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芸能マネージャーって何をするの?


長く芸能活動をしている人でも、意外に「芸能マネージャーって何してるの?」という人も多いのではないでしょうか。


一般的なイメージでいうと、タレントのスケジュール管理や付き人(運転手、荷物持ち、雑用など)、現場についてきて偉い人に挨拶したり、出演交渉をしたり……


これらのイメージも間違ってはいませんが、マネージャーの仕事は単なる事務所のスタッフというだけではなく、もっと複雑で幅が広いものです。


また、タレントの活動内容や事務所との関係によってもマネージャーのやることは大きく変わります。例えばモデル事務所のマネージャーとアイドルのマネージャーでは(同じ部分もたくさんありますが)仕事内容や必要な知識、スキルはガラッと変わります。


余談ですが、歌手になりたいと思っているのに、所属した事務所がモデル事務所だったので歌手としての活動が全然できない、というような失敗談をよく聞きます。それは、その事務所(マネージャーやスタッフ)の得意不得意がジャンルによって大きく違うからです。


個人で事務所を持つような売れているタレントの場合、マネージャーはそのタレントに雇われたスタッフの一人、というな位置付けになることが多いです。他にも雇われているヘイメイクやスタイリスト、カメランマンなどと一緒にタレントをサポートするチームの一員になります。


逆に全くの新人の場合、マネージャーが0から教えるわけですから、どんなレッスンを受けるか、どんなオーディションを受けるか、現場ではどんな行動をするか……色々なことをタレントに教えながらマネージャーが主導で決めていきますよね。


こういった場合は、アイドルのプロデュース(運営)に近いことをマネージャーがやるわけです。実際に、大手事務所でもない限りはアイドルの運営はプロデューサーがプロデュース(企画制作やブランディング)とマネージメント(タレントの教育や管理、現場運営)の両方をやることが多いようです。


さて、マネージャーがいないと、例えば遠方でのイベントに出演する場合には交通手段や交通費、移動時間、現場までの地図などを自分で調べ、チケットや宿泊場所の手配をし、依頼主との確認やギャラの交渉・請求をしたり、契約書や請求書の作成など、事務的な作業を全部自分でやらなければなりません。


事務所のタレントは事務所(マネージャー)が事務的なことをやってくれますから、タレントは自分のレッスンであったり芸能活動にそれだけ専念できますし、裏方の仕事をするために生活の時間が削られることもないわけです。これだけでもマネージャーがいるのは大きなメリットです。


フリーのタレントだと、契約書や請求書の作り方なんて知らない、どういう法律やルールがあるかなんて知らない、そんな人がほとんどだと思います。

また、直接活動に関係があることでも、コンポジ(プロフィール・宣材のこと)を作ったり、SNSや動画配信だけでなく自分専用のホームページを作ったり運用したり、ということになると、知識がないとできませんし、やろうとすれば時間を取られます。


契約書や請求書なんか使ったことがない、ホームページやコンポジも持ってない、それでも今まで困ったことはないし、自分だけで活動できてる……そう思う人もいるでしょう。でも、実は事務所に所属していたらそれはあり得ないことなんです。


プロとしてきちんとビジネスをするなら、絶対にわかっていないといけないルールがあります。どんなに人気のあるインフルエンサーであっても、プロとしての仕事ができなければアマチュアです。


そして、芸能界には悪意のある人、あなたを騙して利用しようとする人も残念ながらいます。プロとアマチュア、簡単に騙せそうなのはどちらでしょうか? 逆に真面目な人に信用してもらえるのはどちらでしょうか?


企業やメディアに長く使ってもらうには、この「信用」が非常に大切です。「プロ用の案件(芸能事務所だけに依頼する案件)」は絶対にアマチュア(フリーのタレント)には回ってきません。プロになれなければ(プロ意識とキャリアや信用がなければ)、どもまでいっても「人気のあるアマチュア」です。


アマチュアでも人気があれば人もお金も寄ってきます。けれども、それは本当に信用できる人でしょうか? そのお金儲けの話には落とし穴はないでしょうか?


マネージャーをつける最大のメリットは「タレントを守る」ということにつきると思います。迷惑行為をする行き過ぎたファンや、怪しいビジネスの勧誘が来た時に、タレントが自分で対応するのはトラブルに発展するリスクがあります。中には仕事の依頼を装ってセクハラや盗撮をしたり、というような事件も実際に起こっています。


今まで親切にしてくれていた人にマネージャーがいます、マネージャーを通してくださいと伝えたら急に冷たくなった、ということがあります。そういう場合はその人と距離を置いて正解だと思ってください。


芸能活動をする上で「信用」は非常に大切な要素ですから、真面目な人ほどトラブルを起こして信用を落とすようなことのないように気を付けています。マネージャーをつける、マネージャーを通すというのは、お互いにトラブルを防ぐための芸能界の重要なビジネスマナーです。


芸能活動を続けていくなら、信用のできる人達と一緒にお仕事をしたり、勉強させてもらうようにしていきましょう。また、自分自身もそういった人達にプロとして信用されなければいけません。


タレントのブランディングとは単にキャラ作りだったり知名度や好感度を上げたりするだけではなく「信用作り」も必要であり、そのためにマネージャーがいます。


まとめると、マネージャーの役割というのは

1.タレントが活動をしやすい環境を整える
2.悪い人やトラブルからタレントを守る
3.タレントのプロデュースとブランディング(信用作り)

この三つになると思います。


契約書マネージャーのお仕事HP

https://model.jp.net/mane



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