うたとえ2024「横たわって香るものから」及川恒平

うたとえ2024『横たわって香るものから』

詩・松尾真由美
演奏・ペーパーランド(歌.曲.作画・及川恒平 
ギター・本田修二 ベース・幸田実)

森美千代(写真)と松尾真由美(詩)のコラボレーションから
〜松尾さんの facebookでも発表中です。
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【横たわって香るものから】松尾真由美作

夜に
浸って
惑っていく
俎上にあがる溺者がいて
血の色と純潔の白が混じりあって香ってくる
始まりは地の底なのか水の上か
優しさに満ちていても
紙のように破れていく
そんな脆さを晒していて
蕾が寄りそうこのあたり
先住者は誰だろう
なお骨折の茎が
伸び

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