、薬など個別に必要なものが主なものです。
情報に関する備えとしては、家族間で連絡が取れる一般のSNS、災害伝言ダイヤル、マンション専用の情報共有サービスなどから複数のものを利用するような環境を整える、また離れている時に被災した時の集合場所など、家族内での取り決めをすることなどがあります。

今回はここまでです。次回は被災生活への備えの中で管理組合の備えをまとめていきます。

今回もお読みいただきありがとうございました。また次回以降もご覧いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

マンション防災研究所 所長 城戸 学

マンションに限らず防災関連のセミナーや講演、コンサルティングのご依頼をおまちしております。よろしくお願い申し上げます。

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