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そうだ、絵本作家になろう【番外編】矢印の方向へ。

私は、2015年3月にふと「絵本作家になろう」と思いたち、2018年11月に商業出版が決定、2019年初夏に絵本を発売することになりました。

字面だけ読むと、「なんか順調そうじゃない?!」と思ってしまいませんか?

確かに、4年後にそれが叶うとはつゆとも思ってはいませんでしたが、「4年もかかった」と言えなくもありません。

さらに、2015年以前から「絵本を出版する」というアイディアは持ち続けていたので、本当の本当の最初から見たら、もっともっともーっと時間はかかっていると思います。

しかし、私は2015年に絵本作家になることを「決めた」
今振り返れば、「決める」の先に次の展開が繰り広げられて行ったように思います。

絵本作家になることを決めた。
絵本の学校に通うことを決めた。
平面作品も含め、創作し続けてゆくことを決めた。
遠野物語を絵本にすることを決めた。
アトリエを借りることを決めた。
コンペに出品することを決めた。


しかし、これらの決断には「えー、それやってどうなるの」とか、「失敗したらどうしよう」とか、「これで何にもならなかったら恥ずかしい」とか、「お金かかるだけじゃん」とか、、そういうネガティブな気持ちがいつも付きまとっていました。創作に対する葛藤もだいぶありましたしね。

色んな人に相談したし、大丈夫っていう確証を得たかったし、かけたお金は返ってくるって思いたかった(笑)

結局のところ、自分自身がその一つ一つに向き合って、心が指し示す矢印の方向を感じて行くしかありませんでした。

一人孤独で、ちっぽけで、誰にも応援されてなくて、誰も私の作品を待ってなくて、、って書いてると本当に悲しくなってきますが(笑)
実際には、すぐ近くに私が「こうしたい」という意思表示をすると、「いいよ。がんばりなよ。つぐみならできるよ」って言ってくれて、後押ししてくれる家族がいました。

不安や心配であれこれ悩んだ時もありましたが、そういう時は優しい世界を拒絶している時でもあることに気がつきます。そして、自分の可能性を自分が一番否定している状態なのですよね。

勇気を出して一歩踏み出してみたら、実のところ安心して矢印の方向に歩んでゆける現実があった。

絵本作家になるのはゴールではありません。世に出したいお話はまだまだたくさんありますし、平面絵画の方の活動もしていかなきゃと思っている。アトリエではいくつものまっさらなキャンバスが私を待っています(笑)
今度出す絵本「メルルとようかいのおしゃれやさん」も、たくさんの人に届けたい。そのために何ができるか? アイディアをねりねりする毎日です。

そして、今日も「決める」
道標を示す矢印が現れたら、もうその通りに進むだけ。
ゲームみたいだなって、夫と息子が遊んでる「スーパーマリオオデッセイ」を見ながら思ったりしてます(笑)


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