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ジョジョ7部(SBR) 感想

日曜になんとなく家にある漫画を読みたくなって、たまたま手に取ったのがジョジョ7部。個人的にジョジョの中では結構好きなシリーズ。3日かけて読んだので感想を書きたいと思う。

ストーリーの内容を軽く説明すると、SBR(スティール・ボール・ラン)と呼ばれるアメリカのサンディエゴからニューヨークを乗馬による横断レースが開催され、下半身の不自由な男「ジョニィ・ジョースター」と謎の男「ジャイロ・ツェペリ」による2人の主人公を中心に、レースに参加している登場人物の生き様や、レースの裏の陰謀や対決を繰り広げながら「ジョニィ・ジョースター」の成長を描く物語。

まず、自分はアメリカに行ったことはないため、サンディエゴからニューヨークを横断すると言われてもよくわからないが、総距離およそ6000kmだという。正直あまりピンとは来ない。そして乗馬ということで、馬の知識もないし、競馬も見ないためそういったところの理解はいまいちし難い。でも、ジョジョ7部まで読んでる人、アニメ5部まで見た人、そしてジョジョを全く知らない人でも、この7部を読むことを十分にオススメできる。なので安心して続きを読んでほしい。

この作品で、主にどんなキャラクターがいるのか軽くまとめると

・ジョニィ・ジョースター(主人公)…19歳。下半身が不自由。レース自体にはあまり興味がない。ジャイロの使う「鉄球」と「回転」に惹かれ、ジャイロの後ろに付いていきながらレースに挑む。過去の過ちを引きずりながら生きている。

・ジャイロ・ツェペリ…24歳。「鉄球」の「回転」を扱い、肉体を動かしたり、戦ったりとあらゆるところでその技術を活かし、レースに挑む。ある男の子を救うためにレースに参加する。

・ディエゴ・ブランドー…通称「Dio」。上記2人のライバル的位置に存在する天才騎手。過去作の「ディオ・ブランドー」とは全く別人にあり、関係はない。

・ファニー・ヴァレンタイン…「SBR」レースの裏の陰謀を目論むアメリカの大統領。ボスキャラ。

・スティーブン・スティール…51歳。このレースの主催者。

・ルーシー・スティール…14歳。今作のヒロイン的ポジション。スティーブン・スティールの妻。

主にこのキャラクターが中心にストーリーが展開していく。途中で様々な敵キャラ、仲間のような立ち位置になるキャラと存在するが、長くなるので省く。

個人的に好きなキャラは主人公のジョニィ・ジョースター。後にスタンド使いとして覚醒するのだが、そのスタンドが可愛い。

ジョニィのスタンドは特殊で段々成長していくタイプなため、ここから姿を3回変える。また、その姿が変わるたびにジョニィの精神も大きく成長していく。

やはり、ジョジョといえばスタンド、ジョジョ立ち、名言があるが好きなセリフはいくつかある。
その中でも

「飢えなきゃ勝てない。気高く飢えなくては。」

このセリフはジョニィがジャイロに向けたセリフで、ジャイロは自分が優れていると考えているため、レースに勝てると思い込んでいるが、毎度毎度良いところでハプニングがあったり、上位者たちに抜かされたりとなかなか一位になれない。そんな状況の中に発せられたひとこと。
このセリフは、我々日常生活にも当てはまるが、ゲームややりたいことがあっても、「自分は上手いし」とか「才能がある」と思い込んでいる人はいると思う。もちろん、そういった思い込みをすることで自分のメンタルを高めることができるが、本当にそこで上位になりたいのなら、「もっとそのことに夢中になれ」「勝つことに貪欲になれ」というように捉えられたため、このセリフを聞いてカッコいいと素直に思った。後に、ジャイロは途中段階で高成績を収めるため、このセリフは特に印象深い。精神論の話になりそうだが、やはり自分を極めるにはもっとそのことに夢中にならなければと考えさせられた。

次もジョニィのセリフだが、

「ありがとう…本当にありがとう…それしか言葉が見つからない…」

というセリフ。シンプルかつ最上級の感謝の言葉。他の言葉はいらない。ただひとことの「ありがとう」が心に付き刺さる。場面が場面のためよりいいセリフなのだが、これはジャイロに向けたジョニィのセリフ。長旅を得て、自分を成長させてくれたジャイロという存在に対する精一杯の感謝。自分も「ありがとう」と素直に言える人間になれるよう心がけたい。

まとめに入るが、7部は今までのジョジョとは違う世界観となっているため繋がりはない。だが、他の世界観のものと少し似ている設定や、能力によって別世界のスタンド能力を発現させたりと、ものすごく面白い要素があるため、是非他のジョジョ作品も読んでほしい。
キャラの1人1人が運命に立ち向かう姿、過去の過ち、自分の正義を貫いたりと、敵も味方も「こんな過去があったのか…」と敵でも同情する場面があり、それぞれの考え方を持っているため、なにが正しくて、なにが悪なのか、それを考えさせられるストーリーだった。設定や戦いなどは後半になるに連れて複雑になっているため、自分も10年ぶりに読んで「こんなシーン、キャラあったっけ…」と思い返せたり、新しい視点を見つけられたりと読んで良かった。

今回ははじめての感想文だったため、少し緊張したが今後も続けていきたい。ある意味このnoteも当時の考え方や何に共感されたかを後で振り返るためにやっているところもあるので、これからも挑戦したい。

もっと飢えなくては。

ありがとうございました。

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