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周りの人よりも自分はどうしたいのかで決める

私もそうだけれど、留学生たちの中にも、自分で何かを決めたり行動したりするときに、「周りの人たちはどうしているのか」を基準にする人がいる。

何かのイベントに参加するとき、他には誰が参加するのか聞いてから自分が参加するかどうかを決める。何か大きな買い物をするときに、他のどのくらい多くの人がそれを買っているのかの情報を得てから買う。人生の大きな決断をするときに、他の人がどう言うのかどう考えるのかを聞いたり予想したりしてから決断する。

当然だろう。自分が持っている情報や自分で考えたことだけで何かを決めたり行動したりするよりも、いろんな人がどうするのか、どう考えるのかを見て、それを判断や行動の基準に取り入れた方が、うまく行くことも多い。

でも、いつでも全てのことに対して、人がどうするのか、どう考えるのかを基準に、自分の判断や行動を決めると、何かを大きく間違えるように思う。

だから、自分で何かを決めたり行動したりする時には、他人の行動や考えよりも、自分は一体どうしたいのかを優先するのがいいだろう。まずは、そして最後は、そこを強く意識する。

自分はどうしたいのかを基準に判断して行動するということは、自分勝手に振る舞うということにもつながる。だけど、周りの人ともうまくやっていきたいというのも自分のやりたいことの一つだとすると、当然そこも考えて判断して行動する必要が出てくる。

そうであるならば、自分はどうしたいのかを基準に判断して行動するためには、そしてその結果周りの人ともうまくやっていくためには、自分が相当の実力を持っていることが求められるだろう。

実力の中には、判断力、行動力はもちろん、知識、知恵、コミュニケーション力、身体能力、メンタルの強さ、セルフマネージメント力、そんなものも含まれる。

そんな力を持っていて初めて、自分はどうしたいのかを最優先して判断して行動し、その結果うまくいく。

ニュージーランドでは、常に、「あなたはどうしたいのか?」と問われ、それに対して自分自身で考えて答えを出す必要に迫られる。そしていったんこうしたいと誰かに言えば、周りの人はそれを尊重して動いてくれる。

だから、自分自身も、自分が言った言葉に責任を持つためにも、こうしたいと言ったことを実現できるように行動するし、実現するだけの力も必要だ。

自分は一体どうしたいのか、から始めるということは、実は自分勝手に振る舞うということではなくて、自分が望むことを実現するために自分でその力をつけ、周りの人ともうまくやっていく、そこまでを含めてのことなのだ。

周りの人を見てそれに合わせて同じようにやっていくことは簡単だ。うまくいけばそれでいいし、うまくいかなければ周りの人のせいにもできる。

でも、それ相当の実力を持っている人は、まずは自分がどうしたいのかを考え、それを基準に判断し行動する。そして自分がやりたいことをどんどん実現していくのだ。


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