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仏壇の鏡

祖父がまだ若い頃の話。

祖父の実家は神職の家系で神葬祭だったため、家の仏壇には鏡が置かれていた。

ある日、祖父が交通事故にあい、出血多量で生死の境を彷徨うも無事に一命をとりとめることができた。

退院後、祖父は母(私の曾祖母)から、事故にあった時刻と同じくらいの時間に、「仏壇からすごい音がして、見てみると鏡が割れていた。鏡が身代わりになってくれたんだ。」という話をされたという。

「出血多量になると本当に寒い。「鎌倉殿の13人」の中で、源仲章が死ぬ直前に「寒い」と言ってたのがよくわかる。」と笑いながら話してくれた。

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