見出し画像

【ポケモンSV】僕ももう林間行かなきゃ!②

前回のあらすじ

林間のメンバーに選抜されたロクは、地元の不良少女ゼイユに気に入られるため、エアスラ怯み作戦というゲロ以下の作戦でスグリくんを撃破する。
しかし、ゲス野郎に成り下がったロクを尻目に、お姉ちゃんは恰幅のいいメガネとオリエンテーションのペアを組んでしまったのだった。

全滅:1回

  • お姉ちゃん

1人と1羽で、歩いていこう

喜んでんじゃねえぞデブメガネ。「お姉ちゃんと田舎デートしたかったよう」とひとりごちていると、スグくんが西の看板から回るといいよと教えてくれた。ええ子や。

ところが、スグくんは「迷惑かけないように離れてついていくからね」と言い残してどこかへ行ってしまった。置いてかないで。うちにはトンボ1羽しかいないのよ。

結局、また1人と1羽になってしまった。
いいさ、俺らは俺らのペースでのんびりやるぜ。とりあえずきのうトンボ捕まえた田んぼでも散策するかな。

やってられんわこのゲーム。一般NPCやぞ。
ヤンチャめなトレーナーがよく使ってくるどくタイプに対して有効打が無いのはマズい。ロケット団的なショッカーが出てきたら手も足も出ん。

おこづかいをむしり取られるのはともかく、俺に捕まったばっかりに何度も死にかけるトンボはあまりにかわいそうである。ここはひとつ初心に帰ってレベル上げをすることにした。
スイリョクタウンの西側にあるりんご畑で草タイプのポケモンをシバきつつ、スグくんの待つともっこプラザを目指す。

友達がいないと逆立ちしても使えない顔出しパネル

トンボのレベルも上がってきた頃、ようやく我々はともっこプラザに到着した。
ポケモンSVでは、いつでもどこでもポケモンが過去に覚えていた技を思い出させることができる。トンボの技履歴を見ていると、かつてさいみんじゅつを覚えていたことが判明した。
かそくですばやさをギュンギュンに積み、上からエアスラッシュやさいみんじゅつを放ってくる確認済害悪飛行物体。想像しただけでめんどくさすぎる。採用。
それと、わざマシンでギガドレインも覚えさせた。これで今まで手も足も羽も出なかったいわタイプに対して打点ができた。

さあ、スグくん。いるんだろう。
リベンジマッチなら受けて立とうじゃないか。
本気でかかってくるといい。おじさんはとっくにガチだからねぇ!!

このピース推せる

普通に写真撮っただけやった。マジでかわいいなこの子。
なんでこんなかわいいんか分かった。ボタちゃんや。ボタちゃんと同じにおいがする。あかんパルデア連れて帰りたい。

血よりも濃い絆

次は橋を渡って山を登ったところにあるキタカミセンターに行くといいよと言い残し、スグくんはまたどこかへ行ってしまった。

おそろい

橋を渡る前、ゼロの秘宝の特典である新しいせいふくセットをまだもらってないことに気づいた。
早速受け取り、ウキウキで春服に着替え、何がとは言わないが眼鏡をかけた。何がとは言わないが。

橋の向こうには広大な草原や山々が広がっており、ゼルダ脳の僕はミライドンに乗って隅々まで散策しまくった。

何気に1発もらったら終わり

すると、イシツブテが掃いて捨てるほどいる洞窟にたどり着いた。
イシツブテはいわ・じめんタイプなので、一応ギガドレインが4倍で通るが、その個体が「がんじょう」持ちだった場合、返しのいわ技で4倍弱点を突かれてしまう(トンボはむし・ひこうタイプ)。さすがに野生ポケモンに土の味を分からされるのは辛いものがあるので、いそいそと退散しようとしたその時、1匹のイシツブテがラッシャイ…と語り始めた。

「俺なら、そのトンボの天敵全員潰せるぜ」

複合タイプの宿命だが、トンボは弱点が5タイプもある。見た目の通り耐久力は紙なので、1羽でクリアするのはかなり厳しいといえる。
しかし、もしイシツブテがパーティに加わった場合、なんとトンボの弱点をすべてカバーすることができる。さらに、イシツブテの天敵であるくさ、かくとうタイプはトンボの前では無力である。みずタイプ?黙れ。

まさに極東の地で運命が巡り合わせた最強の2匹。歴史の歯車は今動き出した。震えろキタカミの里。

石ころを仲間に加えた我々は山道をどんどん登っていく。もう恐れるものなど何もない。そう思っていた。あの男に会うまでは。

恐怖!配達員のタカトモ!!

笑顔がこえェよ

山道最後のトレーナー、配達員のタカトモ。我々はこの目がキマッちゃってる男に三度敗北を喫することになる。

タカトモの手持ちはイキリンコ×2とムクバードの合計3匹。全員ひこうタイプであり、新入りのイシツブテが千切っては投げ千切っては投げの大立ち回りを演じるはずであった。
しかし、この鳥3羽、全員がとくせい「いかく」、そしてブレイブバード持ちなのである。
場に出た瞬間いかくでイシツブテのこうげきを下げ、あとは反動お構いなしでブレイブバードを連発してくる。イシツブテがひこう技を半減で受けられるとはいえ、この命知らずの特攻は1発でイシツブテの体力を半分近く削ってくる。また、イシツブテはキタカミの里に生息するほぼすべてのポケモンにすばやさで上を取られるほどの鈍足であり、毎ターンブレイブバードを食らってからでないと攻撃ができない。

イシツブテが落とされてしまうと、あとはひこうタイプのエサトンボ1羽しか残っていない。
ヤンヤンマは対照的にほとんどのポケモンより先に動くことができるが、なんせ火力も耐久も慎ましいので、1発で相手を落とせず、返しのブレイブバードで儚く散ってしまう。

4戦目、智将ロクは誰も思いつかないような奇策に打って出た。

まず、最初にヤンヤンマを場に出す。

そして、その高いすばやさを活かしてさいみんじゅつで眠らせ、抵抗できなくなったイキリンコ共をエアスラッシュで始末する。
これが奇策、加速催眠術作戦であり、言ってしまえばパチンコBパターンである。
なんとでも言え。俺はこの害悪パーティでキタカミを獲る。

ムクバードに対してはさいみんじゅつが外れてしまったが、あとはイシツブテがなんとかしてくれた。
まさかその辺のザコNPCに3回も負けるとは。最近のポケモンは戦闘も骨太でおもしろいな。

大きな壁をひとつ乗り越え、一行はキタカミセンターへと向かう。しかし、この害悪戦法が通用しない相手が現れることは、この時知る由もなかったのである。

To be continued...

次回

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?