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今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(4)

パンデサル

フィリピンにはパンデサルという外はパリパリ、中はモチモチの一口サイズのパンがあり、大体1つ2ペソ(約4円)くらいで売られている。

パンデサルだけを売っているお店というのがどこにでもあって、朝6時から8時くらいまで毎日朝だけ営業している。


フィリピンに住んでからは朝食にこのパンデサルとコーヒーというのが毎日の習慣になっていて、毎朝出来立てのパンデサルを並んで買って食べてから出勤している。


キチママが今の場所に移ってから、近所にパンデサル屋さんがあるのを見つけたので、土日キチママの家にいるときは毎朝早く起きて買いに行っていた。毎週買いに行っていたので顔を覚えてもらい、あまりお客さんがいない日にはおまけをつけてもらったりしたものだ。

平日は一人なので5つだけだが、キチママ一家は大勢いるので、20個ほど買っていたが、ヤヤさんも子供たちもみんなパンデサルが好きなので、すぐなくなってしまう。

たまにパンデサル屋が朝に閉まっていたり、9時くらいに行くと売り切れてたりするので、そんなときはその斜め向かいバナナの揚げ物バナナキューやトロンなどを売っているお店があったので、そのお店でパンケーキに甘いバターを塗ったものを何枚か買って帰ったりしたが、これはあまり好まれなかった。

基本的にフィリピン人は朝から揚げ物を食べたい人たちなので、どちらかというと胃に重い食べ物を好む傾向にある。

パンデサルをやっているお店は朝9時くらいに閉まるが、夕方あいて鳥の皮や軟骨、脳みそ何かを揚げて売っているので、それを買って帰るとキチママも含めみんなで争奪戦を繰り広げていた。


日中は韓国人の旦那さんがいるサリサリストアにいき、大好きなアイスクリームを娘と一緒に買いに行ったり、おもちゃ屋さんに言ったり、子供は外出をしていけない時期ではあったが近所ということもあり、手をつないでよく買い物に出かけていた。


その他にも果物屋さんや魚屋、雑貨屋などの小さな個人営業のお店が多いので、休みの日はふらりと出かけて買い物をしていた。するとキチママが借りている家のバランガイキャプテンの家にいるおばさんがいつもどこかのお店にいて自分を見かけると声をかけたくれた。

キャプテンの奥さんだと思えるおばさんは別にいるので、このおばさんはきっとキャプテンの親族なのかもしれないが、サリサリストアにいるときもあれば、別の日は八百屋さんにいる。

バランガイキャプテンの身内だからどこにでも顔が効くんだろうなと思うが、お陰で割引してくれるので今日はどこにいるんだろうとおばさんを探すようになっていた。


このバランガイキャプテンの家の人たちはみんな、娘だけでなく、私に対してもいつも親切にしてくれていた。



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