コロナくんがくれたギフト。


今日、地元の社会福祉協議会へ緊急小口資金貸付の

申し込みの相談に行った。

もともと自転車操業の暮らしなので、

金策に困ることは今に始まったことではないけれど

とある人のメルマガで申請してみた話を読んで

とりあえずあたってみようと思ったのだ。


あらかじめ電話で状態を話して、

詳細や必要書類などの説明を聞き

予約を取って出かけた。


申請に必要なものは

新型コロナ感染症の影響で

収入が減少したことがわかる証明になる資料。

身分証明、通帳、印鑑。


予約時間に到着して受け付けに声をかけると

しばらくして担当者が2人やってきた。

広い会議室に通されて、手の消毒を求められ

担当者は窓を開け放ち、

彼らと広いテーブルに向かい合って座った。


困っているのだから当然相談に応じてくれるのだという

温かさを勝手に求めていたのが間違いだった。

淡々と何かの面談のように始まった。


書類を見ながら制度の内容の説明を受けているうちに

もう1人席に加わり、

広い会議室で3対1となった。


電話で話した時から気になっていた収入減を示す資料。

とりあえず通帳を準備したのだけれど

定期的に決まった収入を得ている訳ではないので

コロナの影響を受けての変化をはっきり証明できず、

やはり資料として不十分と判断された。


県の社協に申請するのに

数字のはっきりわかる書類が必要とのことで

新たに持参するということで

申し込みの書類は記入してきたのだが

これは私の場合難しいと思った。


「どんどん出して(資金を)いいと言われている」と

担当者は話していたが、

この資金の対象になるのは

影響を受けて仕事を解雇されたとか、

契約を切られたとか、ぱたっと店の売上が下がったとか

はっきりわかる人ということになるのだろう。


面談時間はおよそ45分。

帰りのバスの中で見た見頃の桜の花は優しかった。

この行動は実りそうもないけれど

支払いを待ってくださるという

某企業の担当の人の温かさが返ってきた。

金策ができないので断ろうと思っていたけど

支払いは年末でいいという庭やさんの温かさも待っていた。


いろんな人に助けられる。

今までだって助けられていた。

恵まれている時には感じない大切なことにやっと気づく。

困るということはギフトだってこういうことか。


コロナくんはきっとそれぞれの人に

それぞれの贈り物をしているに違いない。



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