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プロ野球 オープン戦の思い出①

「オープン戦」と聞いて思い出すのが2007年3月3日(土)対オリックス戦@京セラドームである!!

キャンプは打撃好調!!

2005年、2006年とファーム(二軍)で本塁打、打点の2冠王を獲得し、消化試合ではあるが徐々に一軍に呼ばれるようになった。
そして満を持して2007年は春季キャンプから一軍スタート
相変わらず守備は全然ダメだったが、シート打撃、紅白戦と打つ方で結果を出し順調な滑り出しだった。

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3月3日になると思いだす

キャンプを終え帰阪
帰阪して最初のオープン戦がこの3月3日対オリックスだった

この日は朝からテンションが高かったことを覚えている
なぜならこの年、甲子園球場に室内練習場ができ、かなり狭くて汚かったロッカールームもきれいにリニューアルされていたからである!

自分は誰よりも早く球場入りし、キャンプで使用した荷物をせっせと片付けていた。
きれいで大きいロッカールームは初めてで「これが一軍か!!」と朝から高まっていた。
確かロッカーの隣は桜井広大と鳥谷敬だったと思う
二人は、意外とのんびりしており、「試合から帰ってきてから片付けしよ」って感じだった。

京セラドームへ向かった

練習では相変わらず打撃好調だった。
キャンプで振り込んできたこともあり、バランスよく、そして強く振ることもできていた。
この日の試合も序盤に1安打放ち、気分は乗っていた

そして運命を変えた6回ウラ、オリックスの攻撃
場面は2アウトランナー2塁、たしか0対0の同点だったと思う

ピッチャーは中村泰さんで、バッターは覚えていない
バッターが打った打球がショート鳥谷のところに、、、

鳥谷は余裕をもってファーストだった自分に送球
そしてこの送球が高めに抜けた、、、

自分は高めに送球が抜けた瞬間が分かった
「ベースを離れて、ジャンプが必要だ」とピーンときた!
それと同時に「2塁ランナーがホームに突入するケアが必要」と感じた!
(※これはセオリーというか、ファーストをやっている人はわかると思います)

ジャンプして送球を捕ったあと、着地する瞬間に2塁ランナーが3塁ベースを回るのが見えた
ランナーの雰囲気的にもホームでアウトにできるタイミングだった
想定していたこともあり準備ができていた「よっしゃー!ホームでアウトや!」とキャッチャーに送球した

そしたら、、、

自分が投げたボールが抜けた、、、

今度はおれのボールが抜けた、、、

そして、3塁ベンチに見ていた岡田監督の横のカベに

「ドーーーーン!!!!」

終わった、、、大暴投だった!

そこから4失点

それ以降はあまり記憶がない!

最後のオープン戦

試合が終わり甲子園球場に帰るバスの中
「終わった、明日から二軍や」「いやいやバッティングは好調やから大丈夫や」みたいなことをグルグル考えていたと思う。

ロッカーにつき、みんなは自主トレや体のケア、そしてキャンプの荷物を整理していた。
自分は放心状態、、、

そしたらマネージャーから「喜田、ちょっと」とお呼びがかかった。

呼ばれたミーティングルームには当時の打撃コーチの和田さん、守備走塁コーチの吉竹さんがいた

吉竹さんは凄く怒っていた
エラーのことを怒っていた

放心状態だったので、なにを言われているか覚えていないが必死に怒っている表情だけは覚えている。

吉竹コーチは本当にいいコーチで、やさしい方だった
あまり怒鳴るタイプのコーチではない!

覚えているのが、「こんないいコーチをこんなに怒らせてしまった」申し訳ないという気持ちだった。

2軍落ちが告げられた

そして、朝からテンション高く、きれいに整理したロッカーの荷物を、きれいに元あった段ボールにしまった、、、

翌日からの2軍では
連日、特守が行われた

冗談でなく2時間くらいは毎日ノックを受けてたと思う
心の中では「おれ、送球やらかしたんですけど!」と思いながら、、、

だから守備上手くならんかったんかも!!(笑)

この年の5月にカープへトレードとなる。
そして3月3日の試合がタイガースでの最後の試合となった。

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