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【きちnote】頭を空っぽにするのって結構難しい。休む前には”プレ休みモード”が必要??

新年あけましておめでとうございます。

僕が暮らすドイツでは正月三箇日という習慣はないので、基本的には大みそかにあたるジルベスターを盛大に祝って1月1日をのんびり休んだら、2日からは通常稼働となります。仕事始めが2日となるわけですね。

だから日本における年末年始の少しシンとした雰囲気は、それこそヨーロッパにおけるクリスマスが似ているのかなと思います。クリスマスは欧米の人にとって一年で最も大切な日。25と26日は祝日となり、みなさん帰郷して家族・親族と温かい時間を過ごすことが何よりの楽しみといいます。

ドイツにきて20年目の僕にとってはどちらの時間も居心地のいい素敵なものとなっていますので、どちらの時間もゆっくりすることにしています。日本特有のものと、ドイツ特有のものとの2重の楽しみ。

それに加えて東京育ちの僕と新潟県長岡育ちの妻とでは子供時代のクリスマスや正月における過ごし方も違うわけで、さらに子どもたちがそれぞれ友達や仲間から得てきた情報だったりも融合されますから、もう3重・4重の楽しみが生まれてきます。

ロックダウン禍のドイツですが、おかげさまでクリスマスも年末年始も穏やかに過ごすことができました。

▼ 頭を完全に休ませるのって難しい

とはいえですよ、のんびり過ごそう、休もうと決めても、最初は頭の中を完全にリセットしたりするのが簡単にはできない。どうしたって頭の片隅では、いや、結構前線の方で「じゃあ、この辺の仕事は新年に持ち越さないように、クリスマスが終わったらこれだけはやらないとな」とか、「よし、三箇日が休んだらこんな段取りで仕事していこう」とかが出てきてしまう。

「段取りだけしたら、スイッチ切って後は仕事のこと一切考えないで遊ぶぞー」というのはこの年になってもまだマスターできていません。うーむ、難しい。

「そこでやきもきするんならもう仕事しちゃえばいいんじゃないの?」という考えもあったりするかと思います。それはそうなんですが、僕個人の経験と人間のメカニズムを考察すると、体や頭、あるいは心に蓄積された疲労というのは、僕らの気づかないところでいろんな機能を摩耗させているんですね。このこびりついている疲れというのはなかなか取れないし、前述したように取りにくい状況に自分たちがいたりするわけです。そして大丈夫だと思って放っておくとあとで大きなダメージとして自分に返ってきたりする。

「休みをとらない」ではなくて、「だからどうしたら休みをとれる状況に自分を置けるか」を考えることって大事だなと思うんです。仕事のことが頭をよぎっているときって、全然気持ちがまだ休めるモードになってなかったりするわけで、仕事のことを考えないくらい遊んだり、話したり、ほかのことを楽しめるように自分を持っていくことがまず必要ですね。

つまりちゃんと休む以前にまずプレ休むモードに切り替える。

クリスマスとか大みそか、お正月というイベントはそうした意味でも切り替えさせてくれる要素がたくさんある。僕個人の話ですけど、料理が趣味なのでクリスマスやお正月料理をいろいろと調べたり、これを作ってみようと考えたりする時間が必然的に多くなるので、頭や心のコリをほぐしてくれると実感できたなぁと思っています。

あとは家族との時間を増やして、一緒にカードゲームをしたり、テレビゲームをしたり、DVDをみたりして、いろんな話ができるのもやっぱりいいですね。

そんなわけでこの期間はSNS投稿も少なめにして(それでもそこそこしてたけど…)、しっかり充電できたのかなぁと自分的に満足。

いろんなことがあった昨年を終えて、今年に入ってすべてが急速に収束へと向かうことはないでしょう。でもだからこそ、従来のやり方にとらわれずに、自分の、自分たちの生活を適応させながら、自分から進んでいろんなことにチャレンジしていきたいなと思っています。

WEBマガジンのほうでは今年の目標などについて無料記事を書いたので、よかったらそちらもご覧ください。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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