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全興寺と駄菓子と★短歌と俳句のコラボ吟行第2弾

5月26日、短歌と俳句のコラボ吟行第2弾で、なべとびすこさん、かつらいすさん、のずみんと平野区へ。

簡単なレポートのようなものと短歌と俳句を載せていきます。

全興寺は商店街のなかにあるお寺で、さまざまな見どころあり、童心に帰って楽しむことができます。

併設されている小さな駄菓子屋さん博物館。昭和のおもちゃが並びます。とんでもなく可愛い。

小さなジオラマが棚にたくさん並び、どれも細かくて手作り感があります。

今ではこういう駄菓子屋さんも見なくなりました。

こちらは平野の音博物館。

おっちゃんの話す声や餅つきの音などが流れます。

令和池という名前の池もあり、ちょうどその季節の花が見頃です。どくだみや梅の実も見ることができました。


ほとけのくににも行きました。

水琴窟の音を聴きながら、曼荼羅の上で瞑想をすることができます。

地獄堂へ。

ボタンの選択で閻魔さまが天国か地獄行きかをさばいてくれます。

なかには閻魔さまや鬼がいて、ドラを叩くと地獄の映像が流れます。

全興寺の近くには、新聞屋さん博物館もあります。

なんとなく大阪制作の朝ドラに出てきそうな建物。

途中、和菓子屋にも寄りましたが、駄菓子屋に行きたくなった一行は駄菓子を求めてあべのキューズモールへ。2駅しか変わらないのに、一気に都会で人が多い。

約400円で駄菓子を買い、選んだ駄菓子の合評会。

右下が私、王道な選択だと思います。安めなものをちょこちょこ買う派、19点で408円でした。うまい棒ははずせません。

同世代の割に、結構選んでいるものが違って面白い。みんなが選んでいるものを見て感想を言い合い、それええなと思いました。

このあとちゃんと短歌と俳句の合評もしました。

駄菓子がメインみたいになりましたが、とても楽しい吟行でした。

全興寺は小さなお寺でしたが、いろんな施設があり、全て無料で入ることができてサービス精神をビシバシ感じました。そして、言わずもがな駄菓子は安い。どちらも空間や金銭に制限があっても、誰でも同じように楽しめるアイデアに溢れています。

駄菓子を400円というルール決めや私たちが短歌や俳句を作るのも、ある程度の制限があるなかでどれだけ遊べるのか、ひとと違ったことができるのか、挑戦しているのかもしれません。

今年1月にドラマ化されたトクサツガガガ(丹波庭、小学館)で、主人公を含めた女性4人が海に撮影会に行ったり、駄作上映会をしたり、スペースおせちを作ったりする回が好きでした。

大人になって友だちができて、遊べるっていいな、と思っていたので、その夢が叶った気がしています。

最後に短歌と俳句を紹介。


ジオラマにちゃぶ台足踏みのミシン今より星の明るい時代

平野の音博物館の三桁のコード打ちこみ朝刊の音

赤青黄緑ほとけのくには地下背中あわせに瞑想をする

寺のディズニーランドと呼ばれ全興寺どちらかといえばパラダイス寄り

つばめ一羽商店街の巣に戻りみんないなくて二度目の巣立ち

指さしてあれが噂の標しくぃ帰りも同じ指先にくぃ

猫よりも猫よけの水ありふれて平野の町の和菓子屋に着く

しゃがまねば気づかぬ位置の飴玉を子の手渡しに教えてもらう

駄菓子屋をあとにモロッコヨーグルのひとつひとつに木の棒装備

遠足の余熱がつづきますようにちまちま食べる残りの駄菓子


下町の五月限定かしわ餅

平成の新聞茶けて梅の青


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