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2/28:クラウドファンディングについて
今回は、経営学を学んでいる大学院生らしく、次世代型のお金を集める方法として知られる、クラウドファンディングについて書こうと思います。
なお、このクラウドファンディングについて、書くにあたり、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ 現代のお金と広告 』を参考にさせていただきました。
まず、クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、Wikipediaによれば、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆( crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。
簡単に言うと、インターネットを通じて、一般の人に自分のやりたいことを示して、その人達に、お金を払ってくれ!というものです。
お金を払うと、その分の見返りとして、品物・サービスが提供される場合もあります。
例えば、2016年10月西新宿にオープンした、日本初!定額制コーヒースタンド『coffee mafia』などは、このクラウドファンディングでオープン時のお金を集め、その代わりに金額に応じて、お店で使える会員権を出資してくれた人にあげていました。
面白いクラウドファンディングの例としては、海外のものですが、ポテトサラダを作るために資金集めをして、最終的に$52,718(500万円以上)集めたものもあります。
このプロジェクトは、当初「ポテトサラダを作ります、まだ種類は決めてないけど」とだけ記されていました。
見返りとしては下記のようなものがありました。
1. 1ドル出資:ウェブサイトに名前を載せて、サラダを作るときに名前を叫びます。
2. 10ドル出資:キッチンに入ってサラダ調理を観察することができます。
3. 20ドル出資:ポテトサラダを題材にした俳句に加え、あなたの名前をポテトに彫ります。
いずれにせよ、ネタのようなプロジェクトでしたが、結果的には多くの金額を集めることに成功しています。
こうしたことから、クラウドファンディングとは、従来の銀行や知人からお金を借りる方法とは異なる資金集めの方法というのは、理解してもらえたかと思います。
アイデア一つで、お金を集められる画期的な方法と思う人もいることでしょう。
さらに他のクラウドファンディングを見てみると、2017年の最も大きい金額を集めたクラウドファンディングとして、Hi-Fiサウンドの完全ワイヤレスイヤホンAir(調達額 94,474,700円)があり、商品化のための目標金額1億円をほぼ集めることに成功しています。
これに出資した人は、商品をもらえるし (前予約的な感じになり、会社にとっては初期に作るべき量がわかります)、おそらく大半の人は近しい友人などに話すので、広告にもなります。
ここで、西野亮廣さんの本を参考にして、よりクラウドファンディングについて、考えてみたいと思います。
この本では、クラウドファンディングをお金ではなく、参加者を集めるためのツールとして考えるべきと言っています。
さらに、西野さん特有の言葉で言うなら、共犯者を作るためのツールという表現になります。
究極的に言うと、たとえお金を集める必要がなくても、このクラウドファンディングというツールを利用することで、事前に関係者やファンを作って、その人達を巻き込んで、目的を達成しやすくできるというわけです。
一般的に、現代人はモノに溢れた社会に生きていて、普通の商品よりも、自分が関わったものだったり、思い入れのあるものに、お金を払おうというふうになってきています。
例えば、西野さんの本でも紹介されていることですが、観光地の土産物って、質的にはデパートなどで買うものよりも悪いですよね?しかしながら、思い出として、おまんじゅうなどを買う人は、後を絶ちません。
それはなぜかというと、自分が体験、経験したものには、人々はお金を払いたいという意識が強いからです。
他にも共感した会社などには、お金を払いやすくなります。
例えば、私はマザーハウスという会社が好きで、そこの会社が作るお財布をずっと使っているし、大切な誰かにプレゼントをあげる必要があるときは、そこの商品をあげることにしています。
この会社の経営理念は、『途上国から世界に通用するブランドを作る』といったもので、山口さんという女性の社長が当時のアジア最貧国のバングラデシュでそのビジネスをスタートさせています。
商品の質も、一般的な途上国の人が作ったものだから、質は悪いかもだけど買って的な感じではなくて、本当に良いものです。
情熱大陸でも放映されたり、山口さんの本も本屋で買えるので、気になる方は是非。
マザーハウス
https://www.mother-house.jp/aboutus/
最後に、私の知り合いが、このクラウドファンディングを使って、日本初のペット用マイクロブタのためのファームを作ろうとしています。
3000円から出資できるので、興味がある方は、見てみて下さい。
日本初!!マイクロブタの国内ファーム建設プロジェクト!!
https://camp-fire.jp/projects/view/49147
なお、今回は西野さんの本のクラウドファンディング部分についてだけ言及させていただきましたが、『革命のファンファーレ 現代のお金と広告 』というとおり、現代のお金や広告について知りたい方には大変おすすめです。
芸人としてテレビに出ている西野さんしか知らない方は、びっくりすると思います。ネットを中心に以前話題になっていた、無料で絵本を公開した理由やその目的などについて書かれています。
ところで、ルーマニア(もう日本に1年以上帰っていない)にいながら、こうした本が読める電子書籍は本当に便利だと改めて思いました。
Kindleの国内と国外からの購入者の割合って、どのような感じなんだろう。
日本にいた時も買っていたけど、海外にいると本当にその便利さに感謝しかないです。
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