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【ライター・大西桃子さんの書籍】無料塾に今、できること:ともに学ぶ、ともに生きる!

こんにちは「未来の仕事屋」です。いつもこのnoteをご覧いただいて、ありがとうございます。この度、連載『未来の届けたい「働き方」』でコラムを書いてくださっているライターの大西桃子さんが、本を出版されましたので、今日はそのお知らせです。

この本は、経済的な理由から塾に通えない子供たちが無料で通うことができる「無料塾」について書かれた本です。今、全国的に「子ども食堂」や「無料塾」のような支援活動が広がりつつある中、その運営の裏側や社会的な役割、今後の課題などについて、実際に無料塾の代表を務めていらっしゃる大西さんは、仲間と一緒に本を作ることで伝えたいという思いがあったそうです。一般販売はAmazon Kindle版電子書籍のみですが、ぜひ、ご興味のある方は読んでみていただければと思います。


■新刊情報

書名:「無料塾に今、できること: ともに学ぶ、ともに生きる!」
発売日:2020年1月8日
価格:1000円(税込)
形式:Amazon Kindle版 電子書籍
※kindle unlimitedで読み放題できます。

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■目次

▼第1章 無料塾ってなに? その役割と活動内容
・深刻化する「子どもの貧困」問題
・相対的貧困と絶対的貧困貧困が子どもにもたらす影響
・経験の貧困、関係性の貧困も
・子どもの貧困は、目には見えづらい
・子どもの進学率と貧困の関係
・進学先選びにおける不利
・公立にしか行けない、となると……
・無料塾が果たす役割とは
・無料塾の種類もいろいろ
・本当に大切な問題は別にあります

▼第2章 さまざまな無料塾のカタチ それぞれの思いを知ろう
・「完全民間型」無料塾のパイオニア的存在/八王子つばめ塾
・日本最大規模の学習支援団体/キッズドア学習会
・地域のママが奮闘、団地の子どもの居場所にも/無料学習塾 日野すみれ塾
・若者たちの人生を変える「学び直し」の場/慈有塾
・学生・若者が組織運営を学ぶ役割も/阪神つばめ学習会
・サラリーマンでも無料塾は運営できる!/東海つばめ学習会
・地方ならではの課題に挑戦/さなぎの杜
・偏差値、点数アップにとことん集中/受験専門無料塾ミンゼミ
・高校生が立ち上げた無料塾/夕暮れ学級
・無料塾にもeラーニングが進出/CAMEL無料塾
・集団授業やサマーキャンプで考える力を育てる/中野よもぎ塾

▼第3章 無料塾REAL VOICE 生徒やスタッフの声
・生徒たちの夢
・夢は決まっていなくても、未来に光が見えていれば!
・無料塾に来てよかったことは?
・ボランティアをやろうと思ったきっかけは?
・無料塾で大人たちが得られるもの
・スタッフが課題に感じていることは?
・かかわる人すべてに「価値」を生み出す無料塾

▼特別企画
沖縄取材に行って来ました! 自治体主導で広がる沖縄県の無料塾
・競争に頼らない教育を目指す 珊瑚舎スコーレ・星野代表を訪問
・県をあげての学習支援 その中身と、自治体の思いとは?
・のびのび学ぶ子どもたちの姿 珊瑚舎スコーレの無料塾を見学
・沖縄県の子どもの貧困問題って? 名桜大学の嘉納教授に聞きました
・貧困の地域格差はこうして生まれる その歴史を感じた町散歩  
・有名進学塾も学習支援を実施 大学進学をサポートする尚学院
・取材を終えて…… 沖縄から見えたもの

▼第4章 社会の中での無料塾の役割 専門家たちに聞く
・橋本健二さん(社会学者)
・おおたとしまささん(教育ジャーナリスト)

▼第5章 無料塾の課題とこれから よりよい未来をつくるために
・無料塾の「あるある」お悩みとは?
・生徒の「やる気」が問題になることも
・団体同士の連携で、できることの幅も広がる
・全国の無料塾がつながる動きも
・民間の力だけでやっていくべきなのか
・大手企業も学習支援に参入
・無料塾は、受託事業に向いていない?
・地域福祉の視点から見る無料塾
・無料塾は、「ないほうがいい」のか
・「無料塾にかかわりたい!」と思ったみなさんへ

■ライターの大西桃子さんより

私が無料塾を立ち上げて、まもなく6年になります。立ち上げ当時は、子どもの貧困という言葉がメディアにもちらほら出始めた頃でした。経済的な格差が教育の格差につながり、結果的に貧困家庭の子はまた貧困になるという連鎖を止めることができれば、という思いで立ち上げた無料塾でしたが、いざスタートしてみると、思いもしなかった子どもたちの「困った」状況を次々に目の当たりにすることになりました。

単にお金がないというだけではなく、苦しい状況にある家庭にはさまざまな問題があります。学力がじゅうぶんについていない子どもたちには「お金がなくて、塾に行けないから」という理由だけではなく、さまざまな理由があることもわかりました。子どもたちと関わりながら私自身も社会構造について改めて深く考え、どのようにしたら世の中が少しでも楽しく温かいものになるのだろうかと、6年間模索してきました。今、さまざまな人がボランティアで子どもたちに勉強を教える無料塾を立ち上げていますが、みんな同じように模索を続けています。

無料塾は、ただ勉強を教えるだけでなく、多様な可能性を秘めた活動です。「学び」を軸として、子どもたちだけでなく、関わる大人たちにとっても、さまざまな価値を生み出す活動です。この本は、なるべくその多様な無料塾の姿を網羅できるように多くの団体に取材をし、執筆しました。なぜ無料塾が必要となるのかという社会背景や、無料塾は今どのような価値を生み出しているのか、そして今後どのようになっていくのか、専門家のご意見も頂きながら今一度整理をし、ときにはみなさんに問題提議をする形で書き進めました。

これを読んで、無料塾について多くの方に知っていただけたら……。そして何より、無料塾の楽しさ、面白さを感じていただけたら。そんなふうに願い、完成させました。ぜひお読みいただければ幸いです。

※Amazon Kindle版電子書籍は、Kindle端末をもっていなくても、パソコン・タブレット・スマートフォンで読むことができます。

私たち「未来の仕事屋」は、これからも大西さんの活動を応援していきたいと思っています。皆様、何卒よろしくお願い申し上げます。


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