![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54364269/rectangle_large_type_2_58867819f80d1ad7c483178ec50e5418.jpg?width=800)
ベン図の活用!ビジネスシーンで相互理解を促す「三つの円」
こんにちは。Kid.iAです。
暑さが増してきた今日この頃、皆さんは体調を崩さず過ごされていますか?
ネットの売れ筋ランキング等を見てみると、ネッククーラーや扇風機、冷感寝具類といった「夏対策商品」みたいなモノも売れ始めているみたいですし、皆これから来る夏本番に備え始めている時期ではないでしょうか。
そんな夏を告げるような連日真夏日の中で、自分はというと趣味の楽器(ベース)を楽しんでいます。
そして絶賛練習中の曲というのが、
yamaさんの「春を告げる」。
「・・・。夏ちゃうやんけ!」
というベタなツッコミをしかけた方、どうぞコメント欄までお願いします。
さて、これから始まる本文に何の関係もない前置きはこれくらいに、今回の本題はビジネスシーンにおける「相互理解」です。
皆さんはそれぞれの仕事をこなされていく中で同僚や取引先の方々と意見が合わなかったり、そもそもお互いの考えていることがわからなかったりして「モヤモヤ」する場面ってありませんか?
そもそもコミュニケーション・情報伝達といったものは当事者同士が考えていることを相互に理解することが目的の一つだったりしますが、その実現のためにそれこそ様々な方法が存在すると思います。
これまでの私の過去投稿でも、
コチラや
コチラなどで
相互理解に関連する題材を扱ってきましたが、今回はビジネス上のコミュニケーション面で生じるモヤモヤを「3つの円」を利用することで解消できる方法を扱いたいと思います。
毎回情報を軸に問いを立て、考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回のテーマを「ベン図の活用!ビジネスシーンで相互理解を促す『三つの円』」として、その構成を以下のような観点から自分なりにまとめて書いていきます。
1. 「ベン図」とは何か?
はじめに、皆さんは「ベン図」という言葉を聴いたことはあるでしょうか?初めて聞いた、という方のために。こんな図のことです。
ベン図
「複数の集合の関係や、集合の範囲を視覚的に図式化したものである。イギリスの数学者ジョン・ベン (John Venn) によって考え出された。」(出典:wikipedia)
元々の考案者であるベンさんが数学者であることからもわかる通り、例えば「対象xが集合Eに属する」といったように、数学的対象の集合関係を表す際に活用されたものみたいです。
「集合の範囲」を図式化したもの、というのが一つのポイントでしょうか。
例えば、ビジネスフレームワークとして頻出する「MECE(ミーシー)」は要素の「漏れや重複を避けたいとき」に使うという特徴を持つのに対して、ベン図は要素の「重複に注目したいとき」に活用するものだと言えます。
2. 相互理解のための「三つの円」
こうしたベン図は、二つもしくは三つの円で使われるのが典型的です。
よく使われているのは、「Will」「Can」「Need」の三つの円でしょうか。自分自身がやっていることを整理したり、今後進みたい方向性や軸みたいなものを考えたりするのに使われたりするやつですね。
一方で、今回私が書いていきたいのは、誰かとの間で相互理解を促したいときの活用法です。どのように活用できるのか、一つ一つ順を追って考えていきましょう。
まず、自分自身が認識している「何か(物事)」を、一つの円(A)で表すとしましょう。
これだけですと、当たり前ですが「自分ひとり」の状態なので、重複も何もありません。
続いて、ここにビジネスにおいてコミュニケーションを取っている相手(取る必要のある相手)が認識している「何か」を表す円(B)をつくり、ベン図に従い自分の円に重ねて置くようにします。
すると、AでもBでもない自分と相手の共通認識項(C)が生まれるわけです。
この図の関係性をコミュニケーションの当事者同士が理解し、対話をしていくことで、以下が整理されていきます。
・「自分だけが」認識していること
・「相手だけが」認識していること
・「両者ともに」認識していること
言い換えると、「隠れた前提」を可視化していくことができるのです。
イメージとしては「ジョハリの窓」に近いかもしれませんね。
・ジョハリの窓
自分が知っている「自分の特徴」、他人が知っている「自分の特徴」の一致・不一致を 『窓のように見える四つの枠』に分類することで、自己理解のズレに気づくようにする心理学でよく使われているフレームワークのこと
普段の業務を進める上で都度行うことは勿論のこと、定期的な上司や部下との1on1の場でも使えるかもしれません。
そして、私自身が仕事を行ってきた経験から、この2つの円以上に大切になってくると考えるのが更なる第三者(イメージとして個人でもグループでもOK)を想定した「三つの円」で考え、情報を整理していくことです。
個人的に、ビジネスシーンでよくあるのでは?と思うのが、
「私はこう考えています。あなたはこうですよね。だから~しましょう。」
よりも、
「私はこう考えています。あなたはこうですよね。”またあの人はこう考えているはずなので”、それらを踏まえて~しましょう。」
という、少なくとも三名以上のステークホルダーを想定して仕事をするケースの方が圧倒的に多いということです。(チームワークで成り立つ仕事の本質を考えると当然とも言えます。)
結果として、Eのほかにも、GやFを含んだ七つの集合体が生まれることになります。
Cと同様に、Eは異なる二人の共通認識であり、Gは自分を含む三人の共通認識ということになります。
そして自分自身を軸に置いたとき、見逃しがちになるのがFの存在かなと思います。自分自身は認識できていないが、他の二者は共通認識として持っているものです。
そうしたFも含めて、B, D, Fといった「自らの円の外にある違い」に注目してみることも面白いかもしれません。相手の意図や背景を推察するということですね。ビジネスシーン以外でも大切なことだと個人的に思います。
ここまでを踏まえて、実際の活用イメージを持っていただけるように、最後にこの「三つの円」を利用した情報の整理例を一つ書いていければと思います。
3. 「三つの円」を利用した情報整理例
例えば、「三つの円」を利用した情報整理の活用例として、ビジネスシーンでの「課題整理」に使えたりします。
Aは自分だけが課題(問題)と思っていること、BやDは他の人だけが持っている課題認識、といった具合に整理していくということです。
そうすると、共通認識となるCやEといった課題(問題)は協力して取り組む価値があると判断できるかもしれませんし、三者(以上)共通のGなどはかなりリソースを割いてやるべき課題と言えるのかもしれません。
あえてシンプルに、考えていく順番・プロセスを図示するとすれば写真右のような形でしょうか。
当然この考え方やプロセスがたった一つの正解というわけではありませんので、あくまで一例として読んでもらえればと思います。
まとめ
最後に、まとめていく上で自身に問うたことで「これ、円の数が多ければいいのか?」というものがあるのですが、個人的にそうは思いません。
数学ではなく、ことビジネスシーンでの活用を想定した際、もう一つ円を増やすと「集合体が16個」にもなってしまい、複雑性がかなり増して区別の意味を理解することさえも困難になります。(もはや、16個に分類する意味もあまりないでしょう)
また併せて思うことが、活用する際には(勿論必要に応じて変わりますが)この投稿のように逐一細かく図示化する必要はないということです。
自分自身のアタマの中だけでも、この「三つの円」を意識してコミュニケーションを取っていくことができれば、意識する前と比較して随分と情報やコミュニケーションのストレス、モヤモヤを解消することができると思います。
ここまで読んでいただけた方のお役に少しでも立てることを願っています。
もし記事に少しでも共感頂けたなら「スキ」や「フォロー」をしていただけると嬉しいです!!
今後の創作の活力になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?