読書備忘録#01
読んだ本の備忘録
先日amazonから届いた本を読む。
芝村裕吏 しずまよしのり著
マージナル・オペレーション改 11 (星海社FICTIONS)
マジオペ改完結です。
始まった頃は、これからの戦争、リアルな架空戦記といった感の強かった本作も、
現実は小説より奇なり
と現実世界の変わりぶりにどちらがフィクションなのか曖昧になりつつも、楽しく読めた作品でした。
とりあえずはまあ、1読者として、"オペレーション完了"です。
ガンパレファンからは芝村裕吏さんの現代モノはこれからも続いてほしいと願うばかりです。
フィクションではあるのですが、
この作品で衝撃を受けるのは、戦争の理由と形と結果が、歴史で習うものとは変わってきているということ。
カルロ・ゼンの幼女戦記や売国機関なんかと一緒に読むとなかなか楽しい発見があったりします。
COTENラジオのWW1シリーズでもあった"誰もが戦争はないと思っていた〜"からの泥沼の世界大戦の流れを思うと、
マジオペみたいな戦争や、結末が現実にならないなんて決して言えそうにない。
むしろ大なり小なり、類似した点が表出してくるのでしょう。
フィクションでも教養(別の視点を立脚し得る)足りうる作品でした。