読書備忘録#04

りゅうおうのおしごと!15【小冊子収録版】 (GA文庫) 

3月のライオンから立て続けに将棋モノ。

現実に負けたフィクションとして作者が敗北宣言をした作者として一部有名ですね。
藤井聡太3冠とかを7年前に想像するのは確かに無茶が過ぎるというか、なんと言うか。

3月のライオンは将棋モノだけどエモい。
りゅうおうのおしごとは将棋モノだけど萌えと燃えの両輪がある。
将棋だけでなく、キャラクター毎の物語や、戦術論、背景など折り重なって厚みのある作品になっている両作品ですが、気付けば結構な巻数になってますね。

ネタバレを避けるために感想は割愛。

今から一気に読まれては?と
オススメするのはちょっと気が引けるお値段です。

どちらもアニメがありますが、その続きをぜひ知ってほしい。
3月のライオンはまだ3期ワンチャンありそうですが、りゅうおうのおしごとはちと厳しそうですね。

気になったのが、今ビジネスの世界ではAIの活用が活発化してますが、棋士の方がAI(ソフト)の活用では先に行っているなぁ、という面白い現実。

しかもそのお蔭で若手がステップアップではなくジャンプアップで進化していくということ。

地方出身の藤井聡太3冠なんてまさにそう。

インターネットとソフトが、豊富な実戦経験と深い研究を誰でも何処でも出来る環境にしたから生まれた。

AIに仕事を奪われる前に、アラフォーのロートルなんか若手に駆逐される。
それも社内の椅子取りゲームなんかじゃなく、
先進的な競合他社として。
ロートルな会社として焼き払われるんじゃないかみたいな想像をかきたてられます。

変化の速度が速く、度合いも大きい。
両作品は、フィクションですがCOTENラジオを聞いていれば免疫が生まれ、有り得ると言う視点を持つことが出来ていました。
そして3月のライオンの神山君の在り方や、
りゅうおうのおしごとの八一やあいのような在り方があると納得できる。

エンタメなので楽しめればそれでいいとは思いますが、実用書よりすんなりとマインドセット出来そうに感じました。

やはりエンタメ作品はあたら疎かにすべきではないですね。


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