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第八回平成~令和子ども将棋教室:子どもに使う言葉②

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 第八回平成~令和子ども将棋教室、今回は子どもに使う言葉②です。前回は、将棋を指しているときに子どもと話すための言葉について「叱る」をキーワードとしたものでした。今回は、ふとしたときに使う言葉についてです。

 ふとしたときの言葉を意識されたことはありますか?人はふとしたときに抽象的な言葉を使ってしまいます。代表的な言葉として、アレやそれ、普通やちゃんとするなどです。これらの言葉は、言った側は分かっていても言われた側は分からないものです。ましてや、子どもの常識では到底思いつかないことが多いと思います。この言葉について例を用いて私の考えをお伝えします。

 例えば、待ち時間に教室のイスに座らずに歩き回っている子どもがいたとします。この子に対してどのように言うべきでしょうか。結論から言ってしまうと、子どもがイメージしやすいような言葉を使うと良いです。良く使われる抽象的な言葉で「ちゃんとして」という言葉があります。

 ちゃんとするとは何か理想があって、その理想通りにしてほしいということですが、その理想は子どもに共有できているでしょうか。それが共有できている場合は良いのですが、その共有はなかなかに難しいです。では、次は具体的に「座席に腰をおろして足は前で降ろそう」と言ったとします。これは子どもにとって具体的なイメージがしやすい点は良いです。しかし、イスに座る以外も事細かに教えてあげるのは手間です。このような場合、抽象的だがイメージしやすいもので説明すると良いでしょう。

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